ビギナーズ犯罪学 第2版
守山 正・小林寿一 編著
定価:3,520円(税込)-
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発行:
2020年01月20日
-
判型:
A5判並製 -
ページ数:
490頁 -
ISBN:
978-4-7923-5294-3
内容紹介
[目 次]
第2版はしがき
凡 例
第1講 犯罪学の意義 …… 1
1 犯罪学とは何か …… 1
1 犯罪学の意義 (1)
2 刑事政策との関係 (3)
3 犯罪学の任務・目的 (4)
2 犯罪とは何か …… 5
1 犯罪の定義 (5)
2 犯罪の構成要素 (9)
3 犯罪者の意義 …… 10
4 犯罪学の展開 …… 11
1 世界の状況 (12)
2 わが国の状況 (13)
第2講 犯罪学の歴史 …… 15
1 啓蒙期以前 …… 15
1 犯罪の説明と犯罪者の扱い (15)
2 犯罪への対応 (17)
2 科学的犯罪学の出現 …… 19
1 古典学派の誕生 (19)
2 実証学派 (25)
3 新古典学派 …… 28
第3講 犯罪学の動向 …… 31
Ⅰ アメリカ …… 31
1 1960年代中盤までの状況 …… 31
2 1960年代中盤から1970年代の状況 …… 33
3 1980年代の状況 …… 34
4 1990年代以降の状況 …… 35
5 まとめ …… 36
Ⅱ イギリス …… 38
1 イギリス犯罪学の源流 …… 38
1 犯罪学の展開 (38) 2 実務家の研究 (39)
3 二つの源流 (39)
2 大学研究者の活動 …… 40
1 大学における犯罪学教育 (40)
2 ケンブリッジ研究所と犯罪学の発展 (41)
3 政府政策と犯罪学研究の関係 (42)
3 現在の動向 …… 44
1 研究の動向 (44)
2 研究機関・研究者 (45)
Ⅲ 北欧の犯罪学 …… 47
1 ノルウェー …… 47
2 フィンランド …… 49
3 スウェーデン …… 50
4 デンマークおよびアイスランド …… 52
Ⅳ 日本 …… 53
1 わが国の状況の概観 …… 53
2 戦前における犯罪学研究の動向 …… 54
1 明治期 (54)
2 大正期 (54)
3 昭和前期 (55)
3 戦後日本における犯罪学の研究動向 …… 56
4 研究機関および学会などにおける研究動向と今後の展望 …… 60
第4講 伝統的な犯罪学 …… 65
1 生物学的原因の説明 …… 66
1 ロンブローゾ以降の犯罪生物学的研究 (66)
2 犯罪生物学的研究の新たな展開 (71)
2 心理学的・精神医学的原因の説明 …… 75
1 知能と犯罪 (75)
2 性格特性の研究 (77)
3 精神分析学的研究 (79)
4 心理学的・精神医学的理論の意義 (82)
3 社会学的原因の説明 …… 83
1 シカゴ学派の犯罪学 (83)
2 アノミー理論(緊張理論)の系統 (94)
第5講 近年の犯罪学の展開 …… 107
Ⅰ 再統合的羞恥理論 …… 107
1 恥の付与 …… 107
1 再統合的恥の付与と排他的恥の付与 (107)
2 恥の付与の仕方についての実証研究 (108)
2 理論の概略 …… 108
3 理論の意義 …… 110
Ⅱ コントロール理論 …… 113
1 コントロール理論の系統 …… 113
2 ハーシのコントロール理論 …… 114
1 ハーシの「社会統制理論」 (114)
2 ハーシの「社会統制理論」への批判 (117)
3 ゴットフレッドソンとハーシの自己統制理論 …… 118
1 自己統制理論の内容 (118)
2 自己統制理論と社会統制理論の関係 (120)
3 ハーシ理論への批判 (121)
4 コントロール理論の政策的含意と展望 …… 122
Ⅲ 発達犯罪学とライフ・コース理論 …… 126
1 発達犯罪学 …… 127
