刑法各論
日髙義博 著
定価:4,400円(税込)-
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発行:
2020年06月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
792頁 -
ISBN:
978-4-7923-5308-7
内容紹介
目 次
はしがき
凡 例
序 論1
1 刑法各論の任務と法解釈の指針 1
2 刑法各論の対象 2
3 刑法各論の体系 2
⑴ 保護法益を基準にした分類 2
⑵ 刑法典における犯罪の配列と説明の手順 2
第Ⅰ編 個人的法益に関する罪
第1章 生命・身体に対する罪7
第1節 犯罪類型の概要7
第2節 人の意義7
1 概 説 7
2 人の始期 7
3 人の終期 8
4 私見―人の生死について― 9
⑴ 刑法と死生観 9 ⑵ 一部露出説 9 ⑶ 脳 死 説 10
第3節 殺人の罪11
1 概 説 11
⑴ わが国の殺人罪規定の特徴 11 ⑵ 犯罪類型の概要 13
2 殺人罪(199条) 13
⑴ 概 説 13 ⑵ 実行行為 14 ⑶ 法定刑および罪数問題 16
3 殺人予備罪(201条) 17
⑴ 概 説 17 ⑵ 殺人予備の中止 18 ⑶ 予備の共同正犯 18
⑷ 法 定 刑 20
4 自殺関与罪・同意殺人罪(202条) 20
⑴ 犯罪類型の特徴 20 ⑵ 自殺は違法か 21
⑶ 同意をめぐる問題点 21 ⑷ 法 定 刑 24
第4節 暴行および傷害の罪26
1 犯罪類型の概要 26
2 傷害罪(204条) 26
⑴ 傷害の意義―傷害と暴行の区別― 26 ⑵ 暴行によらない傷害 28
⑶ 傷害罪の構成要件的故意 30 ⑷ 胎児の傷害 31
⑸ 傷害と同意 34 ⑹ 法 定 刑 36
3 傷害致死罪(205条) 36
⑴ 結果的加重犯 36 ⑵ 因果関係 36 ⑶ 法 定 刑 37
4 傷害等現場助勢罪(206条) 37
⑴ 本罪の特徴 37 ⑵ 法定刑の特徴 38
5 同時傷害の特例(207条) 38
⑴ 概 要 38 ⑵ 本特例の性格 39 ⑶ 適用範囲 39
⑷ 同時傷害における立証の在り方 40
6 暴行罪(208条) 42
⑴ 暴行の意義 42 ⑵ 狭義の暴行 42 ⑶ 法 定 刑 43
⑷ 危険運転致死傷罪の法規上の推移 44
7 凶器準備集合罪・凶器準備結集罪(208条の2) 45
⑴ 総 説 45 ⑵ 凶器準備集合罪(1項)の構成要件 47
⑶ 凶器準備結集罪(2項)の構成要件 53 ⑷ 法 定 刑 53
第5節 過失傷害の罪54
1 概 説 54
2 犯罪類型の概要 54
3 過失傷害罪(209条) 55
4 過失致死罪(210条) 55
5 業務上過失致死傷罪(211条前段) 55
⑴ 法改正の経緯 56 ⑵ 加重処罰の根拠 57 ⑶ 業務の概念 59
6 重過失致死傷罪(211条後段) 63
⑴ 「重大な過失」の意味 63 ⑵ 法 定 刑 64
7 過失運転致死傷罪(自動車運転死傷行為等処罰法5条) 64
⑴ 刑法典上の犯罪から特別法の犯罪へ 64
⑵ 自動車運転上の注意義務 65
第6節 堕胎の罪66
1 概 説 66
⑴ 保護法益 66 ⑵ 非犯罪化の動向について 66
⑶ 犯罪類型の概要 67
2 自己堕胎罪(212条) 67
⑴ 身分犯としての特徴 67 ⑵ 客 体 67 ⑶ 堕胎行為 68
3 同意堕胎罪・同致死傷罪(213条) 68
⑴ 行為主体 68 ⑵ 結果的加重犯 68
4 業務上堕胎罪・同致死傷罪(214条) 69
⑴ 行為主体 70 ⑵ 結果的加重犯 70
5 不同意堕胎罪(215条1項) 70
⑴ 行為主体 70 ⑵ 法 定 刑 70
6 不同意堕胎致死傷罪(216条) 71
⑴ 結果的加重犯 71 ⑵ 法 定 刑 71
第7節 遺棄の罪72
1 概 説 72
⑴ 遺棄罪の変遷 72 ⑵ 遺棄罪の罪質 72
⑶ 生命・身体に対する危険の程度 73 ⑷ 遺棄の概念 76
2 単純遺棄罪(217条) 81
⑴ 客 体 81 ⑵ 行為主体 81 ⑶ 行為形態 81
⑷ 法 定 刑 82
3 保護責任者遺棄罪(218条) 82
⑴ 行為主体 82 ⑵ 保護義務の発生根拠 83 ⑶ 行為形態 88
⑷ 法定刑等 88
4 遺棄致死傷罪(219条) 88
5 ひき逃げの罪責について 89
⑴ 問 題 点 89 ⑵ 保護責任者遺棄罪と殺人罪の区別要因 90
⑶ 殺意による単純ひき逃げの罪責―私見― 91
第2章 自由に対する罪93
第1節 概 要93
第2節 逮捕および監禁の罪94
1 概 説 94
⑴ 保護法益 94 ⑵ 犯罪類型の概要 94
2 逮捕・監禁罪(220条) 94
⑴ 「不法に」の意味 94 ⑵ 行為態様 95 ⑶ 客 体 96
⑷ 承継的共犯の問題 100 ⑸ 法定刑および罪数 100
3 逮捕等致死傷罪(221条) 101
第3節 脅迫の罪102
1 概 説 102
2 脅迫罪(222条) 102
⑴ 脅迫の概念 102 ⑵ 害悪の性質 103
⑶ 害悪の告知の方法 104 ⑷ 法 定 刑 104
3 強要罪(223条) 105
⑴ 概 説 105 ⑵ 行為の手段 105
⑶ 侵害犯としての結果 105
第4節 略取・誘拐および人身売買の罪106
1 概 説 106
⑴ 人身取引議定書との対応 106 ⑵ 保護法益 106
⑶ 犯罪類型の概要 107 ⑷ 略取および誘拐の意義 108
2 未成年者略取・誘拐罪(224条) 109
⑴ 本罪の保護法益 109 ⑵ 客 体 110 ⑶ 行為態様 110
⑷ 継続犯か状態犯か即時犯か 110
⑸ 未成年者の承諾と違法性阻却 111
⑹ 親権の行使と未成年者拐取 114 ⑺ 法定刑および罪数 115
3 営利目的等略取・誘拐罪(225条) 116
⑴ 目 的 犯 116 ⑵ 客 体 116 ⑶ 行 為 117
⑷ 法定刑および罪数 118
4 身の代金目的略取・誘拐罪(225条の2第1項) 118
⑴ 立法的背景 119 ⑵ 目 的 犯 119
⑶ 客体および行為態様 122 ⑷ 法定刑および罪数 122
5 身の代金取得・要求罪(225条の2第2項) 123
⑴ 行為主体 123 ⑵ 行 為 124 ⑶ 法定刑および罪数 124
6 所在国外移送目的略取・誘拐罪(226条) 125
⑴ 立法趣旨 125 ⑵ 目 的 犯 126 ⑶ 行 為 126
⑷ 法定刑等 127
7 人身売買罪(226条の2) 128
⑴ 立法趣旨 128 ⑵ 行 為 130
⑶ 構成要件の類別および法定刑 131
8 被拐取者等所在国外移送罪(226条の3) 133
⑴ 立法趣旨 133 ⑵ 客体および行為 133 ⑶ 法 定 刑 133
9 被拐取者引渡し等罪(227条) 133
⑴ 行為概念 134 ⑵ 構成要件の類別および法定刑 134
第5節 性的自由に対する罪137
1 概 説 137
⑴ 保護法益の変化 137 ⑵ 主な改正点 137
2 強制わいせつ罪(176条) 138
⑴ 被害者の年齢による区別 138 ⑵ 暴行・脅迫の意義 138
⑶ 猥褻行為 139 ⑷ 法定刑等 141
3 強制性交等罪(177条) 142
⑴ 構成要件の変更 142 ⑵ 被害者の年齢による区別 143
⑶ 手段である暴行・脅迫の意味 143
⑷ 行為態様―性交等の意味― 144 ⑸ 法定刑および罪数 145
4 準強制わいせつ・準強制性交等罪(178条) 145
⑴ 本罪の特質 145 ⑵ 心神喪失および抗拒不能の意味 146
⑶ 法定刑等 146
5 監護者わいせつ罪・監護者性交等罪(179条) 146
⑴ 立法趣旨 147 ⑵ 客体および行為者 147 ⑶ 行為態様 147
⑷ 法定刑等 148
6 強制わいせつ等致死傷罪(181条) 148
⑴ 結果的加重犯 148 ⑵ 法 定 刑 149
7 淫行勧誘罪(182条) 149
⑴ 保護法益 149 ⑵ 目 的 犯 150 ⑶ 客体および行為 150
⑷ 法定刑等 150
第6節 住居を侵す罪151
1 概 説 151
⑴ 罪質の変遷 151 ⑵ 保護法益 152 ⑶ 犯罪類型の概要 157
2 住居侵入罪(130条前段) 157
⑴ 「正当な理由がない」の意味 157 ⑵ 客 体 157
⑶ 侵入行為 159 ⑷ 既遂および未遂 162
⑸ 法定刑および罪数 162
3 不退去罪(130条後段) 163
⑴ 不退去の意味 163 ⑵ 退去を要求できる者 163
⑶ 既遂および未遂 163 ⑷ 法定刑等 164
第7節 秘密を侵す罪164
1 概 説 164
2 信書開封罪(133条) 165
⑴ 客 体 165 ⑵ 開封行為 165 ⑶ 法定刑等 165
3 秘密漏示罪(134条) 166
⑴ 行為主体 166 ⑵ 行為および業務上の秘密 167
⑶ 法定刑等 167
第3章 名誉および信用に対する罪168
第1節 名誉に対する罪168
1 概 説 168
⑴ 名誉概念 168 ⑵ 犯罪類型の概要 169
2 名誉毀損罪(230条1項) 169
⑴ 保護法益 169 ⑵ 行 為 169 ⑶ 構成要件的故意 172
⑷ 名誉毀損と真実性の証明(230条の2) 172
⑸ 真実性の錯誤の取扱い 178 ⑹ 法定刑および罪数 187
3 死者の名誉毀損罪(230条2項) 188
