刑法総論講義 第5版補訂版

刑法総論講義 第5版補訂版

松宮孝明 著
定価:3,300円(税込)
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  • 発行:
    2018年08月01日
  • 判型:
    A5判
  • ページ数:
    420頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5251-6
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正誤表

内容紹介

目  次

第5版補訂版のはしがき
凡 例


Lesson1 刑法および刑法学の意義と機能 1
§1 刑法学とは刑法に関する学問である 1
1 サスペンスと刑法 (1)  
2 刑法とは? (1)
3 特別刑法と行政刑法 (2)  
4 判例の重要性 (2)
§2 犯罪および刑罰とは? 4
1 犯罪とは? (4)  
2 では「刑罰」とは? (5)
3 刑罰の正当化根拠 (5)  
4 応報刑論と目的刑論 (6)
5 一般予防と特別予防 (6)  
6 相対的応報刑論 (7)
7 刑種ごとにみると (9)
§3 保安処分・保護処分 11
1 精神障害者に対する保安処分 (11)  
2 少年に対する保護処分 (12)
3 売春防止のための補導処分 (12)
§4 ふたたび犯罪とは? 13
1 行為原理(Tatprinzip) (13)  
2 主観主義と客観主義 (13)
3 犯罪の構成要素 (14)  
4 刑法の謙抑性 (14)
5 保護法益 (15)  
6 責任原理 (16)


Lesson2 罪刑法定原則 18
§1 罪刑法定原則の精神 18
1 「法の支配」と「人の支配」 (18)  
2 自由主義と国民主権 (19)
§2 罪刑法定原則の派生原理 20
1 法律主義 (20)  
2 遡及処罰の禁止 (22)
3 類推の禁止 (23)  
4 絶対的不定期刑の禁止 (24)
5 明確性 (25)  
6 内容的適正性 (26)


Lesson3 刑法の適用範囲 30
§1 刑法の適用範囲とは? 30
1 場所、時間、人(30)
§2 刑法の場所的適用範囲 30
1 その意味(30)  
2 属地主義(31)
3 属人主義(32)  
4 保護主義・消極的属人主義(33)
5 世界主義(34)  
6 外国判決の効力(35)
§3 刑法の時間的適用範囲 35
1 刑の変更と廃止(35)  
2 限時法(36)
§4 刑法の人的適用範囲 37
1 処罰されない人?(37)  
2 天皇と刑法(37)


Lesson4 犯罪体系論 39
§1 犯罪体系論とは? 39
1 犯罪論と刑罰論(39)  
2 体系の意味(39)
3 違法と責任の分離(40)
§2 ドイツの犯罪体系論 41
1 リスト・ベーリンク体系(41) 
2 目的的行為論の体系(42)
3 客観的帰属論の体系(44)  
4 犯罪体系論と実務(46)
§3 わが国における体系論 46
1 体系的思考の弱さ(46)  
2 目的的行為論と共犯(47)
3 不十分な体系的思考のもたらすもの(47)


Lesson5  行為と構成要件 49
§1 「行為」論 49
1 「行為」(Handlung)の意味・機能(49)
2 ヘーゲル学派と因果的行為論(50)
3 目的的行為論(50)  
4 社会的行為論(52)
5 人格的行為論(52)  
6 行為論のまとめ(53)
§2 「構成要件」 55
1 構成要件とは?(55)  
2 構成要件の機能(55)
3 故意・過失の位置づけ(56)
§3 構成要件の要素 58
1 主 体(58)  
2 法人・団体の犯罪能力(58)
3 行為態様(60)  
4 「結果」(61)
5 侵害犯と危険犯(61)  
6 主観的不法要素(62)
§4 客観的処罰条件と一身的刑罰阻却事由 64
1 客観的処罰条件(64)  
2 一身的刑罰阻却事由(64)