1 定義と展開 (127)
2 発達犯罪学の理論 (127)
2 ライフ・コース理論 …… 131
1 定義 (131)
2 各種の研究と理論 (132)
3 ライフ・コース理論と発達犯罪学の評価 …… 134
1 ライフ・コース理論の評価 (134)
2 発達犯罪学の評価 (136)
4 リスクに根ざした予防 …… 137
1 リスク要因研究 (137)
2 リスク要因に根ざした予防 (138)
Ⅳ ラベリング理論 …… 142
1 はじめに …… 142
2 ラべリング理論の基本的主張とその特色 …… 143
1 逸脱(犯罪)の相対主義的定義 (143)
2 ラベリング・プロセスの解明 (従属変数としてのラベリング) (144)
3 独立変数としてのラベリング (145)
3 ラベリング理論の批判 …… 147
1 ラベリング理論への批判 (147)
2 ラベリング論者からの反批判 (149)
4 ラベリング理論の政策的含意と今後の展望 …… 149
第6講 環境犯罪学 …… 153
Ⅰ 環境犯罪学の意義 …… 153
1 環境犯罪学とは何か?伝統的犯罪学との違い …… 153
1 環境犯罪学と伝統的犯罪学 (153)
2 環境犯罪学理念の利用例 (154)
2 類似の概念 …… 156
1 CPTED(環境設計による犯罪予防) (156)
2 状況的犯罪予防 (157)
3 各種理論 …… 161
1 合理的選択理論(rational choice theory) (161)
2 日常活動理論(routine activity theory) (165)
3 犯罪パターン理論(crime patterns theory) (168)
4 環境犯罪学の評価と意義 …… 169
1 批判 (169)
2 政策的意義 (171)
5 環境犯罪学の活用?犯罪予測 …… 172
1 世界の動き (172)
2 犯罪予測の技法 (173)
3 犯罪予測の活動と成果 (174)
4 犯罪予測の課題 (176)
Ⅱ 反復被害 …… 179
1 意義 …… 179
2 理論 …… 181
1 リスク偏在性 (181)
2 イベント依存性 (182)
3 実態 …… 183
1 イギリス犯罪調査 (183)
2 反復被害の経時変化 (184)
3 近接反復被害の発生事例 (185)
4 反復被害の対策事例と研究知見 …… 187
1 カークホルト侵入盗予防プロジェクト (187)
2 反復被害の研究知見と対策 (188)
5 課題 …… 190
第7講 犯罪学調査の方法 …… 193
Ⅰ 量的研究 …… 193
1 質問表調査のプロセス …… 193
1 調査目的の明確化 (193)
2 調査方法の決定 (195)
3 質問項目の列挙 (196)
4 質問文の作成 (197)
5 予備調査、質問表の修正 (198)
2 質問表作成の留意点 …… 198
1 避けるべき質問 (199)
2 回答形式の選択 (200)
3 質問の配列等 (204)
Ⅱ 評価研究 …… 207
1 評価研究の意義 …… 207
2 評価研究の歴史 …… 208
1 初期の動き (208)
2 近年の展開 (210)
3 犯罪予防活動の評価研究 …… 211
1 犯罪予防活動の評価の前提 (211)
2 評価の必要性 (213)
4 評価の手続 …… 224
1 評価者の選定条件 (214)
2 評価のモデル (216)
3 評価の時期 (218)
5 評価の類型 …… 219
1 インパクト評価 (219)
2 プロセス評価 (223)
3 現実的評価 (225)
6 評価の方法 …… 227
7 わが国における評価研究の必要性 …… 228
第8講 捜査支援技法 …… 231
Ⅰ 犯罪者プロファイリング …… 231
1 犯罪者プロファイリングとは …… 231
1 犯罪者プロファイリングの定義 (231)