⑴ 保護法益 188 ⑵ 行 為 190 ⑶ 法定刑等 190
4 侮辱罪(231条) 190
⑴ 保護法益 191 ⑵ 行 為 191 ⑶ 法 定 刑 192
第2節 信用および業務妨害に対する罪193
1 概 説 193
2 信用毀損罪(233条前段) 193
⑴ 客 体 193 ⑵ 信用毀損の行為 194 ⑶ 法 定 刑 195
3 業務妨害罪(233条後段、234条) 195
⑴ 犯罪類型および保護法益 195 ⑵ 業務の概念 196
⑶ 業務妨害の手段 201 ⑷ 法 定 刑 204
4 電子計算機損壊等業務妨害罪(234条の2) 205
⑴ 立法趣旨および保護法益 205 ⑵ 構成要件の内容 205
⑶ 判例の事案 206 ⑷ 法 定 刑 207
第4章 財産に対する罪208
第1節 概 説 208
1 財産の保護と刑法の役割 208
2 財産の内容 208
3 犯罪類型の概要 208
第2節 窃盗の罪209
1 総 説 209
2 窃盗罪(235条) 209
⑴ 窃盗罪の特徴 210 ⑵ 保護法益について 210
⑶ 財物の概念 218 ⑷ 占有の意義 223 ⑸ 行 為 231
⑹ 窃盗の故意と不法領得の意思 234 ⑺ 法定刑および罪数論 239
3 不動産侵奪罪(235条の2) 240
⑴ 立法趣旨 240 ⑵ 客体および行為 240 ⑶ 法 定 刑 240
4 親族相盗例(244条) 241
⑴ 概 要 241 ⑵ 親族相盗例の法的性格 242
⑶ 親族関係の必要な範囲 245
第3節 強盗の罪247
1 総 説 247
2 強盗罪(236条) 247
⑴ 1項強盗罪と2項強盗罪 248 ⑵ 客 体 248
⑶ 暴行・脅迫の概念 249 ⑷ 構成要件的故意 250
⑸ 不法利得と処分行為 251 ⑹ 法定刑等 252
3 強盗予備罪(237条) 252
⑴ 強盗の目的 253 ⑵ 予備行為 253 ⑶ 法 定 刑 253
4 事後強盗罪(238条) 253
⑴ 事後強盗罪の基本構造 254 ⑵ 行為主体―身分犯― 255
⑶ 目 的 犯 260 ⑷ 「強盗として論ずる」の意味 261
⑸ 事後強盗罪の既遂・未遂の判断基準 261
⑹ 暴行・脅迫と窃盗の機会 262 ⑺ 事後強盗の予備 266
5 昏睡強盗罪(239条) 271
⑴ 本罪の特徴 271 ⑵ 行 為 271 ⑶ 法的な取扱い 272
6 強盗殺人罪・強盗致死傷罪(240条) 272
⑴ 犯罪類型の概要 272 ⑵ 行為主体 273 ⑶ 強盗の機会 273
⑷ 強盗傷害罪・強盗致傷罪(強盗傷人罪:240条前段) 274
⑸ 強盗殺人罪・強盗致死罪(240条後段) 278
7 強盗・強制性交等罪および同致死罪(241条) 279
⑴ 犯罪類型の概要 280 ⑵ 強盗・強制性交等罪(241条1項) 280
⑶ 強盗・強制性交等致死罪(241条3項) 283
第4節 詐欺の罪285
1 概 説 285
⑴ 構成要件上の特徴 285 ⑵ 保護法益 285
⑶ 犯罪類型の概要 286
2 詐欺罪(246条) 286
⑴ 客 体 286 ⑵ 「欺いて」の意味 288
⑶ 二段の因果関係 289 ⑷ 交付および処分行為 292
⑸ 財産的損害の要否 295 ⑹ 主観的要件 304
⑺ 法 定 刑 305
3 詐欺の諸形態とその問題点 305
⑴ 詐欺の形態の特質 305 ⑵ 訴訟詐欺 306 ⑶ 釣銭詐欺 309
⑷ 無銭飲食・無銭宿泊 311 ⑸ キセル乗車 313
⑹ クレジットカードの不正使用 317 ⑺ 誤振込み 320
4 不法原因給付と詐欺罪 322
⑴ 問 題 点 322 ⑵ 設例29について 323
⑶ 設例30について 324
5 電子計算機使用詐欺罪(246条の2) 324
⑴ 立法趣旨 325 ⑵ 構成要件の特徴 325
⑶ 判例で問題となった主な事案 326 ⑷ 法 定 刑 329
6 準詐欺罪(248条) 330
⑴ 構成要件の特徴 330 ⑵ 行為の客体 330 ⑶ 行 為 330
⑷ 法 定 刑 331
第5節 恐喝の罪332
1 概 説 332
⑴ 恐喝の罪の特徴 332 ⑵ 犯罪類型の特徴 332
2 恐喝罪(249条) 332
⑴ 1項恐喝罪の客体 332 ⑵ 行 為 333
⑶ 既遂・未遂および法定刑 334
3 恐喝利得罪(249条2項) 334
⑴ 客体および行為 334 ⑵ 既遂・未遂および法定刑 335
4 権利行使と恐喝罪 335
⑴ 問 題 点 335 ⑵ 脅迫罪説 336 ⑶ 恐喝罪説 337
⑷ 私 見 338
第6節 横領および背任の罪339
1 総 説 339
⑴ 犯罪の類別について 339 ⑵ 犯罪類型の概要 340
⑶ 横領罪の保護法益 341 ⑷ 親族相盗例の準用 341
2 単純横領罪(252条) 344
⑴ 行為主体 344 ⑵ 客 体 344 ⑶ 行 為 350
⑷ 着手即既遂 353 ⑸ 不法原因給付と横領罪 353
⑹ 法 定 刑 357
3 業務上横領罪(253条) 357
⑴ 本罪の特徴 357 ⑵ 業務概念 357 ⑶ 共犯と身分の問題 358
4 占有離脱物横領罪(254条) 359
⑴ 客 体 360 ⑵ 行為および法定刑 360
5 背任罪(247条) 360
⑴ 背任罪の本質 360 ⑵ 横領と背任との区別基準 361
⑶ 行為主体―身分犯― 363 ⑷ 行 為 365
⑸ 結果としての財産的損害 372 ⑹ 二重抵当と背任罪 375
⑺ 法定刑等 377
第7節 盗品等に関する罪378
1 概 説 378
⑴ 本犯と本罪との関係 378 ⑵ 盗品等に関する罪の本質 378
2 盗品等無償譲受け罪(256条1項) 385
⑴ 客 体 385 ⑵ 行為および主観的要件 386
⑶ 法 定 刑 387
3 盗品等運搬・保管・有償譲受け・有償処分あっせん罪(256条2項) 387
⑴ 本罪の性格 387 ⑵ 行為態様 387
4 親族間における盗品等に関する罪の特例(257条) 388
⑴ 特例の意義 388 ⑵ 刑の免除の法的性格 389
⑶ 親族関係の必要な範囲 389
第8節 毀棄および隠匿の罪391
1 概 説 391
⑴ 犯罪の類別について 391 ⑵ 犯罪類型の概要 392
⑶ 毀棄・損壊の概念 392
2 公用文書等毀棄罪(258条) 395
⑴ 保護法益 395 ⑵ 客 体 395 ⑶ 行為および法定刑 396
3 私用文書等毀棄罪(259条) 397
⑴ 客 体 397 ⑵ 行為および法定刑 397
4 建造物等損壊罪・同致死罪(260条) 398
⑴ 客 体 398 ⑵ 行為および法定刑 399
⑶ 建造物等損壊致死傷罪(260条後段) 400
5 器物損壊等罪(261条) 401
⑴ 客 体 401 ⑵ 行 為 401 ⑶ 法 定 刑 402
6 自己物の損壊等の特例(262条) 402
⑴ 自己物を毀棄罪の客体とする特例 403
⑵ 「前三条の例による」の意味 403
7 境界損壊罪(262条の2) 403
⑴ 立法趣旨 403 ⑵ 客 体 404 ⑶ 行 為 404
8 信書隠匿罪(263条) 404
⑴ 客 体 404 ⑵ 行 為 405 ⑶ 法 定 刑 406
第Ⅱ編 社会的法益に関する罪
第1章 公共の平穏に対する罪409
第1節 騒乱の罪409
1 総 説 409
⑴ 多衆犯としての性格 409 ⑵ 罪類型の概要 409
2 騒乱罪(106条) 410
⑴ 主体―集団の構成者― 410 ⑵ 客観的成立要件 411
⑶ 主観的成立要件 412 ⑷ 他罪との関係および罪数 415
3 多衆不解散罪(107条) 417
⑴ 概 説 417 ⑵ 目 的 犯 418 ⑶ 真正不作為犯 418
⑷ 法 定 刑 419
第2節 放火および失火の罪419
1 総 説 419
⑴ 公共危険罪としての性格 419 ⑵ 犯罪類型の概要 420
2 放火罪の一般的問題 420
⑴ 放火罪の保護法益 420 ⑵ 抽象的危険犯と具体的危険犯 421
⑶ 焼損の概念 423 ⑷ 放火罪の故意と「公共の危険」の認識 431
⑸ 不作為による放火の問題 435
3 現住建造物等放火罪(108条) 436
⑴ 客 体 436 ⑵ 行為および主観的要件 443
⑶ 被害者の承諾の問題 443 ⑷ 法定刑等 443
4 非現住建造物等放火罪(109条) 444
⑴ 客 体 444 ⑵ 危険犯の類別 445
⑶ 行為および主観的要件 446 ⑷ 法定刑等 446
5 建造物等以外放火罪(110条) 447
⑴ 客 体 447 ⑵ 具体的危険犯 448
⑶ 行為および主観的要件 448 ⑷ 法定刑等 448
6 延焼罪(111条) 449
⑴ 結果的加重犯としての性格 449 ⑵ 主観的要件 449
⑶ 法定刑等 450
7 消火妨害罪(114条) 450
⑴ 火災の際 450 ⑵ 行 為 450 ⑶ 法 定 刑 451
8 失火罪(116条) 451
⑴ 客体および行為 451 ⑵ 危険犯の類別 452
⑶ 法 定 刑 452
9 業務上失火等罪・重失火罪(117条の2) 452
⑴ 業務上失火等罪(前段) 452 ⑵ 重失火罪(後段) 455
⑶ 法 定 刑 455
10 激発物破裂罪(117条) 455
⑴ 概 説 456 ⑵ 激発物の意味および行為 456
