レクチャー民法学 債権各論 [第2版]

レクチャー民法学 債権各論 [第2版]

藤井俊二/宮﨑 淳 著
定価:3,300円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2019年10月20日
  • 判型:
    A5判並製
  • ページ数:
    394頁
  • ISBN:
    978-4-7923-2741-5
申込リストに入れる

内容紹介


[目 次]

第2版のはしがき ...... i
はしがき ...... ii

Lecture 1 契約序論 ...... 1
Ⅰ 契約とは何か ...... 2
1.契約の意義(2)
2.契約の種類(2)
3.契約自由の原則とその修正(4)
4.約款による契約(5)
Ⅱ 契約の成立 ...... 8
1.契約成立の前段階─契約締結上の過失(culpa in contrahendo)─(8)
2.申込みと承諾による契約の成立(10)

Lecture 2 契約の効力 ...... 16
Ⅰ 契約の本体的効力 ...... 17
Ⅱ 双務契約上の債務における牽連関係 ...... 17
1.総 説(17)
2.同時履行の抗弁権(18)
3.危険負担(25)
Ⅲ 第三者のためにする契約 ...... 27
1.第三者のためにする契約とは(27)
2.第三者のためにする契約の効果(28)
Ⅳ 契約上の地位の移転(契約引受) ...... 30
1.契約上の地位の移転の意義(30)
2.要件(31)
3.効果(31)

Lecture 3 契約の解除 ...... 33
Ⅰ 契約の解除とは ...... 34
Ⅱ 契約解除と類似の制度 ...... 34
Ⅲ 法定解除権 ...... 35
1.催告による解除(36)
2.無催告解除(39)
Ⅳ 解除権の行使 ...... 42
1.解除権行使の方法(42)
2.解除権の不可分性(43)
Ⅴ 法定解除の効果 ...... 43
1.原状回復義務(44)
2.原状回復の範囲(45)
3.第三者の保護(46)
4.損害賠償請求(49)
5.解除権の消滅(50)
Ⅵ 約定解除 ...... 51
1.約定解除権の行使(51)
2.約定解除の効果(51)
3.約定解除権の消滅(51)
Ⅶ 解除契約(合意解除) ...... 52

Lecture 4 贈与・売買(1) ...... 53
Ⅰ 贈与 ...... 54
1.贈与の意義および法的性質 (54)
2.贈与の効力 (54)
3.特殊の贈与 (56)
Ⅱ 売買(1) ...... 57
1.売買とは(57)
2.売買の成立(57)
3.売買の効力(61)

Lecture 5 売 買(2) ...... 66
Ⅰ 売主の契約不適合責任 ...... 67
1.売主の目的物契約適合性確保義務(67)
2.売買目的物の種類・品質・数量に関する契約不適合性 (67)
3.契約不適合の意味 (67)
4.追完請求権 (69)
5.代金減額請求権(70)
6.損害賠償請求権(72)
7.契約解除(73)
8.権利に関する契約不適合(74)
9.契約不適合責任の期間制限(76)
10.契約不適合責任と錯誤の関係(77)
11.競売の場合の特則(78)
12.債権の売主の担保責任(79)
13.担保権実行の際の費用償還(79)
14.契約不適合責任免除特約(79)

Lecture 6 売買(3)・交換 ...... 81
Ⅰ 危険の移転 ...... 83
1.引渡し後の目的物の滅失・損傷(76)
2.売主の提供した物が受理されなかった場合(83)
Ⅱ 買主の義務 ...... 83
1.代金支払義務(83)
2.目的物引取義務(85)
Ⅲ 買戻し ...... 85
1.買戻しの意義(85)
2.買戻しと再売買の予約の有効要件(86)
3.対抗要件(88)
4.買戻権(88)
5.買戻権と予約完結権の行使(88)
6.買戻しの効果(89)
Ⅳ 交換 ...... 89
1.交換の意義(89)
2.効力(90)