2 犯罪者プロファイリングの歴史 (233)
3 日本における犯罪者プロファイリング (235)
2 犯罪者プロファイリングの手法 …… 237
1 二つの分析方法:統計分析と事例分析 (237)
2 犯罪者プロファイリングの三つの分析手法 (238)
3 犯罪者プロファイリングの手法を活用した捜査支援技術 (238)
Ⅱ 捜査面接その他 …… 242
1 被疑者に対する取調べの心理 …… 242
1 警察における取調べ (242)
2 わが国の取調べに関する心理学的な研究 (243)
3 自白の説明モデル (245)
4 虚偽自白 (246)
2 取調べの手法 …… 246
1 英国のPEACEモデル (247)
2 北米のREIDテクニック (247)
3 人質立てこもりの説得交渉 …… 248
1 説得交渉の技術 (248)
2 説得交渉のモデル (249)
3 人質の心理 (252)
4 人質立てこもり事件の分類 (254)
第9講 犯罪からの離脱(デジスタンス) …… 257
1 デジスタンス研究の意義 …… 257
2 デジスタンス研究の状況 …… 259
1 研究の経緯 (259)
2 デジスタンスの概念と理論 (260)
3 各種の調査研究 …… 265
1 ラウブとサンプソンの研究 (265)
2 ボトムズとシャプランドの研究 (267)
3 マルーナの研究 (270)
4 デジスタンスの要因 …… 271
1 生活の転換 (271)
2 施設・組織の経験 (274)
3 ラウブ・サンプソン研究の意義 (276)
5 デジスタンス研究の政策的意義と課題 …… 278
1 政策的意義 (278)
2 わが国の課題 (279)
第10講 被害者 …… 281
1 被害者の地位 …… 281
2 被害者学の誕生?被害者の有責性 …… 282
3 さまざまな被害者 …… 284
1 理念型と現実型 (284)
2 被害者なき犯罪 (285)
4 被害の実態 …… 287
1 わが国の犯罪統計から見た被害 (287)
2 わが国の被害者調査 (289)
3 国際被害調査 (296)
5 被害者救済・支援 …… 300
第11講 少年非行 …… 305
1 少年非行の定義と動向 …… 305
1 少年非行とは (305)
2 警察統計からみた少年非行の動向 (306)
3 自己申告調査からみた少年非行の状況 (309)
2 少年非行の関連要因 …… 311
1 調査手続等 (311)
2 主要な調査結果 (312)
3 少年非行の説明理論 …… 315
1 古典的な非行理論 (315)
2 非行理論の新動向 (317)
4 少年非行の防止 …… 324
1 地域の非行防止活動とは (324)
2 非行防止活動の効果的な態様 (325)
3 地域の働きかけの重要性 (326)
第12講 犯罪現象・犯罪統計 …… 329
1 犯罪統計の意義 …… 329
1 統計を取るのはなぜか (329)
2 統計の使い方 (332)
2 日本の犯罪状況 …… 335
1 犯罪の概観 (335)
2 犯罪者は誰か (342)
第13講 各種犯罪の分析 …… 347
Ⅰ 殺人 …… 347
1 殺人の発生の実態 …… 347
1 殺人の定義 (347)
2 殺人事件の認知と検挙 (347)
3 殺人事件の発生状況 (351)
4 殺人事件の被害者 (352)
5 殺人事件の加害者 (353)
2 殺人の分類 …… 355
Ⅱ 性犯罪 …… 359
1 意義 …… 359
1 性犯罪の概念 (359)
2 性犯罪概念の時代的推移 (362)
3 性犯罪対応の問題性 (363)
2 性犯罪の態様と理論 …… 364
1 性犯罪の態様 (364)
2 性犯罪の理論(原因論) (365)
3 性犯罪の実態 …… 367
1 わが国の実態 (367)
2 性犯罪、性犯罪者の特徴 (368)