⑶ 法 定 刑 457
11 ガス漏出等罪・同致死傷罪(118条) 457
⑴ 概 説 457 ⑵ 行為態様 457 ⑶ 法 定 刑 458
第3節 出水および水利に関する罪458
1 総 説 458
⑴ 罪 質 458 ⑵ 犯罪類型の概要 459
2 現住建造物等浸害罪(119条) 459
⑴ 客 体 459 ⑵ 行為および主観的要件 459
⑶ 法 定 刑 460
3 非現住建造物等浸害罪(120条) 460
⑴ 客 体 460 ⑵ 行為および主観的要件 460
⑶ 法 定 刑 461
4 水防妨害罪(121条) 461
⑴ 水害の際 461 ⑵ 行 為 461 ⑶ 法 定 刑 462
5 過失建造物等浸害罪(122条) 462
⑴ 客体と過失危険犯の2類型 462 ⑵ 法 定 刑 462
6 出水危険罪(123条後段) 463
⑴ 出水危険行為 463 ⑵ 法 定 刑 463
7 水利妨害罪(123条前段) 463
⑴ 保護法益 463 ⑵ 水利妨害行為 464 ⑶ 法 定 刑 464
第4節 往来を妨害する罪464
1 総 説 464
⑴ 保護法益 464 ⑵ 犯罪類型の概要 465
2 往来妨害罪・同致死傷罪(124条) 465
⑴ 客 体 465 ⑵ 行 為 466 ⑶ 結果的加重犯の規定 466
⑷ 法 定 刑 466
3 往来危険罪(125条) 467
⑴ 保護法益 467 ⑵ 往来危険行為 467 ⑶ 具体的危険犯 468
⑷ 法 定 刑 468
4 汽車転覆等罪・同致死罪(126条) 469
⑴ 客 体 469 ⑵ 行 為 469
⑶ 構成要件的故意の内容 471 ⑷ 結果的加重犯の規定 471
⑸ 法定刑および罪数論 471
5 往来危険による汽車転覆等罪(127条) 474
⑴ 本罪の特徴 474
⑵ 転覆・破壊等から人が死亡した場合の罪責 474
6 過失往来危険罪・過失汽車転覆等罪(129条1項) 479
⑴ 過失往来危険罪(1項前段) 479
⑵ 過失汽車転覆等罪(1項後段) 479
7 業務上過失往来危険罪・業務上過失汽車転覆等罪(129条2項) 480
⑴ 加重処罰規定 480 ⑵ 業務に従事する者 480
第2章 公共の信用に対する罪482
第1節 通貨偽造の罪482
1 総 説 482
⑴ 保護法益 482 ⑵ 犯罪類型の概要 482
2 通貨偽造罪(148条1項) 483
⑴ 客 体 483 ⑵ 行使の目的 484 ⑶ 行為態様 484
⑷ 法定刑等 488
3 偽造通貨行使等罪(148条2項) 488
⑴ 客 体 489 ⑵ 行為態様 489
⑶ 本罪と詐欺罪との関係 489 ⑷ 法定刑等 492
4 外国通貨偽造罪・同行使等罪(149条1項・2項) 492
⑴ 客 体 493 ⑵ 行 為 493 ⑶ 法 定 刑 493
5 偽造通貨等収得罪(150条) 493
⑴ 客 体 494 ⑵ 行 為 494 ⑶ 法定刑等 494
6 収得後知情行使等罪(152条) 494
⑴ 構成要件上の特徴 495 ⑵ 法 定 刑 495
7 通貨偽造等準備罪(153条) 496
⑴ 行 為 496 ⑵ 法定刑等 497
第2節 文書偽造の罪497
1 総 説 497
⑴ 保護法益 497 ⑵ 犯罪類型の概要 497
2 文書偽造罪の一般的問題 498
⑴ 文書、図画および電磁的記録 498 ⑵ 偽造と変造 500
⑶ 作成名義人について 503 ⑷ 虚無人名義の冒用 504
⑸ 代理・代表名義の冒用 507 ⑹ 印章および署名 510
⑺ 行使の目的および行使の意義 511
3 詔書偽造等罪(154条) 511
⑴ 客 体 511 ⑵ 行為態様および法定刑 512
4 公文書偽造等罪(155条) 512
⑴ 客 体 512 ⑵ 行為主体 513 ⑶ 行為態様 516
⑷ 写真コピーと文書偽造 517 ⑸ 法 定 刑 520
5 虚偽公文書作成等罪(156条) 520
⑴ 主 体 520 ⑵ 行為態様 521
⑶ 虚偽公文書作成罪の間接正犯 521 ⑷ 法 定 刑 525
6 公正証書原本不実記載等罪(157条) 525
⑴ 客 体 525 ⑵ 行 為 527 ⑶ 法定刑等 527
7 偽造公文書・虚偽公文書行使等罪(158条) 528
⑴ 犯罪の類型 528 ⑵ 行使の意味 528 ⑶ 法 定 刑 529
8 私文書偽造等罪(159条) 530
⑴ 客 体 530 ⑵ 行為態様 534
⑶ 名義人の承諾と私文書偽造罪の成否 534
⑷ 通称の使用と人格の同一性 536
⑸ 肩書を付した同姓同名の使用 539 ⑹ 法 定 刑 540
9 虚偽診断書等作成罪(160条) 541
⑴ 客 体 541 ⑵ 行為主体および行為 541
⑶ 法 定 刑 541
10 偽造私文書等行使罪・虚偽診断書等行使罪(161条) 542
⑴ 客 体 542 ⑵ 行 為 542 ⑶ 法 定 刑 542
11 電磁的記録不正作出・供用罪(161条の2) 543
⑴ 立法趣旨 543 ⑵ 電磁的記録不正作出罪(1項、2項) 544
⑶ 不正作出電磁的記録供用罪(3項) 545 ⑷ 法定刑および罪数 545
第3節 有価証券偽造の罪547
1 総 説 547
⑴ 保護法益 547 ⑵ 犯罪類型の概要 547
2 有価証券偽造等罪(162条1項) 547
⑴ 客 体 547 ⑵ 行 為 549 ⑶ 法定刑等 550
3 有価証券虚偽記入罪(162条2項) 551
⑴ 客 体 551 ⑵ 行 為 551 ⑶ 法 定 刑 552
4 偽造有価証券行使等罪(163条) 553
⑴ 客体および行為態様 553 ⑵ 法定刑等 553
第4節 支払用カード電磁的記録に関する罪554
1 総 説 554
⑴ 立法趣旨 554 ⑵ 犯罪類型の概要 554
2 支払用カード電磁的記録不正作出等罪(163条の2) 555
⑴ 本罪の特徴 555 ⑵ 行為態様 556 ⑶ 法定刑等 557
3 不正電磁的記録カード所持罪(163条の3) 557
⑴ 本罪の特徴 557 ⑵ 行 為 557 ⑶ 法 定 刑 558
4 支払用カード電磁的記録不正作出準備罪(163条の4) 558
⑴ 本罪の特徴 558 ⑵ 行為態様 558 ⑶ 法 定 刑 559
第5節 印章偽造の罪560
1 総 説 560
⑴ 保護法益 560 ⑵ 犯罪類型の概要 560
⑶ 印章・署名・記号の意義 560 ⑷ 不正使用の概念 562
2 御璽等偽造罪・同不正使用罪(164条) 563
⑴ 客 体 563 ⑵ 行為態様 563 ⑶ 法定刑等 563
3 公印等偽造罪・同不正使用罪(165条) 563
⑴ 客 体 564 ⑵ 行為態様 564 ⑶ 法定刑等 564
4 公記号偽造罪・同不正使用罪(166条) 565
⑴ 客 体 565 ⑵ 行 為 565 ⑶ 法定刑等 565
5 私印等偽造罪・同不正使用罪(167条) 565
⑴ 客 体 565 ⑵ 行 為 566 ⑶ 法定刑等 566
第6節 不正指令電磁的記録に関する罪566
1 概 説 566
⑴ 立法趣旨 566 ⑵ 犯罪類型 566
2 不正指令電磁的記録作成等罪(168条の2) 567
⑴ 本罪の概要 567 ⑵ 客 体 568 ⑶ 行為態様 568
⑷ 法定刑等 569
3 不正指令電磁的記録取得等罪(168条の3) 569
⑴ 本罪の概要 569 ⑵ 行為態様 569 ⑶ 法定刑および罪数 569
第3章 公衆の衛生に対する罪571
第1節 飲料水に関する罪571
1 総 説 571
⑴ 保護法益 571 ⑵ 犯罪類型 571
2 浄水汚染罪(142条) 572
⑴ 客 体 572 ⑵ 行 為 572 ⑶ 法 定 刑 573
3 水道汚染罪(143条) 573
⑴ 客 体 574 ⑵ 行 為 574 ⑶ 法定刑等 574
4 浄水毒物等混入罪(144条) 574
⑴ 客 体 574 ⑵ 行 為 575 ⑶ 法 定 刑 575
5 浄水汚染致死傷罪・水道汚染致死傷罪・浄水毒物等混入致死傷罪(145条) 575
⑴ 結果的加重犯 575 ⑵ 法定刑等 576
6 水道毒物等混入罪・同致死罪(146条) 576
⑴ 水道毒物等混入罪(前段) 577
⑵ 水道毒物等混入致死罪(後段) 577
7 水道損壊・閉塞罪(147条) 578
⑴ 客 体 578 ⑵ 行 為 578 ⑶ 法 定 刑 578
第2節 あへん煙に関する罪579
1 総 説 579
⑴ 保護法益 579 ⑵ 犯罪類型 579
2 あへん煙輸入等罪(136条) 579
⑴ 客 体 580 ⑵ 行為態様 580 ⑶ 法定刑等 580
3 あへん煙吸食器具輸入等罪(137条) 581
⑴ 客体および行為態様 581 ⑵ 法定刑等 581
4 税関職員あへん煙等輸入罪・同輸入許容(138条) 581
⑴ 身分犯としての特徴 582 ⑵ 客体および行為態様 582
⑶ 法定刑等 582
5 あへん煙吸食罪(139条1項) 582
⑴ 行 為 582 ⑵ 法定刑等 583
6 あへん煙吸食場所提供罪(139条2項) 583
⑴ 本罪の特徴 583 ⑵ 行 為 583 ⑶ 法 定 刑 584
7 あへん煙等所持罪(140条) 584
⑴ 客体および行為 584 ⑵ 法 定 刑 584
第4章 風俗に対する罪585
第1節 概 要585
第2節 わいせつ、重婚の罪586
1 概 説 586