Lesson6 因果関係と客観的帰属 67
§1 「因果関係」の意義 67
1 結果犯の因果関係(67)  
2 挙動犯・共犯の因果関係(67)
3 結果的加重犯の因果関係(68)
§2 条件関係の確定 68
1 条件関係の意味と重要性(68)  
2 条件関係の発見方法(69)
3 結果の具体化と合法則的条件公式(69)  
4 公式の併用(70)
5 択一関係と代替条件(70)
§3 不作為の条件関係 71
1 不作為の条件関係の特殊性(71)
2 「疑わしきは被告人の利益に」(72)
3 条件関係の択一的認定?(72)  
4 不作為の競合(73)
§4 条件関係の証明 73
1 条件の競合(73)  
2 因果関係の疫学的証明(74)
§5 条件関係の法的重要性 75
1 「条件説」=「等価説」の問題点(75)  
2 原因説と遡及禁止論(75)
§6 相当因果関係説 77
1 広義の相当性と狭義の相当性(77)  
2 相当性の判断資料(78)
3 相当性の判断基準(79)
§7 客観的帰属論 80
1 相当因果関係説の不十分性(80)
2 因果関係を超える帰属基準(82)


Lesson7  不作為犯 85
§1 不作為犯とは何か? 85
1 作為犯と不作為犯(85)  
2 不作為は犯罪たりうるか?(85)
3 真正不作為犯と不真正不作為犯(86)
4 不真正不作為犯の問題性(87)
5 不真正不作為は「偽装された作為」(87)
6 不作為犯の構成要件を創り出す見解(89)
7 作為犯規定は例外的に不作為をも含むとする見解(90)
§2 不作為犯成立の一般的要件 92
1 作為義務(92)  
2 形式的三分説(92)
3 保障人的地位(93)
4 作為(=挙動)の可能性と結果防止の有効性(94)
5 結果の発生と仮定的因果関係(95)
§3 個別的検討 96
1 不作為による放火(96)  
2 不作為による殺人(96)
3 不作為による詐欺(98)  
4 過失致死傷罪(98)


Lesson8 違法論の基礎、違法性阻却の一般原理 100
§1 違法性阻却の意味 100
1 構成要件該当行為が処罰されない場合(100)
2 刑法上の違法性阻却事由(101)
§2 違法性の実質 101
1 違法とは?(101)  
2 社会的相当性(102)
2a 違法性段階で問題となる違法(103)
3 優越的利益擁護と法益不存在(104)
§3 可罰的違法性 105
1 可罰的違法性とは?(105)  
2 可罰的違法性の体系的地位(106)
3 労働判例と可罰的違法性(107)
§4 法秩序の統一性と違法性阻却 108
1 違法の一元性と相対性(108)  
2 法秩序の統一性の意味(109)
3 法秩序の統一性と超法規的緊急避難(110)
4 実質的違法性の意味(112)


Lesson9  法令または正当業務行為 114
§1 刑法35条の意味 114
1 法秩序の統一性の確認規定(114)  
2 35条の分類(115)
§2 法令による行為 115
1 法令によって特別に許されている行為(115)
2 司法上の強制権限(115)  
3 補償義務を伴う正当行為(116)
4 逮捕の違法性の判断基準(117)
§3 正当業務行為 117
1 「業務権」による違法性阻却(117)  
2 報道機関の権利(118)
§4 その他の正当行為 119
1 自救行為(119)  
2 争議行為(120)
3 「法秩序の統一性」の逆用(120)  
4 危険なスポーツ(121)
5 超法規的違法性阻却事由(122)


Lesson10 被害者の同意 124
§1 被害者の同意・推定的同意 124
1 同意・推定的同意による違法性阻却(124)
2 構成要件該当性と同意(124)
3 違法性減少事由としての同意(124)
§2 同意の「有効性」 125
1 任意性(125)  
2 動機の錯誤に基づく同意(126)
3 同意の認識(127)  
4 同意の有効性の「範囲」(127)
5 同意をえた「動機・目的」(128)  
6 質の異なる違法性(129)
§3 治療行為と推定的同意 129
1 治療行為の正当化根拠(129)  
2 推定的同意(130)
§4 安楽死・尊厳死 131
1 安楽死の分類(131)  
2 尊厳死(132)