3 海外実態との比較 (372)
4 性犯罪者の処遇プログラム …… 372
Ⅲ 家庭内・近親者犯罪 …… 376
1 配偶者等からの暴力 …… 376
1 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律 (376)
2 相談件数等の推移 (377)
3 配偶者暴力の背景 (379)
2 児童虐待 …… 380
1 児童虐待に関連する法律 (380)
2 相談件数などの推移 (382)
3 被虐待経験の影響 (383)
3 家庭内での殺人事件 …… 384
1 親殺し (384)
2 子殺し (385)
Ⅳ 侵入盗 …… 387
1 はじめに …… 387
1 侵入盗の概要 (387)
2 侵入盗犯の特徴 (389)
2 侵入盗の動機と対人的側面 …… 391
3 侵入盗犯の意思決定 …… 393
4 侵入盗犯の手口の一貫性と移行性 …… 396
Ⅴ 女性犯罪 …… 400
1 公式統計で見られる女性犯罪の特徴 …… 400
1 女性犯罪の推移 (400)
2 罪種に見られる女性犯罪の特徴 (401)
3 年齢層別特徴 (402)
4 刑事司法手続における女性犯罪の取扱い (403)
2 女性犯罪の理論 …… 404
3 受刑者の処遇(刑事政策的対応) …… 407
第14講 地域社会の安全 …… 409
Ⅰ 住まいの安全 …… 409
1 環境設計による犯罪予防の理論と施策 …… 409
1 まもりやすい住空間 (410)
2 CPTED (411)
3 第二世代のCPTED (411)
4 イギリスにおける理論の発展と犯罪予防施策 (412)
2 日本における住まいの防犯対策 …… 413
1 まもりやすい住空間理論の追検証 (413)
2 CPTED理論の普及 (414)
3 防犯に配慮した共同住宅 (414)
4 防犯に配慮した戸建住宅 (416)
3 今後の住まいの防犯の課題 …… 418
Ⅱ 子どもの安全 …… 420
1 はじめに …… 420
2 「子どもの安全」の考え方 …… 420
1 「子どもの安全」思想の変遷 (420)
2 「子ども」観の相違 (422)
3 子どもをめぐる事件 (423)
3 子どもの犯罪・事故被害の実態 …… 425
1 子どもの犯罪や事故の被害 (426)
2 子ども犯罪被害の実態 (427)
4 「子どもの安全」に対する対応 …… 429
1 屋外における子どもの安全 (430)
2 通学路における子どもの安全対策 (430)
5 おわりに …… 434
Ⅲ 安全・安心のまちづくり …… 436
1 身近な地域における犯罪問題 …… 436
1 さまざまな犯罪からの安全 (436)
2 犯罪不安と安心 (437)
3 犯罪の生じにくい環境整備の推進 (437)
2 防犯環境設計(CPTED)の方法論 …… 438
1 古くて新しいアプローチ (438)
2 防犯環境設計(CPTED)の概念 (439)
3 防犯環境設計の方法 (440)
4 防犯環境設計の効果と問題 (441)
3 安全・安心のまちづくりとは …… 441
1 まちづくりを通した安全・安心の向上 (441)
2 自主防犯活動との組み合わせ (442)
3 自主防犯パトロールの効果と問題 (443)
4 計画的な安全・安心のまちづくりの展開 …… 444
1 地域におけるさまざまなまちづくり活動 (444)
2 ソーシャル・キャピタルの醸成 (444)
3 マネジメントサイクルの展開 (445)
Ⅳ 犯罪不安感 …… 447
1 意義 …… 448
2 理論 …… 449
1 割れ窓理論 (449)
2 シグナル犯罪論 (450)
3 リスク不安パラドックス(risk─fear paradox) (453)
3 実態調査 …… 454
1 わが国の各種不安感調査 (454)