⑴ 保護法益 586 ⑵ 犯罪類型の概要 586
2 公然わいせつ罪(174条) 587
⑴ 行 為 587 ⑵ 猥褻性の判断 588 ⑶ 法定刑等 590
3 わいせつ物頒布等罪(175条) 591
⑴ 客 体 591 ⑵ 猥褻概念の判断基準の具体化 592
⑶ 行為態様 594 ⑷ 故意と猥褻性の認識 595 ⑸ 法定刑等 596
4 重婚罪(184条) 596
⑴ 保護法益および行為態様 596 ⑵ 法 定 刑 597
第3節 賭博および富くじに関する罪597
1 総 説 597
⑴ 保護法益 597 ⑵ 犯罪類型の概要 598
2 単純賭博罪(185条) 598
⑴ 行 為 599 ⑵ 賭ける財物 599 ⑶ 法 定 刑 600
3 常習賭博罪(186条1項) 600
⑴ 本罪の特徴 600 ⑵ 賭博の常習性 600
⑶ 常習賭博と共犯 603 ⑷ 法 定 刑 605
4 賭博場開帳図利罪(186条2項前段) 605
⑴ 本罪の特徴 606 ⑵ 行 為 606 ⑶ 法定刑および罪数 607
5 博徒結合図利罪(186条2項後段) 607
⑴ 行 為 607 ⑵ 法 定 刑 608
6 富くじ発売等罪(187条) 608
⑴ 客 体 608 ⑵ 行為態様 609 ⑶ 法 定 刑 609
第4節 礼拝所および墳墓に関する罪609
1 総 説 609
⑴ 保護法益 609 ⑵ 犯罪類型の概要 610
2 礼拝所不敬罪(188条1項) 610
⑴ 客 体 610 ⑵ 行 為 611 ⑶ 法定刑等 611
3 説教等妨害罪(188条2項) 611
⑴ 客 体 612 ⑵ 行 為 612 ⑶ 法定刑等 612
4 墳墓発掘罪(189条) 612
⑴ 客 体 612 ⑵ 行 為 613 ⑶ 法 定 刑 613
5 死体損壊等罪(190条) 614
⑴ 客 体 614 ⑵ 行 為 614 ⑶ 法定刑等 615
6 墳墓発掘死体損壊等罪(191条) 615
⑴ 本罪の特徴 615 ⑵ 法 定 刑 616
7 変死者密葬罪(192条) 616
⑴ 客 体 616 ⑵ 行 為 616 ⑶ 法 定 刑 617
第Ⅲ編 国家的法益に関する罪
第1章 国家の存立に関する罪621
第1節 内乱に関する罪621
1 総 説 621
⑴ 保護法益 621 ⑵ 犯罪類型の概要 621
2 内乱罪(77条) 622
⑴ 本罪の特徴 622 ⑵ 目 的 犯 622 ⑶ 行 為 624
⑷ 役割に応じた法定刑 625
3 内乱予備・陰謀罪(78条) 627
⑴ 本罪の特徴 627 ⑵ 法定刑等 628
4 内乱等幇助罪(79条) 628
⑴ 本罪の特徴 628 ⑵ 本罪における幇助行為 628
⑶ 法定刑等 629
第2節 外患に関する罪629
1 総 説 629
⑴ 保護法益 629 ⑵ 犯罪類型の概要 629
2 外患誘致罪(81条) 629
⑴ 行 為 630 ⑵ 法 定 刑 630
3 外患援助罪(82条) 630
⑴ 行 為 630 ⑵ 法定刑等 631
第2章 国際関係に関する罪632
第1節 国交に関する罪632
1 概 説 632
⑴ 保護法益 632 ⑵ 犯罪類型の概要 632
2 外国国章損壊等罪(92条) 633
⑴ 目的および客体 633 ⑵ 行為形態 633 ⑶ 法定刑等 634
3 私戦予備・陰謀罪(93条) 634
⑴ 本罪の特徴 635 ⑵ 予備・陰謀と私戦の実行 635
⑶ 法定刑等 635
4 中立命令違反罪(94条) 636
⑴ 本罪の特徴 636 ⑵ 法 定 刑 636
第3章 国家の作用に関する罪637
第1節 公務の執行を妨害する罪637
1 総 説 637
⑴ 保護法益 637 ⑵ 犯罪類型の概要 637
2 公務執行妨害罪(95条1項) 638
⑴ 保護の客体と行為の客体 638 ⑵ 公務員の意義 639
⑶ 職務執行の際 640 ⑷ 職務行為の適法性の判断 645
⑸ 職務行為の適法性の錯誤 650 ⑹ 暴行・脅迫の意義 651
⑺ 主観的要件 652 ⑻ 法定刑および罪数 652
3 職務強要罪(95条2項) 653
⑴ 目 的 犯 653 ⑵ 行 為 654 ⑶ 法 定 刑 654
4 封印等破棄罪(96条) 655
⑴ 客 体 655 ⑵ 行為態様および主観的要件 655
⑶ 法 定 刑 659
5 強制執行妨害目的財産損壊等罪(96条の2) 660
⑴ 概 説 660 ⑵ 行為態様 661 ⑶ 法 定 刑 662
6 強制執行行為妨害等罪(96条の3) 662
⑴ 本罪の特徴 663 ⑵ 行為態様 663 ⑶ 法定刑および罪数 664
7 強制執行関係売却妨害罪(96条の4) 664
⑴ 本罪の特徴 664 ⑵ 行 為 664 ⑶ 法 定 刑 668
8 加重封印等破棄等罪(96条の5) 668
⑴ 本罪の特徴 668 ⑵ 目 的 犯 668 ⑶ 法 定 刑 668
9 公契約関係競売等妨害罪(96条の6) 669
⑴ 本罪の特徴 669 ⑵ 行為態様 669 ⑶ 法 定 刑 670
第2節 逃走の罪671
1 総 説 671
⑴ 保護法益 671 ⑵ 犯罪類型の概要 671
2 逃走罪(97条) 671
⑴ 行為主体 671 ⑵ 行 為 672 ⑶ 法定刑等 672
3 加重逃走罪(98条) 673
⑴ 行為主体 673 ⑵ 行為態様 674 ⑶ 法定刑等 674
4 被拘禁者奪取罪(99条) 675
⑴ 客体および行為 675 ⑵ 法 定 刑 675
5 逃走援助罪(100条) 676
⑴ 目的犯および行為態様 676 ⑵ 法 定 刑 676
6 看守者等逃走援助罪(101条) 677
⑴ 行為主体および行為 677 ⑵ 法 定 刑 677
第3節 犯人蔵匿および証拠隠滅の罪677
1 総 説 677
⑴ 保護法益 677 ⑵ 犯罪類型の概要 677
2 犯人蔵匿等罪(103条) 678
⑴ 客 体 678 ⑵ 行 為 679
⑶ 構成要件的故意の内容 681 ⑷ 共犯の問題 682
⑸ 法定刑および罪数 683
3 証拠隠滅等罪(104条) 684
⑴ 客 体 684 ⑵ 行為態様 685
⑶ 犯人による本罪の教唆 687 ⑷ 法定刑等 688
4 親族間による犯罪に関する特例(105条) 688
⑴ 特例の趣旨 688 ⑵ 適用範囲 688
5 証人等威迫罪(105条の2) 689
⑴ 本罪の立法趣旨 689 ⑵ 客 体 689 ⑶ 行為態様 689
⑷ 法定刑および罪数 690
第4節 偽証の罪691
1 総 説 691
⑴ 保護法益 691 ⑵ 犯罪類型の概要 691
2 偽証罪(169条) 692
⑴ 行為主体 692 ⑵ 行 為 692 ⑶ 実行の着手と既遂 694
⑷ 被告人による偽証教唆 695 ⑸ 法定刑等 697
3 虚偽鑑定等罪(171条) 697
⑴ 行為主体 697 ⑵ 行 為 697 ⑶ 法定刑等 697
4 自白による刑の減免(170条) 698
⑴ 本条の趣旨 698 ⑵ 適用要件 698
第5節 虚偽告訴の罪699
1 総 説 699
⑴ 保護法益 699 ⑵ 私 見 699
2 虚偽告訴等罪(172条) 700
⑴ 客 体 700 ⑵ 行 為 700 ⑶ 主観的要件 701
⑷ 法定刑および罪数論 701
3 自白による刑の減免(173条) 702
⑴ 本条の趣旨 702 ⑵ 適用要件 702
第6節 汚職の罪703
1 総 説 703
⑴ 保護法益 703 ⑵ 犯罪類型の概要 703
2 公務員職権濫用罪(193条) 704
⑴ 行為主体 704 ⑵ 行 為 705 ⑶ 法定刑等 708
3 特別公務員職権濫用罪(194条) 708
⑴ 行為主体 708 ⑵ 行 為 709 ⑶ 法 定 刑 709
4 特別公務員暴行陵虐罪(195条) 709
⑴ 行為主体 709 ⑵ 客 体 709 ⑶ 行 為 710
⑷ 法定刑等 710
5 特別公務員職権濫用等致死傷罪(196条) 711
⑴ 結果的加重犯 711 ⑵ 法 定 刑 711
6 賄賂罪の一般的問題 711
⑴ 賄賂罪の本質および保護法益 711 ⑵ 賄賂の概念 713
7 単純収賄罪(197条1項前段) 718
⑴ 行為主体 718 ⑵ 行為態様 718 ⑶ 主観的要件 719
⑷ 法定刑等 719
8 受託収賄罪(197条1項後段) 719
⑴ 本罪の特徴 720 ⑵ 法 定 刑 720
9 事前収賄罪(197条2項) 720
⑴ 行為主体 720 ⑵ 行為態様 721 ⑶ 法 定 刑 721
10 第三者供賄罪(197条の2) 722
⑴ 本罪の特徴 722 ⑵ 行為態様 722 ⑶ 法 定 刑 723
11 加重収賄罪(197条の3第1項・2項) 723
⑴ 本罪の特徴 723 ⑵ 行為主体 724 ⑶ 行為態様 724
⑷ 法 定 刑 725
12 事後収賄罪(197条の3第3項) 725
⑴ 行為主体 725 ⑵ 行為態様 726 ⑶ 法 定 刑 726
13 あっせん収賄罪(197条の4) 726
⑴ 本罪の特徴 726 ⑵ 行為主体 727 ⑶ 行為態様 727
⑷ 法 定 刑 728
14 贈賄罪(198条) 728
⑴ 本罪の特徴 728 ⑵ 行為態様 728 ⑶ 法 定 刑 729
15 恐喝・詐欺と贈収賄罪 729
⑴ 問 題 点 729 ⑵ 恐喝と贈収賄罪 730
