講義 刑法総論 [第2版]
関 哲夫 著
定価:4,950円(税込)-
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発行:
2018年11月20日
-
判型:
A5判並製 -
ページ数:
592頁 -
ISBN:
978-4-7923-5253-0
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内容紹介
目 次
第2版はしがきi
文献等の略語xxv
第00講 ガイダンス1
1 犯罪の認定1
(1) 3段階の認定法1
(2) 法律要件の確定1
(3) 要件・事実の往復運動2
(4) 生の事実の加工2
2 刑法総論・刑法各論3
(1) 刑法総論3
(2) 刑法各論3
3 本 書3
(1) 形 式4
(2) 内 容4
(3) 使い方5
(4) 「今日の一言」7
第01講 刑法の意義・機能8
1 意義・種類8
(1) 意 義8
(2) 特別刑法9
(3) 地 位9
2 特 質10
(1) 国家刑罰権10
(2) 物理的強制力11
(3) 社会管理手段12
3 機 能13
(1) 学説の状況13
(2) 本書の立場15
4 機能間の関係17
(1) 法益保護機能と刑罰権画定機能17
(2) 法益保護機能と社会管理17
(3) 法益保護機能と行為準則維持機能18
5 機能の限界18
(1) 謙抑主義18
(2) 下位原則18
第02講 基本原則・その1〜罪刑法定原則〜20
1 意義・沿革20
(1) 意 義20
(2) 沿 革20
2 基 盤21
(1) 憲 法21
(2) 思 想21
(3) 憲法原理22
3 側 面22
(1) 法律主義23
(2) 事前法主義23
(3) 実体的適正主義23
4 問題点24
(1) 法律主義24
(2) 類推解釈の禁止25
(3) 事前法主義27
(4) 実体的適正主義28
第03講 基本原則・その2?行為原則・侵害原則・責任原則?30
1 総 説30
2 行為原則30
(1) 意 義30
(2) 具体的要請30
(3) 変 容31
3 侵害原則32
(1) 意 義32
(2) 学説の状況32
(3) 本書の立場34
4 責任原則35
(1) 意 義35
(2) 責任非難の限界35
(3) 責任の本質37
第04講 基本的視座40
1 総 説40
2 客観主義対主観主義40
(1) 対立の内容40
(2) 論争の結果41
3 体系的思考対問題的思考42
(1) 体系的思考42
(2) 問題的思考42
(3) 論争の結果43
4 結果無価値論対行為無価値論43
(1) 対立の内容43
(2) 論争の結果45
5 形式的犯罪理論対実質的犯罪理論46
(1) 対立の内容46
(2) 論争の結果46
6 事前予防型刑法観対事後処理型刑法観47
(1) 対立の内容47
(2) 論争の結果48
第05講 学派の争い50
1 意 義50
2 アンシャン・レジームの刑罰制度50
3 古典学派51
4 近代学派52
5 両学派の歩み寄り53
(1) 両学派の比較53
(2) 学派の争いのその後54
(3) 新たな人間像56
第06講 犯罪体系論59
1 刑法総論・刑法各論59
2 意 義59
3 学説の現状60
(1) 学説の状況60
(2) 裸の行為論60
(3) 構成要件該当性と違法性・有責性61
4 本書の立場62
(1) 犯罪・犯罪者の意義62
(2) 犯罪論体系63
(3) 本書の体系66
5 犯罪論体系の相対性67
第07講 行為論68
1 総 説68
(1) 裸の行為論68
(2) 行為概念の機能68
2 学説の状況69
(1) 自然的行為論69
(2) 目的的行為論69
(3) 社会的行為論70
(4) 人格的行為論70
(5) 社会的人格行為論71
(6) 身体動静論71
3 本書の立場72
(1) 行為者による行為72
(2) 行為の特性72
(3) 作為・不作為73
(4) 外界の変動と社会的因果関係73
第08講 法律要件論・その1〜法律要件論の提唱〜76
1 総 説76
2 構成要件論76
(1) 機 能76
(2) 現 状77
(3) 問題点78
3 法律要件論79
(1) 意 義79
(2) 機 能80
(3) 種 類81
第09講 法律要件論・その2?法律要件論の内容?85
1 総 説85
2 客観要件85
(1) 行為の時期85
(2) 行為の場所85
(3) 行為の客体85
(4) 行為の内容86
(5) 行為の結果87
(6) その他88
3 主観要件88
(1) 意 義88
(2) 一般要件88
(3) 特別要件89
(4) 行為の主体90
第10講 犯罪・犯罪者の種類95
1 総 説95
2 行為段階による分類95
(1) 行為段階95
(2) 予備罪95
(3) 陰謀罪96
(4) 未遂犯97
(5) 既遂犯98
3 関与形態による分類98
(1) 関与形態98
(2) 正 犯99
(3) 共 犯99
4 結果による分類100
(1) 学説の分類100
(2) 本書の分類101
5 犯罪終了による分類102
(1) 即成犯102
(2) 状態犯102
(3) 継続犯102
6 常習性による分類103
第11講 不作為犯論105
1 総 説105
(1) 作為犯・不作為犯105
(2) 種 類106
(3) 不真正不作為犯の問題性107
(4) 成立要件108
2 実行行為性108
(1) 作為義務108
(2) 作為可能性112
(3) 結果発生の危険性114
3 因果関係115
(1) 問題性115
(2) 刑法的因果関係116
4 問題点116
(1) 作為義務の認定116
(2) 保障人的地位・保障人的義務117
(3) 結果回避可能性117
(4) 既発危険の利用意思118
5 判例の状況118
(1) 放火罪118
(2) 殺人罪120
(3) 遺棄罪121
第12講 因果関係論122
1 総 説122