Lesson11 正当防衛 135
§1 正当防衛の本質 135
1 正当防衛と過剰防衛(135)  
2 正当防衛の正当化根拠(136)
§2 正当防衛の要件 137
1 防衛状況と防衛行為(137)  
2 侵害の急迫性(138)
3 侵害の不正性(139)  
4 挑発防衛(141)
5 国家・社会のための正当防衛?(143)
6 防衛行為の必要性(144)  
7 防衛行為の相当性(145)
8 過剰防衛(147)  
9 盗犯防止法上の特則(147)
§3 防衛の意思 148
1 必要説と不要説(148)  
2 防衛の意思の定義(148)
3 防衛の意思の判断要素(149)
4 責任減少事由としての防衛の意思(149)
§4 誤想防衛、誤想過剰防衛 150
1 誤想防衛の意味(150)  
2 誤想過剰防衛(152)


Lesson12 緊急避難 155
§1 緊急避難の本質 155
1 緊急避難の意味(155)  
2 錯綜する不可罰根拠(155)
3 賠償義務を伴う緊急避難(156)
4 緊急避難に対する正当防衛(157)
§2 緊急避難の要件 158
1 現在の危難(158)  
2 避難行為の必要性と補充性(159)
3 害の均衡(159)  
4 避難行為の相当性(159)
5 過剰避難(162)
§3 誤想避難、誤想過剰避難 163
1 誤想避難(163)  
2 誤想過剰避難(163)
§4 特別義務者に関する特則 163
1 緊急避難の禁止?(163)  
2 法定の手続と緊急避難(164)
§5 自招危難 164
1 自招危難の意味(164)  
2 故意犯の成否(165)
3 原因時点での過失(165) 
4 「故意」による自招(165)
§6 義務の衝突 166
1 その定義(166)  
2 緊急避難との異同(166)

Lesson13 責任論の基礎 168
§1 責任の本質 168
1 責任の意味(168)  
2 本質論における対立(168)
3 行為責任、性格責任、人格責任(170)
4 心理的責任論と規範的責任論(171)  
5 責任の要素(172)
§2 責任能力 173
1 責任能力の定義(173)
2 責任能力と受刑能力、訴訟能力(174)
3 責任能力の判定方法(174)
 原因において自由な行為 175
1 その定義(175)  
2 「道具理論」(176)
3 同時存在の要請の緩和(177)  
4 立法問題(178)


Lesson14 故 意 180
§1 行為者の主観の意義 180
1 規範的責任論と故意・過失(180)  
2 特別の規定(180)
§2 故 意 181
1 故意の意義(181)  
2 故意の本質(181)
§3 故意の内容 183
1 事実の認識(183)  
2 故意と願望(183)
3 規範的要素の認識(184)  
4 違法性の認識(184)
5 厳格故意説は不当か?(185)
§4 故意の種類 187
1 確定的認識、意図、未必の故意(187)
2 危険の認識としての故意(187)
3 意図や確定的認識を要する犯罪(188)
4 概括的故意、択一的故意(188)  
5 危険犯の故意(189)


Lesson15 錯 誤 191
§1 錯誤の意味 191
1 故意の有無と故意の射程(191)
2 事実の錯誤と違法性の錯誤(191)
§2 事実の錯誤 191
1 事実の錯誤の分類(191)  
2 符合をめぐる諸学説(192)
3 客体の錯誤(192)  
4 方法の錯誤(196)
5 法定的符合説の論拠(196)  
6 具体的符合説の課題(199)
7 因果経過の錯誤(200)
§3 違法性の錯誤 201
1 違法性の錯誤と事実の錯誤の区別(201)
2 あてはめの錯誤と可罰的違法性の認識(202)
3 錯誤の相当の理由(202)