⑶ 詐欺と贈賄罪 731
16 必要的没収・必要的追徴(197条の5) 731
⑴ 本条の趣旨 731 ⑵ 没収・追徴の対象者 732
⑶ 没収・追徴の意義 732
事項索引734
判例索引743
はしがき
凡 例
序 論1
1 刑法各論の任務と法解釈の指針 1
2 刑法各論の対象 2
3 刑法各論の体系 2
⑴ 保護法益を基準にした分類 2
⑵ 刑法典における犯罪の配列と説明の手順 2
第Ⅰ編 個人的法益に関する罪
第1章 生命・身体に対する罪7
第1節 犯罪類型の概要7
第2節 人の意義7
1 概 説 7
2 人の始期 7
3 人の終期 8
4 私見―人の生死について― 9
⑴ 刑法と死生観 9 ⑵ 一部露出説 9 ⑶ 脳 死 説 10
第3節 殺人の罪11
1 概 説 11
⑴ わが国の殺人罪規定の特徴 11 ⑵ 犯罪類型の概要 13
2 殺人罪(199条) 13
⑴ 概 説 13 ⑵ 実行行為 14 ⑶ 法定刑および罪数問題 16
3 殺人予備罪(201条) 17
⑴ 概 説 17 ⑵ 殺人予備の中止 18 ⑶ 予備の共同正犯 18
⑷ 法 定 刑 20
4 自殺関与罪・同意殺人罪(202条) 20
⑴ 犯罪類型の特徴 20 ⑵ 自殺は違法か 21
⑶ 同意をめぐる問題点 21 ⑷ 法 定 刑 24
第4節 暴行および傷害の罪26
1 犯罪類型の概要 26
2 傷害罪(204条) 26
⑴ 傷害の意義―傷害と暴行の区別― 26 ⑵ 暴行によらない傷害 28
⑶ 傷害罪の構成要件的故意 30 ⑷ 胎児の傷害 31
⑸ 傷害と同意 34 ⑹ 法 定 刑 36
3 傷害致死罪(205条) 36
⑴ 結果的加重犯 36 ⑵ 因果関係 36 ⑶ 法 定 刑 37
4 傷害等現場助勢罪(206条) 37
⑴ 本罪の特徴 37 ⑵ 法定刑の特徴 38
5 同時傷害の特例(207条) 38
⑴ 概 要 38 ⑵ 本特例の性格 39 ⑶ 適用範囲 39
⑷ 同時傷害における立証の在り方 40
6 暴行罪(208条) 42
⑴ 暴行の意義 42 ⑵ 狭義の暴行 42 ⑶ 法 定 刑 43
⑷ 危険運転致死傷罪の法規上の推移 44
7 凶器準備集合罪・凶器準備結集罪(208条の2) 45
⑴ 総 説 45 ⑵ 凶器準備集合罪(1項)の構成要件 47
⑶ 凶器準備結集罪(2項)の構成要件 53 ⑷ 法 定 刑 53
第5節 過失傷害の罪54
1 概 説 54
2 犯罪類型の概要 54
3 過失傷害罪(209条) 55
4 過失致死罪(210条) 55
5 業務上過失致死傷罪(211条前段) 55
⑴ 法改正の経緯 56 ⑵ 加重処罰の根拠 57 ⑶ 業務の概念 59
6 重過失致死傷罪(211条後段) 63
⑴ 「重大な過失」の意味 63 ⑵ 法 定 刑 64
7 過失運転致死傷罪(自動車運転死傷行為等処罰法5条) 64
⑴ 刑法典上の犯罪から特別法の犯罪へ 64
⑵ 自動車運転上の注意義務 65
第6節 堕胎の罪66
1 概 説 66
⑴ 保護法益 66 ⑵ 非犯罪化の動向について 66
⑶ 犯罪類型の概要 67
2 自己堕胎罪(212条) 67
⑴ 身分犯としての特徴 67 ⑵ 客 体 67 ⑶ 堕胎行為 68
3 同意堕胎罪・同致死傷罪(213条) 68
⑴ 行為主体 68 ⑵ 結果的加重犯 68
4 業務上堕胎罪・同致死傷罪(214条) 69
⑴ 行為主体 70 ⑵ 結果的加重犯 70
5 不同意堕胎罪(215条1項) 70
⑴ 行為主体 70 ⑵ 法 定 刑 70
6 不同意堕胎致死傷罪(216条) 71
⑴ 結果的加重犯 71 ⑵ 法 定 刑 71
第7節 遺棄の罪72
1 概 説 72
⑴ 遺棄罪の変遷 72 ⑵ 遺棄罪の罪質 72
⑶ 生命・身体に対する危険の程度 73 ⑷ 遺棄の概念 76
2 単純遺棄罪(217条) 81
⑴ 客 体 81 ⑵ 行為主体 81 ⑶ 行為形態 81
⑷ 法 定 刑 82
3 保護責任者遺棄罪(218条) 82
⑴ 行為主体 82 ⑵ 保護義務の発生根拠 83 ⑶ 行為形態 88
⑷ 法定刑等 88
4 遺棄致死傷罪(219条) 88
5 ひき逃げの罪責について 89
⑴ 問 題 点 89 ⑵ 保護責任者遺棄罪と殺人罪の区別要因 90
⑶ 殺意による単純ひき逃げの罪責―私見― 91
第2章 自由に対する罪93
第1節 概 要93
第2節 逮捕および監禁の罪94
1 概 説 94
⑴ 保護法益 94 ⑵ 犯罪類型の概要 94
2 逮捕・監禁罪(220条) 94
⑴ 「不法に」の意味 94 ⑵ 行為態様 95 ⑶ 客 体 96
⑷ 承継的共犯の問題 100 ⑸ 法定刑および罪数 100
3 逮捕等致死傷罪(221条) 101
第3節 脅迫の罪102
1 概 説 102
2 脅迫罪(222条) 102
⑴ 脅迫の概念 102 ⑵ 害悪の性質 103
⑶ 害悪の告知の方法 104 ⑷ 法 定 刑 104
3 強要罪(223条) 105
⑴ 概 説 105 ⑵ 行為の手段 105
⑶ 侵害犯としての結果 105
第4節 略取・誘拐および人身売買の罪106
1 概 説 106
⑴ 人身取引議定書との対応 106 ⑵ 保護法益 106
⑶ 犯罪類型の概要 107 ⑷ 略取および誘拐の意義 108
2 未成年者略取・誘拐罪(224条) 109
⑴ 本罪の保護法益 109 ⑵ 客 体 110 ⑶ 行為態様 110
⑷ 継続犯か状態犯か即時犯か 110
⑸ 未成年者の承諾と違法性阻却 111
⑹ 親権の行使と未成年者拐取 114 ⑺ 法定刑および罪数 115
3 営利目的等略取・誘拐罪(225条) 116
⑴ 目 的 犯 116 ⑵ 客 体 116 ⑶ 行 為 117
⑷ 法定刑および罪数 118
4 身の代金目的略取・誘拐罪(225条の2第1項) 118
⑴ 立法的背景 119 ⑵ 目 的 犯 119
⑶ 客体および行為態様 122 ⑷ 法定刑および罪数 122
5 身の代金取得・要求罪(225条の2第2項) 123
⑴ 行為主体 123 ⑵ 行 為 124 ⑶ 法定刑および罪数 124
6 所在国外移送目的略取・誘拐罪(226条) 125
⑴ 立法趣旨 125 ⑵ 目 的 犯 126 ⑶ 行 為 126
⑷ 法定刑等 127
7 人身売買罪(226条の2) 128
⑴ 立法趣旨 128 ⑵ 行 為 130
⑶ 構成要件の類別および法定刑 131
8 被拐取者等所在国外移送罪(226条の3) 133
⑴ 立法趣旨 133 ⑵ 客体および行為 133 ⑶ 法 定 刑 133
9 被拐取者引渡し等罪(227条) 133
⑴ 行為概念 134 ⑵ 構成要件の類別および法定刑 134
第5節 性的自由に対する罪137
1 概 説 137
⑴ 保護法益の変化 137 ⑵ 主な改正点 137
2 強制わいせつ罪(176条) 138
⑴ 被害者の年齢による区別 138 ⑵ 暴行・脅迫の意義 138
⑶ 猥褻行為 139 ⑷ 法定刑等 141
3 強制性交等罪(177条) 142
⑴ 構成要件の変更 142 ⑵ 被害者の年齢による区別 143
⑶ 手段である暴行・脅迫の意味 143
⑷ 行為態様―性交等の意味― 144 ⑸ 法定刑および罪数 145
4 準強制わいせつ・準強制性交等罪(178条) 145
⑴ 本罪の特質 145 ⑵ 心神喪失および抗拒不能の意味 146
⑶ 法定刑等 146
5 監護者わいせつ罪・監護者性交等罪(179条) 146
⑴ 立法趣旨 147 ⑵ 客体および行為者 147 ⑶ 行為態様 147
⑷ 法定刑等 148
6 強制わいせつ等致死傷罪(181条) 148
⑴ 結果的加重犯 148 ⑵ 法 定 刑 149
7 淫行勧誘罪(182条) 149
⑴ 保護法益 149 ⑵ 目 的 犯 150 ⑶ 客体および行為 150
⑷ 法定刑等 150
第6節 住居を侵す罪151
1 概 説 151
⑴ 罪質の変遷 151 ⑵ 保護法益 152 ⑶ 犯罪類型の概要 157
2 住居侵入罪(130条前段) 157
⑴ 「正当な理由がない」の意味 157 ⑵ 客 体 157
⑶ 侵入行為 159 ⑷ 既遂および未遂 162
⑸ 法定刑および罪数 162
3 不退去罪(130条後段) 163
⑴ 不退去の意味 163 ⑵ 退去を要求できる者 163
⑶ 既遂および未遂 163 ⑷ 法定刑等 164
第7節 秘密を侵す罪164
1 概 説 164
2 信書開封罪(133条) 165
⑴ 客 体 165 ⑵ 開封行為 165 ⑶ 法定刑等 165
3 秘密漏示罪(134条) 166
⑴ 行為主体 166 ⑵ 行為および業務上の秘密 167
⑶ 法定刑等 167
第3章 名誉および信用に対する罪168
第1節 名誉に対する罪168
1 概 説 168
⑴ 名誉概念 168 ⑵ 犯罪類型の概要 169
2 名誉毀損罪(230条1項) 169
⑴ 保護法益 169 ⑵ 行 為 169 ⑶ 構成要件的故意 172
⑷ 名誉毀損と真実性の証明(230条の2) 172
⑸ 真実性の錯誤の取扱い 178 ⑹ 法定刑および罪数 187
3 死者の名誉毀損罪(230条2項) 188
⑴ 保護法益 188 ⑵ 行 為 190 ⑶ 法定刑等 190
4 侮辱罪(231条) 190
⑴ 保護法益 191 ⑵ 行 為 191 ⑶ 法 定 刑 192