2 調査結果 (454)
3 治安調査の問題点 (456)
4 課題 …… 458
1 概念の整理 (458)
2 犯罪不安感研究に基づく対策 (459)
事項索引 …… 463
第2版はしがき
凡 例
第1講 犯罪学の意義 …… 1
1 犯罪学とは何か …… 1
1 犯罪学の意義 (1)
2 刑事政策との関係 (3)
3 犯罪学の任務・目的 (4)
2 犯罪とは何か …… 5
1 犯罪の定義 (5)
2 犯罪の構成要素 (9)
3 犯罪者の意義 …… 10
4 犯罪学の展開 …… 11
1 世界の状況 (12)
2 わが国の状況 (13)
第2講 犯罪学の歴史 …… 15
1 啓蒙期以前 …… 15
1 犯罪の説明と犯罪者の扱い (15)
2 犯罪への対応 (17)
2 科学的犯罪学の出現 …… 19
1 古典学派の誕生 (19)
2 実証学派 (25)
3 新古典学派 …… 28
第3講 犯罪学の動向 …… 31
Ⅰ アメリカ …… 31
1 1960年代中盤までの状況 …… 31
2 1960年代中盤から1970年代の状況 …… 33
3 1980年代の状況 …… 34
4 1990年代以降の状況 …… 35
5 まとめ …… 36
Ⅱ イギリス …… 38
1 イギリス犯罪学の源流 …… 38
1 犯罪学の展開 (38) 2 実務家の研究 (39)
3 二つの源流 (39)
2 大学研究者の活動 …… 40
1 大学における犯罪学教育 (40)
2 ケンブリッジ研究所と犯罪学の発展 (41)
3 政府政策と犯罪学研究の関係 (42)
3 現在の動向 …… 44
1 研究の動向 (44)
2 研究機関・研究者 (45)
Ⅲ 北欧の犯罪学 …… 47
1 ノルウェー …… 47
2 フィンランド …… 49
3 スウェーデン …… 50
4 デンマークおよびアイスランド …… 52
Ⅳ 日本 …… 53
1 わが国の状況の概観 …… 53
2 戦前における犯罪学研究の動向 …… 54
1 明治期 (54)
2 大正期 (54)
3 昭和前期 (55)
3 戦後日本における犯罪学の研究動向 …… 56
4 研究機関および学会などにおける研究動向と今後の展望 …… 60
第4講 伝統的な犯罪学 …… 65
1 生物学的原因の説明 …… 66
1 ロンブローゾ以降の犯罪生物学的研究 (66)
2 犯罪生物学的研究の新たな展開 (71)
2 心理学的・精神医学的原因の説明 …… 75
1 知能と犯罪 (75)
2 性格特性の研究 (77)
3 精神分析学的研究 (79)
4 心理学的・精神医学的理論の意義 (82)
3 社会学的原因の説明 …… 83
1 シカゴ学派の犯罪学 (83)
2 アノミー理論(緊張理論)の系統 (94)
第5講 近年の犯罪学の展開 …… 107
Ⅰ 再統合的羞恥理論 …… 107
1 恥の付与 …… 107
1 再統合的恥の付与と排他的恥の付与 (107)
2 恥の付与の仕方についての実証研究 (108)
2 理論の概略 …… 108
3 理論の意義 …… 110
Ⅱ コントロール理論 …… 113
1 コントロール理論の系統 …… 113
2 ハーシのコントロール理論 …… 114
1 ハーシの「社会統制理論」 (114)
2 ハーシの「社会統制理論」への批判 (117)
3 ゴットフレッドソンとハーシの自己統制理論 …… 118
1 自己統制理論の内容 (118)
2 自己統制理論と社会統制理論の関係 (120)
3 ハーシ理論への批判 (121)
4 コントロール理論の政策的含意と展望 …… 122
Ⅲ 発達犯罪学とライフ・コース理論 …… 126
1 発達犯罪学 …… 127
1 定義と展開 (127)
2 発達犯罪学の理論 (127)
2 ライフ・コース理論 …… 131
1 定義 (131)
2 各種の研究と理論 (132)
