取調べのビデオ録画

取調べのビデオ録画

―その撮り方と証拠化―
牧野 茂・小池振一郎 編
定価:2,200円(税込)
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  • 発行:
    2018年08月01日
  • 判型:
    A5判
  • ページ数:
    118頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5250-9
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内容紹介

目 次

推薦のことば…………………………………………… i
門 野 博

はしがき  …………………………………………… iii

今市事件の概要……………………………………………1

《パネルディスカッション》
取調べのビデオ録画 ―その撮り方と証拠化―
指宿 信=周防 正行=青木 孝之=小池 振一郎=平山 真理=牧野 茂

1 はじめに ……………………………………………4
2 取調べ録画に伴う映像バイアス …………………5
3 取調べのビデオ録画の証拠化の危険性 …………9
4 取調べの可視化論 …………………………………14
5 代用監獄の廃止と刑事司法改革 …………………18
6 自白の任意性、信用性及び補助証拠の意義 ……23
7 一部録音・録画の問題性 …………………………25
8 録画媒体の実質証拠化の問題性 …………………28
9 撮影方向のインプレッション効果の問題 ………36
10 録音・録画の実験映像と撮影方法の問題点 ……39
11 会場からの質疑応答 ………………………………44
12 おわりに ……………………………………………49


緊急寄稿

今市事件判決を受けて―部分可視化法案の問題点―
小池 振一郎

Ⅰ 部分可視化の力と危うさ …………………………57
1 今市事件の取調べの録画(57)
2 別件逮捕・起訴と部分録画(58)

Ⅱ 部分可視化法案 ……………………………………59
1 可視化担保措置の無力(59)
2 例外規定(60)

Ⅲ 公判中心主義に反する取調べ録画の証拠化 ……60
1 取調べ録画の証拠化の危うさ(60)
2 取調べ録画の証拠としての使われ方(61)
3 取調べ録画の証拠化を促進する法案(62)


取調べの録音・録画 ―今市事件を契機として―
牧 野  茂

Ⅰ 今市事件に注目して検討を開始した経過 ………63
Ⅱ 今市事件の提起した録音・録画を中心とした問題点の概要 ………66
Ⅲ 録音・録画を実質証拠として供述態度から犯人で
  あることの心証を得たことの問題性 ……………67
Ⅳ 映像のインプレッション効果からの判断の偏り傾向の問題点 ……73
Ⅴ 一部録音・録画の再生に過ぎないため自白に
  いたるまでの捜査機関での取調べに任意性が
  あったかが疑問である点の問題性 ………………77
Ⅵ 録音・録画以外の付随問題点 ……………………79
Ⅶ 今後の課題 …………………………………………80


今市事件裁判員裁判と取調べ録音・録画の課題
平山 真理

Ⅰ 本稿の目的 …………………………………………95
Ⅱ 今市事件裁判員裁判とは …………………………95
1 事件の概要と被疑者逮捕、そして殺人事件で起訴に至るまで(95)
2 公判(97)
3 判決の宣告(100)
Ⅲ 今市事件裁判員裁判を振り返る …………………102


【資料】日本弁護士連合会・平成30年3月27日付要望書 105