第2節 信用および業務妨害に対する罪193
1 概 説 193
2 信用毀損罪(233条前段) 193
⑴ 客 体 193 ⑵ 信用毀損の行為 194 ⑶ 法 定 刑 195
3 業務妨害罪(233条後段、234条) 195
⑴ 犯罪類型および保護法益 195 ⑵ 業務の概念 196
⑶ 業務妨害の手段 201 ⑷ 法 定 刑 204
4 電子計算機損壊等業務妨害罪(234条の2) 205
⑴ 立法趣旨および保護法益 205 ⑵ 構成要件の内容 205
⑶ 判例の事案 206 ⑷ 法 定 刑 207
第4章 財産に対する罪208
第1節 概 説 208
1 財産の保護と刑法の役割 208
2 財産の内容 208
3 犯罪類型の概要 208
第2節 窃盗の罪209
1 総 説 209
2 窃盗罪(235条) 209
⑴ 窃盗罪の特徴 210 ⑵ 保護法益について 210
⑶ 財物の概念 218 ⑷ 占有の意義 223 ⑸ 行 為 231
⑹ 窃盗の故意と不法領得の意思 234 ⑺ 法定刑および罪数論 239
3 不動産侵奪罪(235条の2) 240
⑴ 立法趣旨 240 ⑵ 客体および行為 240 ⑶ 法 定 刑 240
4 親族相盗例(244条) 241
⑴ 概 要 241 ⑵ 親族相盗例の法的性格 242
⑶ 親族関係の必要な範囲 245
第3節 強盗の罪247
1 総 説 247
2 強盗罪(236条) 247
⑴ 1項強盗罪と2項強盗罪 248 ⑵ 客 体 248
⑶ 暴行・脅迫の概念 249 ⑷ 構成要件的故意 250
⑸ 不法利得と処分行為 251 ⑹ 法定刑等 252
3 強盗予備罪(237条) 252
⑴ 強盗の目的 253 ⑵ 予備行為 253 ⑶ 法 定 刑 253
4 事後強盗罪(238条) 253
⑴ 事後強盗罪の基本構造 254 ⑵ 行為主体―身分犯― 255
⑶ 目 的 犯 260 ⑷ 「強盗として論ずる」の意味 261
⑸ 事後強盗罪の既遂・未遂の判断基準 261
⑹ 暴行・脅迫と窃盗の機会 262 ⑺ 事後強盗の予備 266
5 昏睡強盗罪(239条) 271
⑴ 本罪の特徴 271 ⑵ 行 為 271 ⑶ 法的な取扱い 272
6 強盗殺人罪・強盗致死傷罪(240条) 272
⑴ 犯罪類型の概要 272 ⑵ 行為主体 273 ⑶ 強盗の機会 273
⑷ 強盗傷害罪・強盗致傷罪(強盗傷人罪:240条前段) 274
⑸ 強盗殺人罪・強盗致死罪(240条後段) 278
7 強盗・強制性交等罪および同致死罪(241条) 279
⑴ 犯罪類型の概要 280 ⑵ 強盗・強制性交等罪(241条1項) 280
⑶ 強盗・強制性交等致死罪(241条3項) 283
第4節 詐欺の罪285
1 概 説 285
⑴ 構成要件上の特徴 285 ⑵ 保護法益 285
⑶ 犯罪類型の概要 286
2 詐欺罪(246条) 286
⑴ 客 体 286 ⑵ 「欺いて」の意味 288
⑶ 二段の因果関係 289 ⑷ 交付および処分行為 292
⑸ 財産的損害の要否 295 ⑹ 主観的要件 304
⑺ 法 定 刑 305
3 詐欺の諸形態とその問題点 305
⑴ 詐欺の形態の特質 305 ⑵ 訴訟詐欺 306 ⑶ 釣銭詐欺 309
⑷ 無銭飲食・無銭宿泊 311 ⑸ キセル乗車 313
⑹ クレジットカードの不正使用 317 ⑺ 誤振込み 320
4 不法原因給付と詐欺罪 322
⑴ 問 題 点 322 ⑵ 設例29について 323
⑶ 設例30について 324
5 電子計算機使用詐欺罪(246条の2) 324
⑴ 立法趣旨 325 ⑵ 構成要件の特徴 325
⑶ 判例で問題となった主な事案 326 ⑷ 法 定 刑 329
6 準詐欺罪(248条) 330
⑴ 構成要件の特徴 330 ⑵ 行為の客体 330 ⑶ 行 為 330
⑷ 法 定 刑 331
第5節 恐喝の罪332
1 概 説 332
⑴ 恐喝の罪の特徴 332 ⑵ 犯罪類型の特徴 332
2 恐喝罪(249条) 332
⑴ 1項恐喝罪の客体 332 ⑵ 行 為 333
⑶ 既遂・未遂および法定刑 334
3 恐喝利得罪(249条2項) 334
⑴ 客体および行為 334 ⑵ 既遂・未遂および法定刑 335
4 権利行使と恐喝罪 335
⑴ 問 題 点 335 ⑵ 脅迫罪説 336 ⑶ 恐喝罪説 337
⑷ 私 見 338
第6節 横領および背任の罪339
1 総 説 339
⑴ 犯罪の類別について 339 ⑵ 犯罪類型の概要 340
⑶ 横領罪の保護法益 341 ⑷ 親族相盗例の準用 341
2 単純横領罪(252条) 344
⑴ 行為主体 344 ⑵ 客 体 344 ⑶ 行 為 350
⑷ 着手即既遂 353 ⑸ 不法原因給付と横領罪 353
⑹ 法 定 刑 357
3 業務上横領罪(253条) 357
⑴ 本罪の特徴 357 ⑵ 業務概念 357 ⑶ 共犯と身分の問題 358
4 占有離脱物横領罪(254条) 359
⑴ 客 体 360 ⑵ 行為および法定刑 360
5 背任罪(247条) 360
⑴ 背任罪の本質 360 ⑵ 横領と背任との区別基準 361
⑶ 行為主体―身分犯― 363 ⑷ 行 為 365
⑸ 結果としての財産的損害 372 ⑹ 二重抵当と背任罪 375
⑺ 法定刑等 377
第7節 盗品等に関する罪378
1 概 説 378
⑴ 本犯と本罪との関係 378 ⑵ 盗品等に関する罪の本質 378
2 盗品等無償譲受け罪(256条1項) 385
⑴ 客 体 385 ⑵ 行為および主観的要件 386
⑶ 法 定 刑 387
3 盗品等運搬・保管・有償譲受け・有償処分あっせん罪(256条2項) 387
⑴ 本罪の性格 387 ⑵ 行為態様 387
4 親族間における盗品等に関する罪の特例(257条) 388
⑴ 特例の意義 388 ⑵ 刑の免除の法的性格 389
⑶ 親族関係の必要な範囲 389
第8節 毀棄および隠匿の罪391
1 概 説 391
⑴ 犯罪の類別について 391 ⑵ 犯罪類型の概要 392
⑶ 毀棄・損壊の概念 392
2 公用文書等毀棄罪(258条) 395
⑴ 保護法益 395 ⑵ 客 体 395 ⑶ 行為および法定刑 396
3 私用文書等毀棄罪(259条) 397
⑴ 客 体 397 ⑵ 行為および法定刑 397
4 建造物等損壊罪・同致死罪(260条) 398
⑴ 客 体 398 ⑵ 行為および法定刑 399
⑶ 建造物等損壊致死傷罪(260条後段) 400
5 器物損壊等罪(261条) 401
⑴ 客 体 401 ⑵ 行 為 401 ⑶ 法 定 刑 402
6 自己物の損壊等の特例(262条) 402
⑴ 自己物を毀棄罪の客体とする特例 403
⑵ 「前三条の例による」の意味 403
7 境界損壊罪(262条の2) 403
⑴ 立法趣旨 403 ⑵ 客 体 404 ⑶ 行 為 404
8 信書隠匿罪(263条) 404
⑴ 客 体 404 ⑵ 行 為 405 ⑶ 法 定 刑 406
第Ⅱ編 社会的法益に関する罪
第1章 公共の平穏に対する罪409
第1節 騒乱の罪409
1 総 説 409
⑴ 多衆犯としての性格 409 ⑵ 罪類型の概要 409
2 騒乱罪(106条) 410
⑴ 主体―集団の構成者― 410 ⑵ 客観的成立要件 411
⑶ 主観的成立要件 412 ⑷ 他罪との関係および罪数 415
3 多衆不解散罪(107条) 417
⑴ 概 説 417 ⑵ 目 的 犯 418 ⑶ 真正不作為犯 418
⑷ 法 定 刑 419
第2節 放火および失火の罪419
1 総 説 419
⑴ 公共危険罪としての性格 419 ⑵ 犯罪類型の概要 420
2 放火罪の一般的問題 420
⑴ 放火罪の保護法益 420 ⑵ 抽象的危険犯と具体的危険犯 421
⑶ 焼損の概念 423 ⑷ 放火罪の故意と「公共の危険」の認識 431
⑸ 不作為による放火の問題 435
3 現住建造物等放火罪(108条) 436
⑴ 客 体 436 ⑵ 行為および主観的要件 443
⑶ 被害者の承諾の問題 443 ⑷ 法定刑等 443
4 非現住建造物等放火罪(109条) 444
⑴ 客 体 444 ⑵ 危険犯の類別 445
⑶ 行為および主観的要件 446 ⑷ 法定刑等 446
5 建造物等以外放火罪(110条) 447
⑴ 客 体 447 ⑵ 具体的危険犯 448
⑶ 行為および主観的要件 448 ⑷ 法定刑等 448
6 延焼罪(111条) 449
⑴ 結果的加重犯としての性格 449 ⑵ 主観的要件 449
⑶ 法定刑等 450
7 消火妨害罪(114条) 450
⑴ 火災の際 450 ⑵ 行 為 450 ⑶ 法 定 刑 451
8 失火罪(116条) 451
⑴ 客体および行為 451 ⑵ 危険犯の類別 452
⑶ 法 定 刑 452
9 業務上失火等罪・重失火罪(117条の2) 452
⑴ 業務上失火等罪(前段) 452 ⑵ 重失火罪(後段) 455
⑶ 法 定 刑 455
10 激発物破裂罪(117条) 455
⑴ 概 説 456 ⑵ 激発物の意味および行為 456
⑶ 法 定 刑 457
11 ガス漏出等罪・同致死傷罪(118条) 457
⑴ 概 説 457 ⑵ 行為態様 457 ⑶ 法 定 刑 458
第3節 出水および水利に関する罪458