(1) 意 義122
(2) 学説の状況122
(3) 本書の立場123
2 社会的因果関係123
(1) 意 義123
(2) 判断資料124
(3) 相当性125
(4) 具体的認定125
3 刑法的因果関係126
(1) 意 義126
(2) 内 容126
(3) 具体的認定128
(4) 注意点129
(5) 問題点130
4 判例の状況133
(1) 序 説133
(2) 判断軸133
(3) 特 徴136
第13講 違法性論137
1 総 説137
2 主観的違法性論・客観的違法性論137
(1) 内 容137
(2) 客観的違法性論137
3 形式的違法性論・実質的違法性論138
(1) 内 容138
(2) 形式的違法性・実質的違法性139
4 結果無価値論・行為無価値論139
(1) 内 容139
(2) 学説の状況140
(3) 対立点140
(4) 違法性は客観的に141
5 正当化の一般原理142
(1) 意 義142
(2) 学説の状況142
(3) 本書の立場143
第14講 正当行為論147
1 総 説147
2 法令行為147
(1) 意 義147
(2) 類 型148
3 労働争議行為149
(1) 意 義149
(2) 正当化要件149
(3) 問題点150
4 正当業務行為151
(1) 意 義151
(2) 正当化要件152
(3) 問題点152
5 自損行為153
6 治療行為154
(1) 意 義154
(2) 正当化根拠154
(3) 正当化要件155
(4) 問題点156
7 安楽死157
(1) 意義・類型157
(2) 許容要件158
(3) 判例の状況159
8 尊厳死160
(1) 意 義160
(2) 許容要件160
(3) 判例の状況161
第15講 被害者の承諾論162
1 意義・法効果162
(1) 意 義162
(2) 法効果162
2 正当化の根拠・要件163
(1) 正当化根拠163
(2) 正当化要件164
(3) 承諾の認識の要否165
3 推定的承諾165
(1) 意 義165
(2) 正当化要件166
(3) 類 型167
4 問題点168
(1) 承諾の限界168
(2) 錯誤による承諾169
(3) 危険の引き受け172
第16講 正当防衛論176
1 総 説176
(1) 緊急行為の意義176
(2) 正当防衛の意義176
(3) 正当化根拠177
2 成立要件179
(1) 正当防衛状況179
(2) 権利防衛182
(3) 正当防衛行為183
(4) 問題点185
3 対物防衛187
(1) 意 義187
(2) 学説の状況188
(3) 本書の立場188
4 防衛意思189
(1) 要 否189
(2) 内 容191
(3) 偶然防衛192
5 防衛行為と第三者196
(1) 攻撃者が第三者の物を利用196
(2) 反撃者が第三者の物を利用197
(3) 反撃行為の結果が第三者に生じた198
6 自招侵害200
(1) 意 義200
(2) 学説の状況200
(3) 本書の立場201
7 過剰防衛202
(1) 意 義202
(2) 過剰性の判断204
(3) 法的性質204
(4) 過剰性の認識による分類205
8 誤想防衛206
(1) 意 義206
(2) 典型的誤想防衛206
(3) 誤想過剰防衛207
9 盗犯等防止法における特則209
(1) 1条1項209
(2) 1条2項210
第17講 緊急避難論211
1 総 説211
(1) 意 義211
(2) 法的性質212
2 成立要件216
(1) 緊急避難状況216
(2) 危難回避217
(3) 緊急避難行為217
3 避難意思219
(1) 学説・判例の状況219
(2) 本書の立場220
4 避難行為の相当性220
5 自招危難221
(1) 意 義221
(2) 学説の状況221
(3) 判例の状況222
(4) 本書の立場223
6 特別義務者224
7 過剰避難224
(1) 意 義224
(2) 法的性質225
(3) 過剰性の認識による分類225
8 誤想避難226
(1) 意 義226
(2) 本書の立場226
第18講 自救行為論・義務衝突論228
1 自救行為論228
(1) 意義・性質228
(2) 正当化根拠228
(3) 成立要件229
(4) 過剰自救行為・誤想自救行為、誤想過剰自救行為230
(5) 判例の状況230
2 義務衝突論231
(1) 意 義231
(2) 類 型232
(3) 緊急避難との相違232
(4) 成立要件233
(5) 義務の価値の衡量233
第19講 責任の本質論234
1 意義・特質234
(1) 意 義234
(2) 特 質234
(3) 有責性の判断235
2 責任原則235
(1) 意 義235
(2) 責任原則の貫徹235
3 有責性評価の局面236
(1) 序 説236
(2) 責任本質論236
(3) 責任要素論237
(4) 責任対象論239
(5) 責任要件241
4 責任能力241
(1) 有責行為能力か刑罰適応能力か241
(2) 責任前提か責任要素か242
(3) 生物学的要素か心理学的要素か243
5 心神喪失者・心神耗弱者244
(1) 意 義244
(2) 生物学的要素245
(3) 心理学的要素246
6 刑事未成年者247
7 期待可能性247
(1) 意 義247
(2) 体系的地位249
(3) 判断基準249
(4) 期待可能性の錯誤250
第20講 原因において自由な行為論252
1 意義・問題点252
(1) 意 義252
(2) 問題点252
2 学説の状況253
(1) 原因行為説253
(2) 結果行為説254
3 判例の状況255
(1) 故意による原自行為255
(2) 過失による原自行為256
(3) 心神耗弱状態における原自行為256
4 本書の立場257
(1) 実行行為・現実的危険性257
(2) 同時存在の原則257
