共犯の基礎理論

共犯の基礎理論

外木央晃 著
定価:9,350円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2018年10月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    424頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5259-2
カートに入れる

書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。

内容紹介


目次

はしがき…i

第1章 ドイツ刑法学における共犯の基礎理論をめぐる学説の概況…1
第1節 本章の目的…1
第2節 ドイツ刑法典における正犯と共犯の位置づけ…1
第3節 制限的正犯者概念と統一的正犯者概念…2
第4節 共犯の本質と従属性…4
第5節 共犯の主観的メルクマール…6
第6節 正犯と共犯の区別…6

第2章 惹起説の再検討…13
第1節 本章の目的…13
第2節 前提的考察…15
 第1款 共犯の処罰根拠の妥当範囲 (15)
 第2款 惹起説の分類 (16)
 第3款 惹起説と因果的共犯論 (17)
第3節 従属性の程度…19
第4節 学説の状況…23
 第1款 純粋惹起説とその検討 (24)
 第2款 修正惹起説とその検討 (29)
 第3款 混合惹起説とその検討 (33)
第4節 結論…40

第3章 身分犯の法的性質…42
第1節 本章の目的…42
第2節 身分犯の法的性質…45
 第1款 ドイツにおける義務犯論の展開 (45)
 第2款 身分概念をめぐるわが国の判例と学説 (52)
 第3款 共犯の処罰根拠からの検討 (56)
第3節 刑法65条1項の「共犯」の意義…59
第4節 結論…64

第4章 必要的共犯の構造…66
第1節 本章の目的…66
第2節 学説の状況…70
 第1款 対立の淵源となった学説 (70)
 第2款 立法者意思説とその検討 (71)
 第3款 個別的実質説とその検討 (76)
第3節 共犯の処罰根拠による解決…82
 第1款 惹起説による解決 (82)
 第2款 比例原理による解決 (88)
第4節 結論…90

第5章 不作為犯における正犯と共犯の区別…93
第1節 本章の目的…93
第2節 学説の状況…95
 第1款 主観説とその検討 (95)
 第2款 目的的行為支配説とその検討 (97)
 第3款 同価値説とその検討 (99)
 第4款 区別否定説とその検討 (102)
 第5款 保障人義務説とその検討 (110)
 第6款 義務犯説とその検討 (117)
第3節 客観的帰属論の視点と不作為犯の因果関係…122
第4節 結論…126

第6章 不作為による教唆と不作為による共同正犯…129
第1節 本章の目的…129
第2節 不作為による教唆…130
 第1款 肯定説とその検討 (130)
 第2款 否定説とその検討 (137)
第3節 不作為による共同正犯…145
 第1款 不作為と不作為の共同正犯 (145)
 第2款 作為と不作為の共同正犯 (150)
第4節 結論…156

第7章 不作為犯に対する共犯…159
第1節 本章の目的…159
第2節 不作為犯に対する教唆…160
 第1款 否定説とその検討 (160)
 第2款 肯定説とその検討 (170)
第3節 不作為犯に対する幇助…181
 第1款 否定説とその検討 (181)
 第2款 肯定説とその検討 (183)
第4節 結論…188

第8章 過失犯に対する共犯…190
第1節 本章の目的…190
第2節 過失犯の共同正犯…191
 第1款 否定説とその検討 (191)
 第2款 肯定説とその検討 (199)
第3節 過失犯に対する狭義の共犯…208
 第1款 故意不要説とその検討 (209)
 第2款 表象説とその検討 (212)
 第3款 故意必要説とその検討 (212)
 第4款 過失犯に対する教唆と過失犯に対する幇助との異なった処理 (214)
第4節 結論…215

第9章 過失による共犯…217
第1節 本章の目的…217
第2節 学説の状況…218
 第1款 拡張的正犯者概念ないし統一的正犯者概念 (218)
 第2款 制限的正犯者概念 (228)
第3節 過失犯の間接正犯…242
第4節 結論…244

第10章 片面的共犯…247
第1節 本章の目的…247
第2節 共犯の本質との関係…249
第3節 片面的教唆犯…250
 第1款 片面的教唆犯の観念の当否と議論の実益 (250)
 第2款 否定説とその検討 (252)
 第3款 肯定説とその検討 (256)
第4節 片面的従犯…259
 第1款 有形的従犯 (260)
 第2款 無形的従犯 (267)
第5節 片面的共同正犯…268
 第1款 肯定説とその検討 (268)
 第2款 否定説とその検討 (273)
第6節 結論…277

第11章 承継的共犯…280
第1節 本章の目的…280
第2節 承継的共同正犯…281
 第1款 肯定説とその検討 (281)
 第2款 否定説とその検討 (284)
 第3款 部分的肯定説とその検討 (289)
第3節 承継的従犯…293
 第1款 肯定説とその検討 (293)
 第2款 否定説とその検討 (295)
 第3款 部分的肯定説とその検討 (300)
第4節 結論…304

第12章 アジャン・プロヴォカトゥール…309
第1節 本章の目的…309
第2節 学説の状況…312
 第1款 不可罰説とその検討 (312)
 第2款 可罰説とその検討 (324)
第3節 結論…337

第13章 共犯と錯誤…339
第1節 本章の目的…339
第2節 共犯の過剰…339
 第1款 狭義の共犯の過剰 (339)
 第2款 共同正犯の過剰 (348)
第3節 客体の錯誤…353
 第1款 非重要性説とその検討 (354)
 第2款 重要性説とその検討 (363)
第4節 結論…370

第14章 中立的行為による幇助…372
第1節 本章の目的…372
第2節 学説の状況…375
 第1款 全面的可罰説とその検討 (375)
 第2款 主観説とその検討 (375)
 第3款 客観説とその検討 (378)
 第4款 折衷説とその検討 (395)
 第5款 違法性阻却説とその検討 (398)
第3節 先端科学技術の研究開発と中立的行為…399
第4節 結論…412

事項索引…413