Lecture 7 消費貸借・使用貸借 ...... 91
Ⅰ 消費貸借 ...... 92
1.消費貸借の意義(92)
2.消費貸借の法的性質(92)
3.利息(94)
4.消費貸借の効力(94)
5.消費貸借の終了(95)
6.準消費貸借(96)
Ⅱ 使用貸借 ...... 98
1.使用貸借の意義・性質(98)
2.使用貸借の効力(98)
3.使用貸借の終了(100)
4.使用貸借終了における貸主・借主の権利義務(102)

Lecture 8 賃貸借(1) ...... 105
Ⅰ 賃貸借の意義・性質 ...... 106
Ⅱ 民法上の賃貸借と賃貸借特別法 ...... 106
Ⅲ 賃貸借の成立 ...... 109
1.賃貸借の目的物(109)
2.賃貸借の成立(110)
3.短期賃貸借(110)
Ⅳ 賃貸借の効力 ...... 111
1.賃貸人の義務(111)
2.賃借人の義務(116)

Lecture 9 賃貸借(2) ...... 124
Ⅰ 賃借権の対外的効力 ...... 125
1.賃借権の対抗力(125)
2.賃貸人の地位の移転(126)
3.賃借権に基づく妨害排除請求権(129)
Ⅱ 賃借権の譲渡・賃借物の転貸 ...... 130
1.賃借権の譲渡・賃借物の転貸とは(130)
2.賃借権の無断譲渡・賃借物の無断転貸(131)
3.適法になされた賃借権の譲渡・賃借物の転貸(133)
Ⅲ 賃貸借の終了 ...... 136
1.存続期間の満了 (136)
2.解約の申入れ (137)
3.解除 (138)
4.賃借目的物の使用収益不能(140)
5.混同(140)

Lecture 10 賃貸借(3) ...... 141
Ⅰ 宅地・建物・農地の賃貸借特別法 ...... 142
1. 不動産賃貸借特別法の成立と展開(142)
Ⅱ 借地借家法における借地関係 ...... 145
1.借地権の種類(145)
2.借地権の存続期間(146)
3.借地権の対抗力(151)
4.地代等の増減額請求権(155)
5.建物買取請求権(157)
6.自己借地権(158)
7.借地条件の変更等(159)
8.定期借地権等(161)
9.一時使用目的の借地権(163)
10.平成4年8月1日前に設定された借地関係(163)

Lecture 11 賃貸借(4) ...... 165
Ⅰ 借地借家法における借家関係 ...... 166
1.借家権の対抗力(166)
2.借家権の存続期間と借家契約の更新(167)
3.定期建物賃貸借等(168)
4.賃料増減額請求権(170)
5.サブリース問題(170)
6.造作買取請求権 (171)
7.建物転借人の保護 (173)
8.借地上の建物の賃借人保護(173)
9.居住用建物賃借権の承継(174)

Lecture 12 雇用・委任 ...... 176
Ⅰ 雇用 ...... 177
1.雇用の意義と成立(177)
2.効力(178)
3.雇用の終了(180)
Ⅱ 委任 ...... 182
1.委任の意義(182)
2.委任の成立(182)
3.委任の効力(182)
4.委任の終了(186)

Lecture 13 請負 ...... 190
Ⅰ 請負の意義 ...... 191
Ⅱ 請負の成立 ...... 191
Ⅲ 請負の効力 ...... 191
1.請負人の義務(191)
2.目的物の所有権の帰属(192)
3.仕事の滅失・損傷(193)
4.請負人の担保責任(契約不適合責任)(194)
5.注文者の義務(198)
Ⅳ 請負の終了 ...... 199
1.仕事完成前における注文者の解除権(199)  
2.注文者の破産(200)

Lecture 14 組合 ...... 201
Ⅰ 組合の意義 ...... 202
1.組合と組合契約(202)
2.組合と社団(202)
3.組合と区別されるべき団体(202)
4.組合契約の法的性質(203)
Ⅱ 組合の成立 ...... 204
1.組合契約による組合の成立(204)
2.組合契約の瑕疵(205)
Ⅲ 組合の業務執行 ...... 205
1.組合の内部的業務執行(205)
2.対外的業務(組合代理)(206)
Ⅳ 組合の財産関係 ...... 208
1.組合財産の法的性質(208)
2.組合財産に対する組合員の物権的権利(208)
3.組合の債権(209)
4.組合の債務(210)
5.損益分配(211)
Ⅴ 組合員の変動 ...... 211
1.組合員の変動と組合の同一性(211)
2.組合員の脱退(211)
3.組合員の加入・組合員の地位の譲渡(213)
Ⅵ 組合の解散と清算 ...... 214
1.組合の解散(214)
2.組合の清算(214)