5 実行後不自由行為258
(1) 問題点258
(2) 学説の状況258
(3) 判例の状況259
(4) 本書の立場259
第21講 故意論261
1 意義・機能261
(1) 意 義261
(2) 機 能261
(3) 体系的地位261
2 対 象263
(1) 序 説263
(2) 注意点264
3 内 容266
(1) 学説の状況266
(2) 判例の状況268
(3) 本書の立場269
4 種 類270
(1) 確定故意・不確定故意270
(2) 既遂故意・未遂故意271
(3) 侵害故意・危険故意271
(4) 条件付故意271
(5) 事前の故意・事後の故意272
第22講 事実の錯誤論273
1 意義・類型273
(1) 意 義273
(2) 類 型273
2 考え方274
(1) 学説・判例の状況274
(2) 本書の立場275
3 抽象的事実の錯誤276
(1) 学説・判例の帰結276
(2) 本書の帰結277
(3) 法律要件の重なり277
4 具体的事実の錯誤279
(1) 学説・判例の帰結279
(2) 本書の帰結280
5 因果関係の錯誤283
(1) 意義・類型283
(2) 因果経路の錯誤283
(3) 因果経時の錯誤284
第23講 違法性の錯誤論288
1 意 義288
2 考え方289
(1) 学説の状況289
(2) 判例の状況291
(3) 本書の立場292
3 違法性の錯誤293
(1) 態 様293
(2) 判断基準294
4 事実の錯誤と違法性の錯誤との区別295
(1) 問題点295
(2) 判例の状況295
(3) 価値判断が強く要請される要件の錯誤298
(4) 正当化事由の錯誤299
(5) 作為義務の錯誤300
第24講 過失犯論302
1 意 義302
(1) 特別の規定302
(2) 問題性302
2 過失構造論303
(1) 問題性303
(2) 新旧過失論争304
(3) 本書の立場306
3 予見可能性307
(1) 対 象307
(2) 判断基準310
4 信頼の原則310
(1) 意 義310
(2) 他の法理との関係311
(3) 適用範囲311
(4) 適用要件312
(5) 問題点312
(6) 判例の状況313
5 種 類314
(1) 認識ある過失・認識なき過失314
(2) 通常過失・業務上過失315
(3) 通常過失・重過失315
6 過失の競合316
(1) 同一行為者内316
(2) 複数行為者間317
7 監督過失・管理過失317
(1) 意義・問題性317
(2) 新旧過失論と監督過失319
(3) 問題点319
第25講 結果的加重犯論324
1 意 義324
2 過失の要否324
(1) 問題性324
(2) 学説・判例の状況325
(3) 本書の立場325
3 加重結果について故意がある場合325
(1) 問題性325
(2) 学説・判例の状況326
(3) 本書の立場326
4 結果的加重犯と共同正犯・共犯327
第26講 未遂犯論328
1 総 説328
(1) 意 義328
(2) 処罰根拠329
(3) 成立要件・法効果329
(4) 問題類型330
2 実行の着手331
(1) 学説の状況331
(2) 判例の状況333
(3) 本書の立場335
3 実行の終了338
4 問題点338
(1) 実行行為の単複338
(2) 結果発生と実行行為の終了338
(3) 実行行為の終了、既遂、犯罪の完了339
(4) 未遂故意・既遂故意339
第27講 不能犯論341
1 意 義341
2 不能犯と未遂犯の区別341
(1) 学説の状況341
(2) 判例の状況343
(4) 本書の立場345
3 事実の欠缺346
(1) 意 義346
(2) 要 否347
(3) 本書の立場347
4 危険性判断の視点348
(1) 判断資料348
(2) 判断基準348
(3) 判断時点348
(4) 危険性の帰属349
第28講 中止犯論350
1 意義・問題性350
(1) 意 義350
(2) 問題性350
2 法的性質350
(1) 学説の状況350
(2) 本書の立場352
3 成立要件354
(1) 中止行為354
(2) 危険性の減少・消滅357
(3) 任意性359
4 法効果362
5 予備・陰謀の中止362
(1) 問題性362
(2) 学説・判例の状況363
(3) 本書の立場364
第29講 間接正犯論366
1 意義・問題性366
2 アプローチ366
(1) 「制限的正犯概念+極端従属形式」の処罰の間隙を
埋めるアプローチ366
(2) 間接正犯の正犯性を積極的に根拠づけるアプローチ367
(3) 間接正犯を共犯に解消するアプローチ367
(4) 本書の立場367
3 間接正犯の正犯性368
(1) 正犯の概念368
(2) 学説の状況369
(3) 本書の立場369
4 成立要件370
(1) 客観要件370
(2) 主観要件371
(3) 注意点371
5 問題類型371
(1) 故意なき者の利用371
(2) 故意ある者の利用372
(3) 適法行為の利用374
(4) 責任なき者の利用376
6 実行の着手377
(1) 学説・判例の状況377
(2) 本書の立場379
7 自手犯379
(1) 意 義379
(2) 種 類379
第30講 共同正犯・共犯の基礎論381
1 総 説381
(1) 共犯の意義381
(2) 任意的共犯への対応382
2 必要的共犯382
(1) 事実的対向犯382
(2) 片面的対向犯383
(3) 集合犯385
3 正犯と共犯の区別385
(1) 学説の状況385
(2) 本書の立場386
4 共同正犯・共犯の本質387
(1) 学説の状況387
(2) 本書の立場389
5 独立性・従属性390
(1) 問題性390
(2) 従属性の有無391
(3) 従属性の程度392
6 処罰根拠393
(1) 射程範囲393
(2) 処罰根拠393