Lesson16 過 失 205
§1 過失犯の意義 205
1 過失処罰の例外性(205)  
2 過失犯の現代的意義(206)
§2 過失論の展開 206
1 旧過失論(206)  
2 新過失論(207)
3 新過失論の問題点(208)  
4 「新」旧過失論(209)
§3 過失の体系的地位 210
1 違法要素か責任要素か?(210)  
2 折衷説の矛盾(211)
3 「新」旧過失論の体系(211)
§4 過失犯の成立要件 212
1 過失以外の要件(212)  
2 過失犯の行為性(212)
3 過失犯の因果関係(214)
4 予見可能性判断としての仮定的判断(214)
5 本来の因果関係(215)
6 過失犯の客観的帰属(ないし実行行為)(216)
7 過失不作為犯の実行行為(217)  
8 過失犯の違法性(218)
9 過失犯の責任(219)
§5 注意義務・予見可能性・過失の標準 219
1 注意義務(219)  
2 予見可能性(220)
3 予見の対象(220)  
4 予見と結果の符合(221)
5 因果経過の基本的部分(221)  
6 過失の標準(222)
7 「危惧感説」(223)
§6 信頼の原則 224
1 「信頼の原則」の意味(224) 
2 信頼の相当性(224)
3 判断時間(225)
§7 管理・監督過失 226
1 管理・監督過失の意味(226)
2 管理・監督過失の問題点(226)
3 管理・監督過失における信頼の原則(228)
§8 業務上過失と重過失 229
1 業務上過失の定義と加重処罰の根拠(229)
2 重過失の定義(230)
3 認識ある過失と認識なき過失(230)


Lesson17 予備、未遂 232
§1 未遂とは 232
1 未遂は未完成犯罪(232)  
2 予備・陰謀と未遂(233)
3 未完成犯罪の処罰範囲(234)
§2 実行の着手 235
1 実行の着手の意味(235)  
2 決意の確定性(236)
3 犯行計画の意味(236)
§3 実行の着手に関する諸学説 237
1 未遂の本質(237)  
2 主観的未遂論と客観的未遂論(237)
3 実行の着手に関する学説の状況(238)
§4 実行の着手に関する特殊問題 239
1 離隔犯の未遂(239)  
2 不作為犯の未遂(240)
3 結果的加重犯と着手(240)


Lesson18 不能犯と中止犯 243
§1 不能犯 243
1 不能犯の意味(243)  
2 不能犯の判断方法(243)
3 具体的危険説(244)  
4 客観的危険説(244)
§2 中止犯 245
1 中止犯の意味(245)  
2 刑の減免の根拠(246)
3 「自己の意思により」(247)  
4 「犯罪を中止した」(248)
5 予備の中止(249)


Lesson19 共犯論の基礎 251
§1 共犯の意味と種類 251
1 共犯の意味(251)  
2 必要的共犯(251)
3 片面的対向犯の不処罰根拠(253)
4 共犯の処罰根拠と片面的対向犯の不処罰(254)
§2 正犯と共犯 256
1 間接正犯(256)
2 間接正犯の諸類型(256)
3 「道具理論」(258)
4 「直接」正犯とみられる場合(258)
5 自手犯(259)
6 適法行為を利用した間接正犯?(259)
7 緊急避難や職務行為の利用(260)
8 正犯の定義(261)
9 正犯概念(263)


Lesson20 共同正犯 266
§1 共同正犯の本質 266
1 共同正犯の意味(266)  
2 犯罪共同説と行為共同説(267)
3 一部実行全部責任の根拠(268)
§2 共同正犯の成立要件 269
1 共同実行の意思と共同実行の事実(269)
2 片面的共同正犯(269)  
3 過失犯の共同正犯(270)
4 結果的加重犯の共同正犯(273)  
5 承継的共同正犯(274)
6 不作為犯の共同正犯(275)  
7 共謀共同正犯(276)
8 共謀共同正犯と判例(278)


Lesson21 教唆犯、従犯 282
§1 共犯の従属性 282
1 狭義の共犯(282)  
2 実行従属性(283)
3 要素従属性(284)  
4 是非弁別能力と故意(287)
5 罪名従属性(289)
§2 教唆・幇助をめぐる諸問題 289
1 再間接教唆、間接幇助(289)  
2 未遂の教唆(290)
3 幇肋の因果関係(291)  
4 日常取引と共犯(292)
5 条件付故意と教唆・幇助の区別(294)