3 ライフ・コース理論と発達犯罪学の評価 …… 134
1 ライフ・コース理論の評価 (134)
2 発達犯罪学の評価 (136)
4 リスクに根ざした予防 …… 137
1 リスク要因研究 (137)
2 リスク要因に根ざした予防 (138)
Ⅳ ラベリング理論 …… 142
1 はじめに …… 142
2 ラべリング理論の基本的主張とその特色 …… 143
1 逸脱(犯罪)の相対主義的定義 (143)
2 ラベリング・プロセスの解明 (従属変数としてのラベリング) (144)
3 独立変数としてのラベリング (145)
3 ラベリング理論の批判 …… 147
1 ラベリング理論への批判 (147)
2 ラベリング論者からの反批判 (149)
4 ラベリング理論の政策的含意と今後の展望 …… 149
第6講 環境犯罪学 …… 153
Ⅰ 環境犯罪学の意義 …… 153
1 環境犯罪学とは何か?伝統的犯罪学との違い …… 153
1 環境犯罪学と伝統的犯罪学 (153)
2 環境犯罪学理念の利用例 (154)
2 類似の概念 …… 156
1 CPTED(環境設計による犯罪予防) (156)
2 状況的犯罪予防 (157)
3 各種理論 …… 161
1 合理的選択理論(rational choice theory) (161)
2 日常活動理論(routine activity theory) (165)
3 犯罪パターン理論(crime patterns theory) (168)
4 環境犯罪学の評価と意義 …… 169
1 批判 (169)
2 政策的意義 (171)
5 環境犯罪学の活用?犯罪予測 …… 172
1 世界の動き (172)
2 犯罪予測の技法 (173)
3 犯罪予測の活動と成果 (174)
4 犯罪予測の課題 (176)
Ⅱ 反復被害 …… 179
1 意義 …… 179
2 理論 …… 181
1 リスク偏在性 (181)
2 イベント依存性 (182)
3 実態 …… 183
1 イギリス犯罪調査 (183)
2 反復被害の経時変化 (184)
3 近接反復被害の発生事例 (185)
4 反復被害の対策事例と研究知見 …… 187
1 カークホルト侵入盗予防プロジェクト (187)
2 反復被害の研究知見と対策 (188)
5 課題 …… 190
第7講 犯罪学調査の方法 …… 193
Ⅰ 量的研究 …… 193
1 質問表調査のプロセス …… 193
1 調査目的の明確化 (193)
2 調査方法の決定 (195)
3 質問項目の列挙 (196)
4 質問文の作成 (197)
5 予備調査、質問表の修正 (198)
2 質問表作成の留意点 …… 198
1 避けるべき質問 (199)
2 回答形式の選択 (200)
3 質問の配列等 (204)
Ⅱ 評価研究 …… 207
1 評価研究の意義 …… 207
2 評価研究の歴史 …… 208
1 初期の動き (208)
2 近年の展開 (210)
3 犯罪予防活動の評価研究 …… 211
1 犯罪予防活動の評価の前提 (211)
2 評価の必要性 (213)
4 評価の手続 …… 224
1 評価者の選定条件 (214)
2 評価のモデル (216)
3 評価の時期 (218)
5 評価の類型 …… 219
1 インパクト評価 (219)
2 プロセス評価 (223)
3 現実的評価 (225)
6 評価の方法 …… 227
7 わが国における評価研究の必要性 …… 228
第8講 捜査支援技法 …… 231
Ⅰ 犯罪者プロファイリング …… 231
1 犯罪者プロファイリングとは …… 231
1 犯罪者プロファイリングの定義 (231)
2 犯罪者プロファイリングの歴史 (233)
3 日本における犯罪者プロファイリング (235)
2 犯罪者プロファイリングの手法 …… 237