(3) 問題点395
7 60条について399
(1) 問題性399
(2) 処罰拡張・処罰加重399
第31講 共同正犯論400
1 意義・要件400
(1) 意 義400
(2) 成立要件400
2 実行共同正犯402
(1) 一部実行全部責任の法理402
(2) 成立要件403
3 共謀共同正犯404
(1) 意 義404
(2) 共謀共同正犯の理論404
(3) 成立要件409
4 見張り410
(1) 問題性410
(2) 判例・学説の状況411
(3) 本書の立場411
第32講 承継的共同正犯論412
1 意 義412
2 学説の状況412
3 判例の状況415
(1) 殺人罪415
(2) 傷害致死罪・傷害罪415
(3) 強制性交等致傷罪416
(4) 監禁罪417
(5) 強盗致傷罪417
(6) 強盗罪418
(7) 恐喝罪418
(8) 詐欺罪419
(9) そのほか419
4 本書の立場419
5 承継的共同正犯と同時犯420
(1) 問題性420
(2) 学説の状況420
(3) 判例の状況420
(4) 本書の立場421
第33講 共同正犯と中止・離脱論422
1 意義・問題性422
(1) 意 義422
(2) 中止と離脱の関係422
2 共同正犯と中止423
(1) 中止犯の法的性格423
(2) 中止犯の要件424
3 共同正犯と離脱424
(1) 意義・問題性424
(2) 着手前の離脱424
(3) 着手後の離脱427
第34講 共同正犯の諸問題429
1 過失犯の共同正犯429
(1) 問題性429
(2) 学説の状況429
(3) 判例の状況430
(4) 本書の立場431
2 結果的加重犯の共同正犯432
(1) 問題性432
(2) 学説の状況432
(3) 判例の状況433
(4) 本書の立場433
3 片面的共同正犯434
(1) 問題性434
(2) 学説の状況435
(3) 判例の状況435
(4) 本書の立場436
4 不作為と共同正犯436
(1) 問題性436
(2) 不作為犯に対する共同正犯437
(3) 作為犯に対する不作為による共同正犯437
5 正当防衛と共同正犯438
(1) 問題性438
(2) 正当防衛の相対化438
(3) 過剰防衛の相対化440
第35講 共犯論443
1 意義・本質443
(1) 意 義443
(2) 本 質443
2 教唆犯443
(1) 意 義443
(2) 成立要件444
(3) 法効果445
(4) 問題類型445
3 従 犯450
(1) 意 義450
(2) 成立要件451
(3) 法効果453
(4) 問題類型453
第36講 間接正犯・共同正犯・共犯の錯誤論460
1 問題性460
2 間接正犯の錯誤460
(1) 間接正犯の意思で教唆を実現460
(2) 教唆の意思で間接正犯を実現461
(3) 被利用者が途中で情を知ったが犯行を継続461
3 共同正犯の錯誤462
(1) 具体的事実の錯誤462
(2) 抽象的事実の錯誤463
4 教唆犯の錯誤465
(1) 具体的事実の錯誤465
(2) 抽象的事実の錯誤466
5 従犯の錯誤469
(1) 具体的事実の錯誤469
(2) 抽象的事実の錯誤470
第37講 共同正犯・共犯と身分論472
1 問題性472
2 身分の意義・種類472
(1) 意 義472
(2) 種 類473
3 身分の範囲474
(1) 営利目的474
(2) 事後強盗罪475
4 学説の状況477
(1) 65条1項・2項477
(2) 65条1項の「共犯」479
5 問題類型479
(1) 構成身分犯479
(2) 加減身分犯480
(3) 身分の競合483
(4) 消極身分484
第38講 罪数論488
1 総 説488
(1) 問題性488
(2) 基 準488
(3) 体 系489
2 本来的一罪490
(1) 単純一罪490
(2) 集合犯491
(3) 包括一罪491
(4) 法条競合493
(5) 広義の吸収一罪494
3 科刑上一罪495
(1) 観念的競合495
(2) 牽連犯498
(3) かすがい現象499
4 併合罪500
(1) 意 義500
(2) 類 型501
(3) 法効果501
(4) 併合罪の刑の執行502
5 判 例503
(1) 併合罪ではなく観念的競合503
(2) 観念的競合ではなく併合罪503
(3) 牽連犯ではなく併合罪504
(4) 包括一罪ではなく併合罪504
(5) 併合罪ではなく包括一罪505
第39講 刑罰論506
1 刑罰の意義506
(1) 意 義506
(2) 国家刑罰権506
2 刑罰の本質506
(1) 理論状況506
(2) 学説の状況508
3 刑罰の種類と制裁509
(1) 種 類509
(2) 刑法の刑罰509
(3) 刑罰以外の制裁510
4 死刑の存廃論511
(1) 死刑犯罪511
(2) 死刑存廃の対立512
(3) 判例の死刑選択判断514
(4) 本書の立場515
5 刑の適用515
(1) 刑罰の段階的類型515
(2) 刑の軽重515
(3) 法定刑の加重・減軽516
(4) 累犯の加重516
(5) 常習犯の加重517
(6) 自首・首服・自白による減軽517
(7) 酌量減軽518
(8) 刑の加減例519
6 刑の執行519
(1) 死刑の執行519
(2) 自由刑の執行520
(3) 財産刑の執行521
7 刑の執行猶予521
(1) 意義・目的521
(2) 刑の全部執行猶予(25条以下)522
(3) 刑の一部執行猶予(27条の2以下)524
8 仮釈放526
(1) 意義・目的526
(2) 要 件526
(3) 仮出場527
9 刑の消滅527
(1) 犯人の死亡、法人の消滅527
(2) 恩 赦527
(3) 時 効528
第40講 刑法の適用範囲531
1 時間的適用範囲531
(1) 時間的範囲531
(2) 事前法主義531