1 総 説 458
⑴ 罪 質 458 ⑵ 犯罪類型の概要 459
2 現住建造物等浸害罪(119条) 459
⑴ 客 体 459 ⑵ 行為および主観的要件 459
⑶ 法 定 刑 460
3 非現住建造物等浸害罪(120条) 460
⑴ 客 体 460 ⑵ 行為および主観的要件 460
⑶ 法 定 刑 461
4 水防妨害罪(121条) 461
⑴ 水害の際 461 ⑵ 行 為 461 ⑶ 法 定 刑 462
5 過失建造物等浸害罪(122条) 462
⑴ 客体と過失危険犯の2類型 462 ⑵ 法 定 刑 462
6 出水危険罪(123条後段) 463
⑴ 出水危険行為 463 ⑵ 法 定 刑 463
7 水利妨害罪(123条前段) 463
⑴ 保護法益 463 ⑵ 水利妨害行為 464 ⑶ 法 定 刑 464
第4節 往来を妨害する罪464
1 総 説 464
⑴ 保護法益 464 ⑵ 犯罪類型の概要 465
2 往来妨害罪・同致死傷罪(124条) 465
⑴ 客 体 465 ⑵ 行 為 466 ⑶ 結果的加重犯の規定 466
⑷ 法 定 刑 466
3 往来危険罪(125条) 467
⑴ 保護法益 467 ⑵ 往来危険行為 467 ⑶ 具体的危険犯 468
⑷ 法 定 刑 468
4 汽車転覆等罪・同致死罪(126条) 469
⑴ 客 体 469 ⑵ 行 為 469
⑶ 構成要件的故意の内容 471 ⑷ 結果的加重犯の規定 471
⑸ 法定刑および罪数論 471
5 往来危険による汽車転覆等罪(127条) 474
⑴ 本罪の特徴 474
⑵ 転覆・破壊等から人が死亡した場合の罪責 474
6 過失往来危険罪・過失汽車転覆等罪(129条1項) 479
⑴ 過失往来危険罪(1項前段) 479
⑵ 過失汽車転覆等罪(1項後段) 479
7 業務上過失往来危険罪・業務上過失汽車転覆等罪(129条2項) 480
⑴ 加重処罰規定 480 ⑵ 業務に従事する者 480
第2章 公共の信用に対する罪482
第1節 通貨偽造の罪482
1 総 説 482
⑴ 保護法益 482 ⑵ 犯罪類型の概要 482
2 通貨偽造罪(148条1項) 483
⑴ 客 体 483 ⑵ 行使の目的 484 ⑶ 行為態様 484
⑷ 法定刑等 488
3 偽造通貨行使等罪(148条2項) 488
⑴ 客 体 489 ⑵ 行為態様 489
⑶ 本罪と詐欺罪との関係 489 ⑷ 法定刑等 492
4 外国通貨偽造罪・同行使等罪(149条1項・2項) 492
⑴ 客 体 493 ⑵ 行 為 493 ⑶ 法 定 刑 493
5 偽造通貨等収得罪(150条) 493
⑴ 客 体 494 ⑵ 行 為 494 ⑶ 法定刑等 494
6 収得後知情行使等罪(152条) 494
⑴ 構成要件上の特徴 495 ⑵ 法 定 刑 495
7 通貨偽造等準備罪(153条) 496
⑴ 行 為 496 ⑵ 法定刑等 497
第2節 文書偽造の罪497
1 総 説 497
⑴ 保護法益 497 ⑵ 犯罪類型の概要 497
2 文書偽造罪の一般的問題 498
⑴ 文書、図画および電磁的記録 498 ⑵ 偽造と変造 500
⑶ 作成名義人について 503 ⑷ 虚無人名義の冒用 504
⑸ 代理・代表名義の冒用 507 ⑹ 印章および署名 510
⑺ 行使の目的および行使の意義 511
3 詔書偽造等罪(154条) 511
⑴ 客 体 511 ⑵ 行為態様および法定刑 512
4 公文書偽造等罪(155条) 512
⑴ 客 体 512 ⑵ 行為主体 513 ⑶ 行為態様 516
⑷ 写真コピーと文書偽造 517 ⑸ 法 定 刑 520
5 虚偽公文書作成等罪(156条) 520
⑴ 主 体 520 ⑵ 行為態様 521
⑶ 虚偽公文書作成罪の間接正犯 521 ⑷ 法 定 刑 525
6 公正証書原本不実記載等罪(157条) 525
⑴ 客 体 525 ⑵ 行 為 527 ⑶ 法定刑等 527
7 偽造公文書・虚偽公文書行使等罪(158条) 528
⑴ 犯罪の類型 528 ⑵ 行使の意味 528 ⑶ 法 定 刑 529
8 私文書偽造等罪(159条) 530
⑴ 客 体 530 ⑵ 行為態様 534
⑶ 名義人の承諾と私文書偽造罪の成否 534
⑷ 通称の使用と人格の同一性 536
⑸ 肩書を付した同姓同名の使用 539 ⑹ 法 定 刑 540
9 虚偽診断書等作成罪(160条) 541
⑴ 客 体 541 ⑵ 行為主体および行為 541
⑶ 法 定 刑 541
10 偽造私文書等行使罪・虚偽診断書等行使罪(161条) 542
⑴ 客 体 542 ⑵ 行 為 542 ⑶ 法 定 刑 542
11 電磁的記録不正作出・供用罪(161条の2) 543
⑴ 立法趣旨 543 ⑵ 電磁的記録不正作出罪(1項、2項) 544
⑶ 不正作出電磁的記録供用罪(3項) 545 ⑷ 法定刑および罪数 545
第3節 有価証券偽造の罪547
1 総 説 547
⑴ 保護法益 547 ⑵ 犯罪類型の概要 547
2 有価証券偽造等罪(162条1項) 547
⑴ 客 体 547 ⑵ 行 為 549 ⑶ 法定刑等 550
3 有価証券虚偽記入罪(162条2項) 551
⑴ 客 体 551 ⑵ 行 為 551 ⑶ 法 定 刑 552
4 偽造有価証券行使等罪(163条) 553
⑴ 客体および行為態様 553 ⑵ 法定刑等 553
第4節 支払用カード電磁的記録に関する罪554
1 総 説 554
⑴ 立法趣旨 554 ⑵ 犯罪類型の概要 554
2 支払用カード電磁的記録不正作出等罪(163条の2) 555
⑴ 本罪の特徴 555 ⑵ 行為態様 556 ⑶ 法定刑等 557
3 不正電磁的記録カード所持罪(163条の3) 557
⑴ 本罪の特徴 557 ⑵ 行 為 557 ⑶ 法 定 刑 558
4 支払用カード電磁的記録不正作出準備罪(163条の4) 558
⑴ 本罪の特徴 558 ⑵ 行為態様 558 ⑶ 法 定 刑 559
第5節 印章偽造の罪560
1 総 説 560
⑴ 保護法益 560 ⑵ 犯罪類型の概要 560
⑶ 印章・署名・記号の意義 560 ⑷ 不正使用の概念 562
2 御璽等偽造罪・同不正使用罪(164条) 563
⑴ 客 体 563 ⑵ 行為態様 563 ⑶ 法定刑等 563
3 公印等偽造罪・同不正使用罪(165条) 563
⑴ 客 体 564 ⑵ 行為態様 564 ⑶ 法定刑等 564
4 公記号偽造罪・同不正使用罪(166条) 565
⑴ 客 体 565 ⑵ 行 為 565 ⑶ 法定刑等 565
5 私印等偽造罪・同不正使用罪(167条) 565
⑴ 客 体 565 ⑵ 行 為 566 ⑶ 法定刑等 566
第6節 不正指令電磁的記録に関する罪566
1 概 説 566
⑴ 立法趣旨 566 ⑵ 犯罪類型 566
2 不正指令電磁的記録作成等罪(168条の2) 567
⑴ 本罪の概要 567 ⑵ 客 体 568 ⑶ 行為態様 568
⑷ 法定刑等 569
3 不正指令電磁的記録取得等罪(168条の3) 569
⑴ 本罪の概要 569 ⑵ 行為態様 569 ⑶ 法定刑および罪数 569
第3章 公衆の衛生に対する罪571
第1節 飲料水に関する罪571
1 総 説 571
⑴ 保護法益 571 ⑵ 犯罪類型 571
2 浄水汚染罪(142条) 572
⑴ 客 体 572 ⑵ 行 為 572 ⑶ 法 定 刑 573
3 水道汚染罪(143条) 573
⑴ 客 体 574 ⑵ 行 為 574 ⑶ 法定刑等 574
4 浄水毒物等混入罪(144条) 574
⑴ 客 体 574 ⑵ 行 為 575 ⑶ 法 定 刑 575
5 浄水汚染致死傷罪・水道汚染致死傷罪・浄水毒物等混入致死傷罪(145条) 575
⑴ 結果的加重犯 575 ⑵ 法定刑等 576
6 水道毒物等混入罪・同致死罪(146条) 576
⑴ 水道毒物等混入罪(前段) 577
⑵ 水道毒物等混入致死罪(後段) 577
7 水道損壊・閉塞罪(147条) 578
⑴ 客 体 578 ⑵ 行 為 578 ⑶ 法 定 刑 578
第2節 あへん煙に関する罪579
1 総 説 579
⑴ 保護法益 579 ⑵ 犯罪類型 579
2 あへん煙輸入等罪(136条) 579
⑴ 客 体 580 ⑵ 行為態様 580 ⑶ 法定刑等 580
3 あへん煙吸食器具輸入等罪(137条) 581
⑴ 客体および行為態様 581 ⑵ 法定刑等 581
4 税関職員あへん煙等輸入罪・同輸入許容(138条) 581
⑴ 身分犯としての特徴 582 ⑵ 客体および行為態様 582
⑶ 法定刑等 582
5 あへん煙吸食罪(139条1項) 582
⑴ 行 為 582 ⑵ 法定刑等 583
6 あへん煙吸食場所提供罪(139条2項) 583
⑴ 本罪の特徴 583 ⑵ 行 為 583 ⑶ 法 定 刑 584
7 あへん煙等所持罪(140条) 584
⑴ 客体および行為 584 ⑵ 法 定 刑 584
第4章 風俗に対する罪585
第1節 概 要585
第2節 わいせつ、重婚の罪586
1 概 説 586
⑴ 保護法益 586 ⑵ 犯罪類型の概要 586
2 公然わいせつ罪(174条) 587
⑴ 行 為 587 ⑵ 猥褻性の判断 588 ⑶ 法定刑等 590