1 二つの分析方法:統計分析と事例分析 (237)
2 犯罪者プロファイリングの三つの分析手法 (238)
3 犯罪者プロファイリングの手法を活用した捜査支援技術 (238)
Ⅱ 捜査面接その他 …… 242
1 被疑者に対する取調べの心理 …… 242
1 警察における取調べ (242)
2 わが国の取調べに関する心理学的な研究 (243)
3 自白の説明モデル (245)
4 虚偽自白 (246)
2 取調べの手法 …… 246
1 英国のPEACEモデル (247)
2 北米のREIDテクニック (247)
3 人質立てこもりの説得交渉 …… 248
1 説得交渉の技術 (248)
2 説得交渉のモデル (249)
3 人質の心理 (252)
4 人質立てこもり事件の分類 (254)
第9講 犯罪からの離脱(デジスタンス) …… 257
1 デジスタンス研究の意義 …… 257
2 デジスタンス研究の状況 …… 259
1 研究の経緯 (259)
2 デジスタンスの概念と理論 (260)
3 各種の調査研究 …… 265
1 ラウブとサンプソンの研究 (265)
2 ボトムズとシャプランドの研究 (267)
3 マルーナの研究 (270)
4 デジスタンスの要因 …… 271
1 生活の転換 (271)
2 施設・組織の経験 (274)
3 ラウブ・サンプソン研究の意義 (276)
5 デジスタンス研究の政策的意義と課題 …… 278
1 政策的意義 (278)
2 わが国の課題 (279)
第10講 被害者 …… 281
1 被害者の地位 …… 281
2 被害者学の誕生?被害者の有責性 …… 282
3 さまざまな被害者 …… 284
1 理念型と現実型 (284)
2 被害者なき犯罪 (285)
4 被害の実態 …… 287
1 わが国の犯罪統計から見た被害 (287)
2 わが国の被害者調査 (289)
3 国際被害調査 (296)
5 被害者救済・支援 …… 300
第11講 少年非行 …… 305
1 少年非行の定義と動向 …… 305
1 少年非行とは (305)
2 警察統計からみた少年非行の動向 (306)
3 自己申告調査からみた少年非行の状況 (309)
2 少年非行の関連要因 …… 311
1 調査手続等 (311)
2 主要な調査結果 (312)
3 少年非行の説明理論 …… 315
1 古典的な非行理論 (315)
2 非行理論の新動向 (317)
4 少年非行の防止 …… 324
1 地域の非行防止活動とは (324)
2 非行防止活動の効果的な態様 (325)
3 地域の働きかけの重要性 (326)
第12講 犯罪現象・犯罪統計 …… 329
1 犯罪統計の意義 …… 329
1 統計を取るのはなぜか (329)
2 統計の使い方 (332)
2 日本の犯罪状況 …… 335
1 犯罪の概観 (335)
2 犯罪者は誰か (342)
第13講 各種犯罪の分析 …… 347
Ⅰ 殺人 …… 347
1 殺人の発生の実態 …… 347
1 殺人の定義 (347)
2 殺人事件の認知と検挙 (347)
3 殺人事件の発生状況 (351)
4 殺人事件の被害者 (352)
5 殺人事件の加害者 (353)
2 殺人の分類 …… 355
Ⅱ 性犯罪 …… 359
1 意義 …… 359
1 性犯罪の概念 (359)
2 性犯罪概念の時代的推移 (362)
3 性犯罪対応の問題性 (363)
2 性犯罪の態様と理論 …… 364
1 性犯罪の態様 (364)
2 性犯罪の理論(原因論) (365)
3 性犯罪の実態 …… 367
1 わが国の実態 (367)
2 性犯罪、性犯罪者の特徴 (368)
3 海外実態との比較 (372)
4 性犯罪者の処遇プログラム …… 372
Ⅲ 家庭内・近親者犯罪 …… 376
1 配偶者等からの暴力 …… 376