(3) 限時法534
2 場所的適用範囲535
(1) 基本原則535
(2) 補充原則535
(3) 外国判決の効力537
3 人的適用範囲538
(1) 原 則538
(2) 例 外538
事項索引541
判例索引554
第2版はしがきi
文献等の略語xxv
第00講 ガイダンス1
1 犯罪の認定1
(1) 3段階の認定法1
(2) 法律要件の確定1
(3) 要件・事実の往復運動2
(4) 生の事実の加工2
2 刑法総論・刑法各論3
(1) 刑法総論3
(2) 刑法各論3
3 本 書3
(1) 形 式4
(2) 内 容4
(3) 使い方5
(4) 「今日の一言」7
第01講 刑法の意義・機能8
1 意義・種類8
(1) 意 義8
(2) 特別刑法9
(3) 地 位9
2 特 質10
(1) 国家刑罰権10
(2) 物理的強制力11
(3) 社会管理手段12
3 機 能13
(1) 学説の状況13
(2) 本書の立場15
4 機能間の関係17
(1) 法益保護機能と刑罰権画定機能17
(2) 法益保護機能と社会管理17
(3) 法益保護機能と行為準則維持機能18
5 機能の限界18
(1) 謙抑主義18
(2) 下位原則18
第02講 基本原則・その1〜罪刑法定原則〜20
1 意義・沿革20
(1) 意 義20
(2) 沿 革20
2 基 盤21
(1) 憲 法21
(2) 思 想21
(3) 憲法原理22
3 側 面22
(1) 法律主義23
(2) 事前法主義23
(3) 実体的適正主義23
4 問題点24
(1) 法律主義24
(2) 類推解釈の禁止25
(3) 事前法主義27
(4) 実体的適正主義28
第03講 基本原則・その2?行為原則・侵害原則・責任原則?30
1 総 説30
2 行為原則30
(1) 意 義30
(2) 具体的要請30
(3) 変 容31
3 侵害原則32
(1) 意 義32
(2) 学説の状況32
(3) 本書の立場34
4 責任原則35
(1) 意 義35
(2) 責任非難の限界35
(3) 責任の本質37
第04講 基本的視座40
1 総 説40
2 客観主義対主観主義40
(1) 対立の内容40
(2) 論争の結果41
3 体系的思考対問題的思考42
(1) 体系的思考42
(2) 問題的思考42
(3) 論争の結果43
4 結果無価値論対行為無価値論43
(1) 対立の内容43
(2) 論争の結果45
5 形式的犯罪理論対実質的犯罪理論46
(1) 対立の内容46
(2) 論争の結果46
6 事前予防型刑法観対事後処理型刑法観47
(1) 対立の内容47
(2) 論争の結果48
第05講 学派の争い50
1 意 義50
2 アンシャン・レジームの刑罰制度50
3 古典学派51
4 近代学派52
5 両学派の歩み寄り53
(1) 両学派の比較53
(2) 学派の争いのその後54
(3) 新たな人間像56
第06講 犯罪体系論59
1 刑法総論・刑法各論59
2 意 義59
3 学説の現状60
(1) 学説の状況60
(2) 裸の行為論60
(3) 構成要件該当性と違法性・有責性61
4 本書の立場62
(1) 犯罪・犯罪者の意義62
(2) 犯罪論体系63
(3) 本書の体系66
5 犯罪論体系の相対性67
第07講 行為論68
1 総 説68
(1) 裸の行為論68
(2) 行為概念の機能68
2 学説の状況69
(1) 自然的行為論69
(2) 目的的行為論69
(3) 社会的行為論70
(4) 人格的行為論70
(5) 社会的人格行為論71
(6) 身体動静論71
3 本書の立場72
(1) 行為者による行為72
(2) 行為の特性72
(3) 作為・不作為73
(4) 外界の変動と社会的因果関係73
第08講 法律要件論・その1〜法律要件論の提唱〜76
1 総 説76
2 構成要件論76
(1) 機 能76
(2) 現 状77
(3) 問題点78
3 法律要件論79
(1) 意 義79
(2) 機 能80
(3) 種 類81
第09講 法律要件論・その2?法律要件論の内容?85
1 総 説85
2 客観要件85
(1) 行為の時期85
(2) 行為の場所85
(3) 行為の客体85
(4) 行為の内容86
(5) 行為の結果87
(6) その他88
3 主観要件88
(1) 意 義88
(2) 一般要件88
(3) 特別要件89
(4) 行為の主体90
第10講 犯罪・犯罪者の種類95
1 総 説95
2 行為段階による分類95
(1) 行為段階95
(2) 予備罪95
(3) 陰謀罪96
(4) 未遂犯97
(5) 既遂犯98
3 関与形態による分類98
(1) 関与形態98
(2) 正 犯99
(3) 共 犯99
4 結果による分類100
(1) 学説の分類100
(2) 本書の分類101
5 犯罪終了による分類102
(1) 即成犯102
(2) 状態犯102
(3) 継続犯102
6 常習性による分類103
第11講 不作為犯論105
1 総 説105
(1) 作為犯・不作為犯105
(2) 種 類106
(3) 不真正不作為犯の問題性107
(4) 成立要件108
2 実行行為性108
(1) 作為義務108
(2) 作為可能性112
(3) 結果発生の危険性114
3 因果関係115
(1) 問題性115
(2) 刑法的因果関係116
4 問題点116
(1) 作為義務の認定116
(2) 保障人的地位・保障人的義務117
(3) 結果回避可能性117
(4) 既発危険の利用意思118
5 判例の状況118
(1) 放火罪118
(2) 殺人罪120
(3) 遺棄罪121
第12講 因果関係論122
1 総 説122
(1) 意 義122
(2) 学説の状況122
(3) 本書の立場123
2 社会的因果関係123
(1) 意 義123
(2) 判断資料124
(3) 相当性125
(4) 具体的認定125
3 刑法的因果関係126