Lecture 15 寄託・終身定期金・和解 ...... 216
Ⅰ 寄託 ...... 217
1.寄託の意義(217)
2.寄託の成立(217)
3.寄託の効力(218)
4.寄託の終了(220)
5.特殊な寄託(221)
Ⅱ 終身定期金 ...... 222
1.終身定期金の意義(222)
2.終身定期金の効力(223)
Ⅲ 和解 ...... 224
1.和解の意義と成立 (224)
2.和解の効力 (225)
3.示談と後遺症 (227)

Lecture 16 不法行為の基礎理論 ...... 228
Ⅰ 不法行為の意義と機能 ...... 229
1.不法行為の意義と機能(229)
2.民事責任と刑事責任の分化(229)
Ⅱ 過失責任と無過失責任 ...... 230
1.過失責任主義(230)
2.無過失責任主義(230)
3.危険責任主義と報償責任主義(230)
4.準無過失責任(中間責任)(231)
Ⅲ 不法行為責任と債務不履行責任 ...... 231
1.不法行為責任と債務不履行責任の相違(231)
2.請求権競合論(232)
Ⅳ 不法行為責任と保険 ...... 233
1.責任保険(233)
2.補償制度(234)
3.社会保障(235)
Ⅴ 不法行為法の構造 ...... 235

Lecture 17 故意または過失 ...... 237
Ⅰ 一般的不法行為の成立要件の概要 ...... 238
Ⅱ 過失 ...... 239
1.主観的過失と客観的過失(239)
2.抽象的過失と具体的過失(240)
3.予見可能性と結果回避義務(240)
4.軽過失と重過失(244)
Ⅲ 故意 ...... 244
Ⅳ 過失の立証責任 ...... 245
Ⅴ 責任能力 ...... 246
1.責任能力制度の意義(246)
2.未成年者(247)
3.責任弁識能力を欠く者(248)

Lecture 18 権利侵害と違法性 ...... 249
Ⅰ 権利侵害論から違法性論への展開 ...... 250
1.権利侵害論(250)
2.違法性論の出現と相関関係説(251)
3.相関関係説の問題点と要件論の混乱(252)
Ⅱ 不法行為二分論の登場 ...... 252
1.絶対権・絶対的利益と相対権・相対的利益(252)
2.権利侵害類型と違法侵害類型(253)
Ⅲ 権利侵害類型─絶対権・絶対的利益とその保護 ...... 254
1.絶対的人格権と相対的人格権(254)
2.絶対的人格権の侵害(255)
3.物権ないし物権的権利の侵害(255)
Ⅳ 違法侵害類型─相対権・相対的利益とその保護 ...... 257
1.債権侵害(257)
2.営業上の利益侵害(258)
3.生活妨害(公害)(259)
4.相対的人格権の侵害(260)
Ⅴ 被侵害利益の要保護性の程度 ...... 266
Ⅵ 違法性阻却事由 ...... 267
1.正等防衛(267)
2.緊急避難(268)
3.社会的に妥当な行為(269)
4.被害者の承諾(270)
5.自力救済(270)

Lecture 19 損害の発生、因果関係、賠償範囲の画定 ...... 272
Ⅰ 損害の発生 ...... 273
1.損害の定義(273)
2.財産的損害・非財産的損害と積極的損害・消極的損害(274)
Ⅱ 因果関係 ...... 274
1.因果関係の意義 (274)
2.因果関係の存否 (275)
3.因果関係の立証 (276)
Ⅲ 賠償範囲の画定 ...... 278
1.相当因果関係説(278)
2.近時の有力説(279)