Lesson22 共犯論の諸問題 297
§1 身分犯の共犯 297
1 構成的身分犯と加減的身分犯(297)  
1a 刑法65条の矛盾(298)
2 身分のない者の共同正犯?(299) 
2a 65条1項と共同正犯(300)
2b 判例・学説の状況(301)  
3 目的と身分(302)
4 65条2項と罪名従属性(304)  
5 違法身分の連帯作用?(304)
5a 制限従属形式と違法の連帯(305)
5b 構成的身分犯の共犯の処罰根拠(307)
5c 身分者に身分犯を犯させたことを結果とする共犯構成要件(308)
5d 65条1項と2項の矛盾の緩和(309)
5e 構成的身分ないし違法身分に対する65条2項の適用(310)
5f 加減的違法身分と65条2項(313)
§2 共犯と錯誤 314
1 共犯の錯誤の意味(314)  
2 正犯者の客体の錯誤(315)
3 間接正犯と教唆犯・従犯との間の錯誤(315)
§3 共犯と中止犯および共犯からの離脱 317
1 共犯における中止犯の特殊性(317)
2 共犯からの離脱の意味(317)
3 離脱にならないケース(318)  
4 狭義の共犯と中止犯(319)
§4 共犯の処罰根拠 320
1 「共犯」の処罰根拠の射程(320)
2 共犯の処罰根拠に関する二つの側面(320)
3 従属性志向惹起説(修正惹起説)(321)
4 責任共犯説・不法共犯説(322)  
5 惹起説の意味(322)
6 混合惹起説(323)  
7 わが国での展開(324)


Lesson23 罪数論 329
§1 罪数とは 329
1 罪数の意味(329)  
2 成立上の一罪(329)
3 科刑上一罪(330)  
4 とくに法条競合について(331)
5 科刑上一罪と併合罪(332)  
6 観念的競合と1個の行為(333)
7 牽連犯(334)
§2 包括一罪の位置づけ 335
1 包括一罪とは(335)  
2 狭義の包括一罪(335)
§2  一罪の訴訟法上の効果 337
1 一事不再理(337)  
2 公訴時効(338)


Lesson24 刑罰論 341
§1 刑罰権および刑罰の正当化根拠 341
1 刑罰権(341)  
2 刑罰の正当化根拠(342)
§2 刑の種類 343
1 死 刑(343)  
2 懲役・禁錮(344)  
3 罰 金(345)
4 拘留・科料(345)  
5 没収・追微(345)
§3 刑の適用・量定 346
1 併合罪加重(346)  
2 再犯加重(348)  
3 自首減軽(348)
4 酌量減軽・法律上の減軽(348)
5 未決算入・期間および刑期の計算(349)
6 刑の執行猶予とその取消し(350)
6a 刑の一部執行猶予(一部実刑)(351)
7 量刑基準(353)  
8 少年法上の特則(354)
§4 刑の執行 355
1 刑の執行(355)  
2 仮釈放・仮出場(356)
§5 刑罰消滅事由 357
1 刑罰消滅事由とは?(357)  
2 犯人の死亡・法人の消滅(358)
3 恩 赦(358)  
4 公訴時効(359)  
5 刑の時効(362)
6 刑の消滅(362)
§5 処 分 363
1 現行法上の処分(363)  
2 保安処分(364)


Lesson25 犯罪体系論・再論 367
§1 問題的思考と体系的思考 367
1 体系の意味(367)  
2 一般論と具体的帰結との分裂(367)
3 問題的思考から体系的思考へ(369)
§2 体系論を不毛にするもの 370
1 体系論と解釈論の分裂(370)  
2 概念の相対化(370)
3 共謀共同正犯など(371)  
4 起訴便宜主義(372)
§3 展 望 373
1 法治主義(373)  
2 体系的思考と問題的思考の有機的結合(373)


Lesson26 「共謀罪」立法による刑罰の大幅な拡張 375
§1 「共謀罪」の内容と危険性 375
1 その内容(375)  
2 中止未遂制度との矛盾と「監視社会」の危険(376)
§2 「準備行為」の法的性格 376
1 非身分犯と身分犯の結合犯?(376)
2 「構成要件要素」と「客観的処罰条件」との本質的な相違点(377)
3 「準備行為」は「客観的処罰条件」(378)

事項索引 379
判例索引 387