(1) 意 義126
(2) 内 容126
(3) 具体的認定128
(4) 注意点129
(5) 問題点130
4 判例の状況133
(1) 序 説133
(2) 判断軸133
(3) 特 徴136
第13講 違法性論137
1 総 説137
2 主観的違法性論・客観的違法性論137
(1) 内 容137
(2) 客観的違法性論137
3 形式的違法性論・実質的違法性論138
(1) 内 容138
(2) 形式的違法性・実質的違法性139
4 結果無価値論・行為無価値論139
(1) 内 容139
(2) 学説の状況140
(3) 対立点140
(4) 違法性は客観的に141
5 正当化の一般原理142
(1) 意 義142
(2) 学説の状況142
(3) 本書の立場143
第14講 正当行為論147
1 総 説147
2 法令行為147
(1) 意 義147
(2) 類 型148
3 労働争議行為149
(1) 意 義149
(2) 正当化要件149
(3) 問題点150
4 正当業務行為151
(1) 意 義151
(2) 正当化要件152
(3) 問題点152
5 自損行為153
6 治療行為154
(1) 意 義154
(2) 正当化根拠154
(3) 正当化要件155
(4) 問題点156
7 安楽死157
(1) 意義・類型157
(2) 許容要件158
(3) 判例の状況159
8 尊厳死160
(1) 意 義160
(2) 許容要件160
(3) 判例の状況161
第15講 被害者の承諾論162
1 意義・法効果162
(1) 意 義162
(2) 法効果162
2 正当化の根拠・要件163
(1) 正当化根拠163
(2) 正当化要件164
(3) 承諾の認識の要否165
3 推定的承諾165
(1) 意 義165
(2) 正当化要件166
(3) 類 型167
4 問題点168
(1) 承諾の限界168
(2) 錯誤による承諾169
(3) 危険の引き受け172
第16講 正当防衛論176
1 総 説176
(1) 緊急行為の意義176
(2) 正当防衛の意義176
(3) 正当化根拠177
2 成立要件179
(1) 正当防衛状況179
(2) 権利防衛182
(3) 正当防衛行為183
(4) 問題点185
3 対物防衛187
(1) 意 義187
(2) 学説の状況188
(3) 本書の立場188
4 防衛意思189
(1) 要 否189
(2) 内 容191
(3) 偶然防衛192
5 防衛行為と第三者196
(1) 攻撃者が第三者の物を利用196
(2) 反撃者が第三者の物を利用197
(3) 反撃行為の結果が第三者に生じた198
6 自招侵害200
(1) 意 義200
(2) 学説の状況200
(3) 本書の立場201
7 過剰防衛202
(1) 意 義202
(2) 過剰性の判断204
(3) 法的性質204
(4) 過剰性の認識による分類205
8 誤想防衛206
(1) 意 義206
(2) 典型的誤想防衛206
(3) 誤想過剰防衛207
9 盗犯等防止法における特則209
(1) 1条1項209
(2) 1条2項210
第17講 緊急避難論211
1 総 説211
(1) 意 義211
(2) 法的性質212
2 成立要件216
(1) 緊急避難状況216
(2) 危難回避217
(3) 緊急避難行為217
3 避難意思219
(1) 学説・判例の状況219
(2) 本書の立場220
4 避難行為の相当性220
5 自招危難221
(1) 意 義221
(2) 学説の状況221
(3) 判例の状況222
(4) 本書の立場223
6 特別義務者224
7 過剰避難224
(1) 意 義224
(2) 法的性質225
(3) 過剰性の認識による分類225
8 誤想避難226
(1) 意 義226
(2) 本書の立場226
第18講 自救行為論・義務衝突論228
1 自救行為論228
(1) 意義・性質228
(2) 正当化根拠228
(3) 成立要件229
(4) 過剰自救行為・誤想自救行為、誤想過剰自救行為230
(5) 判例の状況230
2 義務衝突論231
(1) 意 義231
(2) 類 型232
(3) 緊急避難との相違232
(4) 成立要件233
(5) 義務の価値の衡量233
第19講 責任の本質論234
1 意義・特質234
(1) 意 義234
(2) 特 質234
(3) 有責性の判断235
2 責任原則235
(1) 意 義235
(2) 責任原則の貫徹235
3 有責性評価の局面236
(1) 序 説236
(2) 責任本質論236
(3) 責任要素論237
(4) 責任対象論239
(5) 責任要件241
4 責任能力241
(1) 有責行為能力か刑罰適応能力か241
(2) 責任前提か責任要素か242
(3) 生物学的要素か心理学的要素か243
5 心神喪失者・心神耗弱者244
(1) 意 義244
(2) 生物学的要素245
(3) 心理学的要素246
6 刑事未成年者247
7 期待可能性247
(1) 意 義247
(2) 体系的地位249
(3) 判断基準249
(4) 期待可能性の錯誤250
第20講 原因において自由な行為論252
1 意義・問題点252
(1) 意 義252
(2) 問題点252
2 学説の状況253
(1) 原因行為説253
(2) 結果行為説254
3 判例の状況255
(1) 故意による原自行為255
(2) 過失による原自行為256
(3) 心神耗弱状態における原自行為256
4 本書の立場257
(1) 実行行為・現実的危険性257
(2) 同時存在の原則257
5 実行後不自由行為258
(1) 問題点258
(2) 学説の状況258
(3) 判例の状況259
(4) 本書の立場259
第21講 故意論261
1 意義・機能261
(1) 意 義261
(2) 機 能261