3 わいせつ物頒布等罪(175条) 591
⑴ 客 体 591 ⑵ 猥褻概念の判断基準の具体化 592
⑶ 行為態様 594 ⑷ 故意と猥褻性の認識 595 ⑸ 法定刑等 596
4 重婚罪(184条) 596
⑴ 保護法益および行為態様 596 ⑵ 法 定 刑 597
第3節 賭博および富くじに関する罪597
1 総 説 597
⑴ 保護法益 597 ⑵ 犯罪類型の概要 598
2 単純賭博罪(185条) 598
⑴ 行 為 599 ⑵ 賭ける財物 599 ⑶ 法 定 刑 600
3 常習賭博罪(186条1項) 600
⑴ 本罪の特徴 600 ⑵ 賭博の常習性 600
⑶ 常習賭博と共犯 603 ⑷ 法 定 刑 605
4 賭博場開帳図利罪(186条2項前段) 605
⑴ 本罪の特徴 606 ⑵ 行 為 606 ⑶ 法定刑および罪数 607
5 博徒結合図利罪(186条2項後段) 607
⑴ 行 為 607 ⑵ 法 定 刑 608
6 富くじ発売等罪(187条) 608
⑴ 客 体 608 ⑵ 行為態様 609 ⑶ 法 定 刑 609
第4節 礼拝所および墳墓に関する罪609
1 総 説 609
⑴ 保護法益 609 ⑵ 犯罪類型の概要 610
2 礼拝所不敬罪(188条1項) 610
⑴ 客 体 610 ⑵ 行 為 611 ⑶ 法定刑等 611
3 説教等妨害罪(188条2項) 611
⑴ 客 体 612 ⑵ 行 為 612 ⑶ 法定刑等 612
4 墳墓発掘罪(189条) 612
⑴ 客 体 612 ⑵ 行 為 613 ⑶ 法 定 刑 613
5 死体損壊等罪(190条) 614
⑴ 客 体 614 ⑵ 行 為 614 ⑶ 法定刑等 615
6 墳墓発掘死体損壊等罪(191条) 615
⑴ 本罪の特徴 615 ⑵ 法 定 刑 616
7 変死者密葬罪(192条) 616
⑴ 客 体 616 ⑵ 行 為 616 ⑶ 法 定 刑 617
第Ⅲ編 国家的法益に関する罪
第1章 国家の存立に関する罪621
第1節 内乱に関する罪621
1 総 説 621
⑴ 保護法益 621 ⑵ 犯罪類型の概要 621
2 内乱罪(77条) 622
⑴ 本罪の特徴 622 ⑵ 目 的 犯 622 ⑶ 行 為 624
⑷ 役割に応じた法定刑 625
3 内乱予備・陰謀罪(78条) 627
⑴ 本罪の特徴 627 ⑵ 法定刑等 628
4 内乱等幇助罪(79条) 628
⑴ 本罪の特徴 628 ⑵ 本罪における幇助行為 628
⑶ 法定刑等 629
第2節 外患に関する罪629
1 総 説 629
⑴ 保護法益 629 ⑵ 犯罪類型の概要 629
2 外患誘致罪(81条) 629
⑴ 行 為 630 ⑵ 法 定 刑 630
3 外患援助罪(82条) 630
⑴ 行 為 630 ⑵ 法定刑等 631
第2章 国際関係に関する罪632
第1節 国交に関する罪632
1 概 説 632
⑴ 保護法益 632 ⑵ 犯罪類型の概要 632
2 外国国章損壊等罪(92条) 633
⑴ 目的および客体 633 ⑵ 行為形態 633 ⑶ 法定刑等 634
3 私戦予備・陰謀罪(93条) 634
⑴ 本罪の特徴 635 ⑵ 予備・陰謀と私戦の実行 635
⑶ 法定刑等 635
4 中立命令違反罪(94条) 636
⑴ 本罪の特徴 636 ⑵ 法 定 刑 636
第3章 国家の作用に関する罪637
第1節 公務の執行を妨害する罪637
1 総 説 637
⑴ 保護法益 637 ⑵ 犯罪類型の概要 637
2 公務執行妨害罪(95条1項) 638
⑴ 保護の客体と行為の客体 638 ⑵ 公務員の意義 639
⑶ 職務執行の際 640 ⑷ 職務行為の適法性の判断 645
⑸ 職務行為の適法性の錯誤 650 ⑹ 暴行・脅迫の意義 651
⑺ 主観的要件 652 ⑻ 法定刑および罪数 652
3 職務強要罪(95条2項) 653
⑴ 目 的 犯 653 ⑵ 行 為 654 ⑶ 法 定 刑 654
4 封印等破棄罪(96条) 655
⑴ 客 体 655 ⑵ 行為態様および主観的要件 655
⑶ 法 定 刑 659
5 強制執行妨害目的財産損壊等罪(96条の2) 660
⑴ 概 説 660 ⑵ 行為態様 661 ⑶ 法 定 刑 662
6 強制執行行為妨害等罪(96条の3) 662
⑴ 本罪の特徴 663 ⑵ 行為態様 663 ⑶ 法定刑および罪数 664
7 強制執行関係売却妨害罪(96条の4) 664
⑴ 本罪の特徴 664 ⑵ 行 為 664 ⑶ 法 定 刑 668
8 加重封印等破棄等罪(96条の5) 668
⑴ 本罪の特徴 668 ⑵ 目 的 犯 668 ⑶ 法 定 刑 668
9 公契約関係競売等妨害罪(96条の6) 669
⑴ 本罪の特徴 669 ⑵ 行為態様 669 ⑶ 法 定 刑 670
第2節 逃走の罪671
1 総 説 671
⑴ 保護法益 671 ⑵ 犯罪類型の概要 671
2 逃走罪(97条) 671
⑴ 行為主体 671 ⑵ 行 為 672 ⑶ 法定刑等 672
3 加重逃走罪(98条) 673
⑴ 行為主体 673 ⑵ 行為態様 674 ⑶ 法定刑等 674
4 被拘禁者奪取罪(99条) 675
⑴ 客体および行為 675 ⑵ 法 定 刑 675
5 逃走援助罪(100条) 676
⑴ 目的犯および行為態様 676 ⑵ 法 定 刑 676
6 看守者等逃走援助罪(101条) 677
⑴ 行為主体および行為 677 ⑵ 法 定 刑 677
第3節 犯人蔵匿および証拠隠滅の罪677
1 総 説 677
⑴ 保護法益 677 ⑵ 犯罪類型の概要 677
2 犯人蔵匿等罪(103条) 678
⑴ 客 体 678 ⑵ 行 為 679
⑶ 構成要件的故意の内容 681 ⑷ 共犯の問題 682
⑸ 法定刑および罪数 683
3 証拠隠滅等罪(104条) 684
⑴ 客 体 684 ⑵ 行為態様 685
⑶ 犯人による本罪の教唆 687 ⑷ 法定刑等 688
4 親族間による犯罪に関する特例(105条) 688
⑴ 特例の趣旨 688 ⑵ 適用範囲 688
5 証人等威迫罪(105条の2) 689
⑴ 本罪の立法趣旨 689 ⑵ 客 体 689 ⑶ 行為態様 689
⑷ 法定刑および罪数 690
第4節 偽証の罪691
1 総 説 691
⑴ 保護法益 691 ⑵ 犯罪類型の概要 691
2 偽証罪(169条) 692
⑴ 行為主体 692 ⑵ 行 為 692 ⑶ 実行の着手と既遂 694
⑷ 被告人による偽証教唆 695 ⑸ 法定刑等 697
3 虚偽鑑定等罪(171条) 697
⑴ 行為主体 697 ⑵ 行 為 697 ⑶ 法定刑等 697
4 自白による刑の減免(170条) 698
⑴ 本条の趣旨 698 ⑵ 適用要件 698
第5節 虚偽告訴の罪699
1 総 説 699
⑴ 保護法益 699 ⑵ 私 見 699
2 虚偽告訴等罪(172条) 700
⑴ 客 体 700 ⑵ 行 為 700 ⑶ 主観的要件 701
⑷ 法定刑および罪数論 701
3 自白による刑の減免(173条) 702
⑴ 本条の趣旨 702 ⑵ 適用要件 702
第6節 汚職の罪703
1 総 説 703
⑴ 保護法益 703 ⑵ 犯罪類型の概要 703
2 公務員職権濫用罪(193条) 704
⑴ 行為主体 704 ⑵ 行 為 705 ⑶ 法定刑等 708
3 特別公務員職権濫用罪(194条) 708
⑴ 行為主体 708 ⑵ 行 為 709 ⑶ 法 定 刑 709
4 特別公務員暴行陵虐罪(195条) 709
⑴ 行為主体 709 ⑵ 客 体 709 ⑶ 行 為 710
⑷ 法定刑等 710
5 特別公務員職権濫用等致死傷罪(196条) 711
⑴ 結果的加重犯 711 ⑵ 法 定 刑 711
6 賄賂罪の一般的問題 711
⑴ 賄賂罪の本質および保護法益 711 ⑵ 賄賂の概念 713
7 単純収賄罪(197条1項前段) 718
⑴ 行為主体 718 ⑵ 行為態様 718 ⑶ 主観的要件 719
⑷ 法定刑等 719
8 受託収賄罪(197条1項後段) 719
⑴ 本罪の特徴 720 ⑵ 法 定 刑 720
9 事前収賄罪(197条2項) 720
⑴ 行為主体 720 ⑵ 行為態様 721 ⑶ 法 定 刑 721
10 第三者供賄罪(197条の2) 722
⑴ 本罪の特徴 722 ⑵ 行為態様 722 ⑶ 法 定 刑 723
11 加重収賄罪(197条の3第1項・2項) 723
⑴ 本罪の特徴 723 ⑵ 行為主体 724 ⑶ 行為態様 724
⑷ 法 定 刑 725
12 事後収賄罪(197条の3第3項) 725
⑴ 行為主体 725 ⑵ 行為態様 726 ⑶ 法 定 刑 726
13 あっせん収賄罪(197条の4) 726
⑴ 本罪の特徴 726 ⑵ 行為主体 727 ⑶ 行為態様 727
⑷ 法 定 刑 728
14 贈賄罪(198条) 728
⑴ 本罪の特徴 728 ⑵ 行為態様 728 ⑶ 法 定 刑 729
15 恐喝・詐欺と贈収賄罪 729
⑴ 問 題 点 729 ⑵ 恐喝と贈収賄罪 730
⑶ 詐欺と贈賄罪 731
16 必要的没収・必要的追徴(197条の5) 731
⑴ 本条の趣旨 731 ⑵ 没収・追徴の対象者 732
⑶ 没収・追徴の意義 732
事項索引734
判例索引743