刑事法ジャーナル 2018 Vol.57

刑事法ジャーナル 2018 Vol.57

刑事法ジャーナル編集委員会 編
定価:2,200円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2018年08月20日
  • 判型:
    B5判
  • ページ数:
    128頁
  • ISBN:
    978-4-7923-8863-8
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内容紹介


〈巻頭言〉

全国犯罪被害者の会(あすの会)最終大会に参加して 椎橋 隆幸 ……3


〈特集〉AIと刑法

ロボットの刑事責任2.0   川口 浩一 …………………………………4

AIによる自動運転と刑事責任   佐久間 修 …………………………11


〈特集〉詐欺罪における実行の着手

最高裁平成30年3月22日第一小法廷判決の事実の概要、審理経過および
判決要旨 佐藤 拓磨・二本栁 誠 ……………………………………17

詐欺罪における実行の着手 ─最高裁平成30年3月22日第一小法廷判決を
契機として─  佐藤 拓磨 ……………………………………………21

詐欺罪における実行の着手  ─最高裁平成30年3月22日第一小法廷判決を
契機として─  二本栁 誠 ……………………………………………33


〈外国刑事法務事情〉

台湾の「国民参与刑事審判法草案」について  劉  芳伶 …………48

英国刑事法務事情55 ─LV 2018年3月?5月の主要動向─ 清野 憲一 …60


〈外国刑事法研究〉
レオ・ザイバード「哲学(Philosophy)」─比較刑法ノート(14) 
 ─比較刑法研究会 …………………………………………………………77


〈刑事裁判例批評〉

(365)被告人が殺意をもって被害者を自動車の車底部で引きずった後、
殺意なく被害者の身体を車輪で二度にわたり轢過した結果、轢過行為を
直接の原因として被害者が死亡した事案について、引きずり行為と死亡
結果との間の因果関係を肯定し、殺人罪の成立を認めた事例      
 ─大阪地判平成29・3・1判時2355号111頁─  佐川友佳子 ……88

(366)現住建造物等放火罪の量刑において、(重)過失致死として起訴
されていない死亡結果を考慮することの可否  
 ─最(三小)決平成29・12・19刑集71巻10号606頁─ 野村健太郎 …96

(367)地下鉄サリン事件等のオウム真理教関連事件に関与したとして
起訴された被告人について、1審で行われた死刑確定者の証人尋問に
おける傍聴人との遮へい措置と、公判期日外の証人尋問の実施に関する
各訴訟手続の法令違反等の論旨を排斥して控訴を棄却した事例   
 ─東京高判平成28・9・7判時2349号83頁─  稗田 雅洋 ………102

(368)出張中に趣味であるヌンチャクの練習を行う等のために自動車
後部座席下等にヌンチャク3組を積載していた行為と軽犯罪法1条2号に
おける「隠して」および「正当な理由」の該当性          
 ─広島高岡山支判平成29・3・8判時2354号109頁─ 松原 和彦 …115


〈書評〉

天田悠著『治療行為と刑法』(2018年、成文堂) 只木  誠 ……122

関哲夫著『不正融資における借手の刑事責任 ─事実的対向犯説の提唱─』
(2018年、成文堂) 品田 智史 ………………………………………124

城祐一郎著『現代国際刑事法 ─国内刑事法との協働を中心として─』
(2018年、成文堂) 安藤 泰子 ………………………………………126