(3) 体系的地位261
2 対 象263
(1) 序 説263
(2) 注意点264
3 内 容266
(1) 学説の状況266
(2) 判例の状況268
(3) 本書の立場269
4 種 類270
(1) 確定故意・不確定故意270
(2) 既遂故意・未遂故意271
(3) 侵害故意・危険故意271
(4) 条件付故意271
(5) 事前の故意・事後の故意272
第22講 事実の錯誤論273
1 意義・類型273
(1) 意 義273
(2) 類 型273
2 考え方274
(1) 学説・判例の状況274
(2) 本書の立場275
3 抽象的事実の錯誤276
(1) 学説・判例の帰結276
(2) 本書の帰結277
(3) 法律要件の重なり277
4 具体的事実の錯誤279
(1) 学説・判例の帰結279
(2) 本書の帰結280
5 因果関係の錯誤283
(1) 意義・類型283
(2) 因果経路の錯誤283
(3) 因果経時の錯誤284
第23講 違法性の錯誤論288
1 意 義288
2 考え方289
(1) 学説の状況289
(2) 判例の状況291
(3) 本書の立場292
3 違法性の錯誤293
(1) 態 様293
(2) 判断基準294
4 事実の錯誤と違法性の錯誤との区別295
(1) 問題点295
(2) 判例の状況295
(3) 価値判断が強く要請される要件の錯誤298
(4) 正当化事由の錯誤299
(5) 作為義務の錯誤300
第24講 過失犯論302
1 意 義302
(1) 特別の規定302
(2) 問題性302
2 過失構造論303
(1) 問題性303
(2) 新旧過失論争304
(3) 本書の立場306
3 予見可能性307
(1) 対 象307
(2) 判断基準310
4 信頼の原則310
(1) 意 義310
(2) 他の法理との関係311
(3) 適用範囲311
(4) 適用要件312
(5) 問題点312
(6) 判例の状況313
5 種 類314
(1) 認識ある過失・認識なき過失314
(2) 通常過失・業務上過失315
(3) 通常過失・重過失315
6 過失の競合316
(1) 同一行為者内316
(2) 複数行為者間317
7 監督過失・管理過失317
(1) 意義・問題性317
(2) 新旧過失論と監督過失319
(3) 問題点319
第25講 結果的加重犯論324
1 意 義324
2 過失の要否324
(1) 問題性324
(2) 学説・判例の状況325
(3) 本書の立場325
3 加重結果について故意がある場合325
(1) 問題性325
(2) 学説・判例の状況326
(3) 本書の立場326
4 結果的加重犯と共同正犯・共犯327
第26講 未遂犯論328
1 総 説328
(1) 意 義328
(2) 処罰根拠329
(3) 成立要件・法効果329
(4) 問題類型330
2 実行の着手331
(1) 学説の状況331
(2) 判例の状況333
(3) 本書の立場335
3 実行の終了338
4 問題点338
(1) 実行行為の単複338
(2) 結果発生と実行行為の終了338
(3) 実行行為の終了、既遂、犯罪の完了339
(4) 未遂故意・既遂故意339
第27講 不能犯論341
1 意 義341
2 不能犯と未遂犯の区別341
(1) 学説の状況341
(2) 判例の状況343
(4) 本書の立場345
3 事実の欠缺346
(1) 意 義346
(2) 要 否347
(3) 本書の立場347
4 危険性判断の視点348
(1) 判断資料348
(2) 判断基準348
(3) 判断時点348
(4) 危険性の帰属349
第28講 中止犯論350
1 意義・問題性350
(1) 意 義350
(2) 問題性350
2 法的性質350
(1) 学説の状況350
(2) 本書の立場352
3 成立要件354
(1) 中止行為354
(2) 危険性の減少・消滅357
(3) 任意性359
4 法効果362
5 予備・陰謀の中止362
(1) 問題性362
(2) 学説・判例の状況363
(3) 本書の立場364
第29講 間接正犯論366
1 意義・問題性366
2 アプローチ366
(1) 「制限的正犯概念+極端従属形式」の処罰の間隙を
埋めるアプローチ366
(2) 間接正犯の正犯性を積極的に根拠づけるアプローチ367
(3) 間接正犯を共犯に解消するアプローチ367
(4) 本書の立場367
3 間接正犯の正犯性368
(1) 正犯の概念368
(2) 学説の状況369
(3) 本書の立場369
4 成立要件370
(1) 客観要件370
(2) 主観要件371
(3) 注意点371
5 問題類型371
(1) 故意なき者の利用371
(2) 故意ある者の利用372
(3) 適法行為の利用374
(4) 責任なき者の利用376
6 実行の着手377
(1) 学説・判例の状況377
(2) 本書の立場379
7 自手犯379
(1) 意 義379
(2) 種 類379
第30講 共同正犯・共犯の基礎論381
1 総 説381
(1) 共犯の意義381
(2) 任意的共犯への対応382
2 必要的共犯382
(1) 事実的対向犯382
(2) 片面的対向犯383
(3) 集合犯385
3 正犯と共犯の区別385
(1) 学説の状況385
(2) 本書の立場386
4 共同正犯・共犯の本質387
(1) 学説の状況387
(2) 本書の立場389
5 独立性・従属性390
(1) 問題性390
(2) 従属性の有無391
(3) 従属性の程度392
6 処罰根拠393
(1) 射程範囲393
(2) 処罰根拠393
(3) 問題点395
7 60条について399
(1) 問題性399
(2) 処罰拡張・処罰加重399
第31講 共同正犯論400
1 意義・要件400
(1) 意 義400
(2) 成立要件400