1 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律 (376)
2 相談件数等の推移 (377)
3 配偶者暴力の背景 (379)
2 児童虐待 …… 380
1 児童虐待に関連する法律 (380)
2 相談件数などの推移 (382)
3 被虐待経験の影響 (383)
3 家庭内での殺人事件 …… 384
1 親殺し (384)
2 子殺し (385)
Ⅳ 侵入盗 …… 387
1 はじめに …… 387
1 侵入盗の概要 (387)
2 侵入盗犯の特徴 (389)
2 侵入盗の動機と対人的側面 …… 391
3 侵入盗犯の意思決定 …… 393
4 侵入盗犯の手口の一貫性と移行性 …… 396
Ⅴ 女性犯罪 …… 400
1 公式統計で見られる女性犯罪の特徴 …… 400
1 女性犯罪の推移 (400)
2 罪種に見られる女性犯罪の特徴 (401)
3 年齢層別特徴 (402)
4 刑事司法手続における女性犯罪の取扱い (403)
2 女性犯罪の理論 …… 404
3 受刑者の処遇(刑事政策的対応) …… 407
第14講 地域社会の安全 …… 409
Ⅰ 住まいの安全 …… 409
1 環境設計による犯罪予防の理論と施策 …… 409
1 まもりやすい住空間 (410)
2 CPTED (411)
3 第二世代のCPTED (411)
4 イギリスにおける理論の発展と犯罪予防施策 (412)
2 日本における住まいの防犯対策 …… 413
1 まもりやすい住空間理論の追検証 (413)
2 CPTED理論の普及 (414)
3 防犯に配慮した共同住宅 (414)
4 防犯に配慮した戸建住宅 (416)
3 今後の住まいの防犯の課題 …… 418
Ⅱ 子どもの安全 …… 420
1 はじめに …… 420
2 「子どもの安全」の考え方 …… 420
1 「子どもの安全」思想の変遷 (420)
2 「子ども」観の相違 (422)
3 子どもをめぐる事件 (423)
3 子どもの犯罪・事故被害の実態 …… 425
1 子どもの犯罪や事故の被害 (426)
2 子ども犯罪被害の実態 (427)
4 「子どもの安全」に対する対応 …… 429
1 屋外における子どもの安全 (430)
2 通学路における子どもの安全対策 (430)
5 おわりに …… 434
Ⅲ 安全・安心のまちづくり …… 436
1 身近な地域における犯罪問題 …… 436
1 さまざまな犯罪からの安全 (436)
2 犯罪不安と安心 (437)
3 犯罪の生じにくい環境整備の推進 (437)
2 防犯環境設計(CPTED)の方法論 …… 438
1 古くて新しいアプローチ (438)
2 防犯環境設計(CPTED)の概念 (439)
3 防犯環境設計の方法 (440)
4 防犯環境設計の効果と問題 (441)
3 安全・安心のまちづくりとは …… 441
1 まちづくりを通した安全・安心の向上 (441)
2 自主防犯活動との組み合わせ (442)
3 自主防犯パトロールの効果と問題 (443)
4 計画的な安全・安心のまちづくりの展開 …… 444
1 地域におけるさまざまなまちづくり活動 (444)
2 ソーシャル・キャピタルの醸成 (444)
3 マネジメントサイクルの展開 (445)
Ⅳ 犯罪不安感 …… 447
1 意義 …… 448
2 理論 …… 449
1 割れ窓理論 (449)
2 シグナル犯罪論 (450)
3 リスク不安パラドックス(risk─fear paradox) (453)
3 実態調査 …… 454
1 わが国の各種不安感調査 (454)
2 調査結果 (454)
3 治安調査の問題点 (456)
4 課題 …… 458
1 概念の整理 (458)
2 犯罪不安感研究に基づく対策 (459)
事項索引 …… 463