Lecture 20 不法行為の効果(1) ...... 281
Ⅰ 損害賠償の方法 ...... 281
1.金銭賠償の原則(282)
2.原状回復(282)
3.差止め(283)
Ⅱ 損害賠償請求権の主体 ...... 286
1.自然人・法人・胎児(286)
2.間接被害者(287)
3.生命侵害の場合の賠償請求権者(289)

Lecture 21 不法行為の効果(2) ...... 292
Ⅰ 損害賠償額の算定 ...... 293
1.損害賠償額の算定方法(293)
2.損害賠償額の算定基準時(296)
3.弁護士費用(297)
4.過失相殺(298)
5.損益相殺(300)
Ⅱ 損害賠償請求権の性質 ...... 302
1.相続性と一身専属性(302)
2.相殺の禁止(303)
3.消滅時効(303)

Lecture 22 特殊の不法行為 ...... 307
Ⅰ 特殊の不法行為とは ...... 308
Ⅱ 責任無能力者の監督義務者責任 ...... 308
1.監督義務者責任の意義(308)2.監督義務者・代理監督者(309)3.
監督義務者の709条責任(309)
Ⅲ 使用者責任 ...... 310
1.使用者責任の意義(310)
2.使用者責任の成立要件(311)
3.賠償義務者(314)
4.求償関係(314)
5.注文者の責任(315)
Ⅳ 土地工作物責任 ...... 315
1.土地工作物責任の意義(315)
2.土地工作物責任の要件(316)3.
賠償責任の負担者(317)
Ⅴ 動物占有者の責任 ...... 318
1.動物占有者責任の意義(318)
2.動物占有者責任の要件(318)
3.賠償責任の負担者─占有者・保管者(319)
Ⅵ 共同不法行為 ...... 319
1.共同不法行為の意義(319)
2.共同不法行為の成立要件(320)
3.共同不法行為の効果(322)
4.加害者不明の共同不法行為(323)
5.教唆・幇助による共同不法行為(323)
6.競合的不法行為(324)

Lecture 23 特別法上の不法行為 ...... 325
Ⅰ 特別法上の不法行為 ...... 326
Ⅱ 国家賠償法 ...... 326
1.国家賠償法の意義(326)
2.公務員の不法行為責任(326)
3.公の営造物責任(328)
4.賠償責任者(329)
Ⅲ 自動車損害賠償保障法 ...... 329
1.自動車損害賠償保障制度の意義(329)
2.運行供用者(330)3.
運行供用者責任の成立要件(331)
Ⅳ 製造物責任法 ...... 332
1.製造物責任制度の意義(332)
2.製造物責任の成立要件(333)
3.賠償義務者(334)
4.請求権行使期間(334)
Ⅴ 失火責任法 ...... 335
1.失火責任法の意義(335)
2.重過失(335)
3.他の賠償責任との関係(335)

Lecture 24 事務管理 ...... 337
Ⅰ 事務管理の意義 ...... 338
Ⅱ 事務管理の成立要件 ...... 339
1.他人の事務を管理すること(339)
2.他人のためにする意思があること(340)
3.法律上の義務がないこと(340)
4.本人の意思および利益に適合すること(341)
Ⅲ 事務管理の効果 ...... 341
1.違法性の阻却 (341)
2.事務管理者の義務 (342)
3.本人の義務 (343)
4.事務管理の対外的効果(345)
Ⅳ 準事務管理 ...... 346

Lecture 25 不当利得 ...... 349
Ⅰ 不当利得の意義および類型 ...... 350
1.不当利得の意義 (350)
2.不当利得の性質 (350)
3.不当利得の類型 (351)
Ⅱ 一般不当利得の成立要件 ...... 354
1.「受益」と「損失」(354)
2.受益と損失との間における因果関係(356)
3.法律上の原因がないこと(357)
Ⅲ 転用物訴権 ...... 359
Ⅳ 一般不当利得の効果 ...... 361
1.現物返還と価格返還(361)
2.他の請求権との関係(361)
3.不当利得返還の範囲(362)
Ⅴ 特殊な不当利得 ...... 366
1.非債弁済(366)
2.不法原因給付(366)

事項索引(370)
判例索引(377)