2 実行共同正犯402
(1) 一部実行全部責任の法理402
(2) 成立要件403
3 共謀共同正犯404
(1) 意 義404
(2) 共謀共同正犯の理論404
(3) 成立要件409
4 見張り410
(1) 問題性410
(2) 判例・学説の状況411
(3) 本書の立場411
第32講 承継的共同正犯論412
1 意 義412
2 学説の状況412
3 判例の状況415
(1) 殺人罪415
(2) 傷害致死罪・傷害罪415
(3) 強制性交等致傷罪416
(4) 監禁罪417
(5) 強盗致傷罪417
(6) 強盗罪418
(7) 恐喝罪418
(8) 詐欺罪419
(9) そのほか419
4 本書の立場419
5 承継的共同正犯と同時犯420
(1) 問題性420
(2) 学説の状況420
(3) 判例の状況420
(4) 本書の立場421
第33講 共同正犯と中止・離脱論422
1 意義・問題性422
(1) 意 義422
(2) 中止と離脱の関係422
2 共同正犯と中止423
(1) 中止犯の法的性格423
(2) 中止犯の要件424
3 共同正犯と離脱424
(1) 意義・問題性424
(2) 着手前の離脱424
(3) 着手後の離脱427
第34講 共同正犯の諸問題429
1 過失犯の共同正犯429
(1) 問題性429
(2) 学説の状況429
(3) 判例の状況430
(4) 本書の立場431
2 結果的加重犯の共同正犯432
(1) 問題性432
(2) 学説の状況432
(3) 判例の状況433
(4) 本書の立場433
3 片面的共同正犯434
(1) 問題性434
(2) 学説の状況435
(3) 判例の状況435
(4) 本書の立場436
4 不作為と共同正犯436
(1) 問題性436
(2) 不作為犯に対する共同正犯437
(3) 作為犯に対する不作為による共同正犯437
5 正当防衛と共同正犯438
(1) 問題性438
(2) 正当防衛の相対化438
(3) 過剰防衛の相対化440
第35講 共犯論443
1 意義・本質443
(1) 意 義443
(2) 本 質443
2 教唆犯443
(1) 意 義443
(2) 成立要件444
(3) 法効果445
(4) 問題類型445
3 従 犯450
(1) 意 義450
(2) 成立要件451
(3) 法効果453
(4) 問題類型453
第36講 間接正犯・共同正犯・共犯の錯誤論460
1 問題性460
2 間接正犯の錯誤460
(1) 間接正犯の意思で教唆を実現460
(2) 教唆の意思で間接正犯を実現461
(3) 被利用者が途中で情を知ったが犯行を継続461
3 共同正犯の錯誤462
(1) 具体的事実の錯誤462
(2) 抽象的事実の錯誤463
4 教唆犯の錯誤465
(1) 具体的事実の錯誤465
(2) 抽象的事実の錯誤466
5 従犯の錯誤469
(1) 具体的事実の錯誤469
(2) 抽象的事実の錯誤470
第37講 共同正犯・共犯と身分論472
1 問題性472
2 身分の意義・種類472
(1) 意 義472
(2) 種 類473
3 身分の範囲474
(1) 営利目的474
(2) 事後強盗罪475
4 学説の状況477
(1) 65条1項・2項477
(2) 65条1項の「共犯」479
5 問題類型479
(1) 構成身分犯479
(2) 加減身分犯480
(3) 身分の競合483
(4) 消極身分484
第38講 罪数論488
1 総 説488
(1) 問題性488
(2) 基 準488
(3) 体 系489
2 本来的一罪490
(1) 単純一罪490
(2) 集合犯491
(3) 包括一罪491
(4) 法条競合493
(5) 広義の吸収一罪494
3 科刑上一罪495
(1) 観念的競合495
(2) 牽連犯498
(3) かすがい現象499
4 併合罪500
(1) 意 義500
(2) 類 型501
(3) 法効果501
(4) 併合罪の刑の執行502
5 判 例503
(1) 併合罪ではなく観念的競合503
(2) 観念的競合ではなく併合罪503
(3) 牽連犯ではなく併合罪504
(4) 包括一罪ではなく併合罪504
(5) 併合罪ではなく包括一罪505
第39講 刑罰論506
1 刑罰の意義506
(1) 意 義506
(2) 国家刑罰権506
2 刑罰の本質506
(1) 理論状況506
(2) 学説の状況508
3 刑罰の種類と制裁509
(1) 種 類509
(2) 刑法の刑罰509
(3) 刑罰以外の制裁510
4 死刑の存廃論511
(1) 死刑犯罪511
(2) 死刑存廃の対立512
(3) 判例の死刑選択判断514
(4) 本書の立場515
5 刑の適用515
(1) 刑罰の段階的類型515
(2) 刑の軽重515
(3) 法定刑の加重・減軽516
(4) 累犯の加重516
(5) 常習犯の加重517
(6) 自首・首服・自白による減軽517
(7) 酌量減軽518
(8) 刑の加減例519
6 刑の執行519
(1) 死刑の執行519
(2) 自由刑の執行520
(3) 財産刑の執行521
7 刑の執行猶予521
(1) 意義・目的521
(2) 刑の全部執行猶予(25条以下)522
(3) 刑の一部執行猶予(27条の2以下)524
8 仮釈放526
(1) 意義・目的526
(2) 要 件526
(3) 仮出場527
9 刑の消滅527
(1) 犯人の死亡、法人の消滅527
(2) 恩 赦527
(3) 時 効528
第40講 刑法の適用範囲531
1 時間的適用範囲531
(1) 時間的範囲531
(2) 事前法主義531
(3) 限時法534
2 場所的適用範囲535
(1) 基本原則535
(2) 補充原則535
(3) 外国判決の効力537
3 人的適用範囲538
(1) 原 則538
(2) 例 外538
事項索引541
判例索引554