フレッシャーズのための民事法入門 第2版

フレッシャーズのための民事法入門 第2版

今尾 真/大木 満/黒田美亜紀/伊室亜希子 編著
定価:2,860円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2020年11月20日
  • 判型:
    A5判並製
  • ページ数:
    292頁
  • ISBN:
    978-4-7923-2761-3
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内容紹介


《目 次》

第2版はしがき

第1講 ガイダンス ―民法とはどのような法律か…1
Ⅰ 民法の意義…1
 1 民法と民法典 (1)
 2 私法における一般法と特別法 (2)
 3 民法と民事法 (3)
Ⅱ 民法の基本原理…3
 1 権利能力平等の原則 (4)
 2 所有権絶対の原則 (4)
 3 私的自治の原則 (5)
 4 過失責任の原則 (6)
 5 家族法の基本原理 (6)
Ⅲ 民法の役割とその法源…7
 1 民法の役割 (7)
 2 民法の法源 (7)
Ⅳ 民法典の沿革と構成…9
 1 民法典の沿革 (9)
 2 民法典の構成 (11)
コラム 民法の改正…13

第2講 契約の成立…15
Ⅰ 契約の意義…16
 1 契約とは何か (16)
 2 契約の基本原則 (17)
Ⅱ 契約の成立要件…18
 1 申込みと承諾の一致 (18)
 2 申込みと承諾の効力発生時期 (19)
 3 申込みの効力 (20)
Ⅲ 契約の有効要件…22
 1 契約内容の有効性 (22)
 2 確定性 (22)
 3 適法性 (24)
 4 社会的妥当性 (24)
Ⅳ 法律行為と意思表示…27
 1 法律行為と意思表示の関係 (27)
 2 法律行為の分類 (27)
 3 意思表示の意義 (28)
コラム 定型約款…29

第3講 契約の有効性…31
Ⅰ 意思の不存在…31
 1 心裡留保 (31)
 2 虚偽表示 (32)
Ⅱ 瑕疵ある意思表示…35
 1 錯誤 (35)
 2 詐欺・強迫 (37)
 3 消費者契約法の特則 (40)
Ⅲ 無効と取消し…41
 1 無効 (41)
 2 取消し (42)
 3 無効と取消しの相違 (44)
コラム 動機の錯誤(基礎事情の錯誤)…44

第4講 契約の主体…47
Ⅰ 権利能力…47
 1 権利能力の意義 (47)
 2 権利能力の始期 (48)
 3 権利能力の終期 (49)
 4 同時死亡の推定 (49)
 5 不在者・失踪宣告 (50)
Ⅱ 意思能力,行為能力…52
 1 意思能力 (52)
 2 行為能力 (53)
Ⅲ 制限行為能力者制度…53
 1 制限行為能力者制度とは (53)
 2 制限行為能力者の相手方の保護 (60)
Ⅳ 法人…62
 1 法人とは (62)
 2 法人の設立 (63)
 3 理事の代表権に対する制限 (65)
 4 法人の能力 (65)
コラム 成年年齢の引き下げ…66

第5講 契約の種類…69
Ⅰ 契約の分類…70
 1 典型契約と非典型契約 (70)
 2 諾成契約と要物契約 (70)
 3 双務契約と片務契約 (71)
 4 有償契約と無償契約 (71)
Ⅱ 権利移転型の契約(売買,贈与)…72
 1 売 買 (72)
 2 贈 与 (74)
Ⅲ 貸借型の契約(消費貸借,賃貸借)…75
 1 消費貸借 (75)
 2 賃貸借 (77)
Ⅳ 労務提供型の契約(請負,委任)…81
 1 請負 (81)
 2 委任 (82)
Ⅴ 双務契約の効力…83
 1 履行上の牽連関係―同時履行の抗弁権 (84)
 2 存続上の牽連関係―危険負担 (85)
コラム 敷金の取り扱い…87

第6講 契約違反に対する救済…89
Ⅰ 債務不履行の事実の態様と救済手段の種類…89
 1 債務不履行の事実の態様 (89)
 2 契約違反に対する救済手段の種類 (90)
Ⅱ 債務不履行に基づく損害賠償…91
 1 債務不履行責任の構造 (91)
 2 債務不履行に基づく損害賠償の要件 (92)
 3 効果 (97)
Ⅲ 履行の強制…99
 1 履行の強制とは (99)
 2 直接強制 (100)
 3 代替執行 (101)
 4 間接強制 (101)
Ⅳ 契約の解除…102
 1 解除とは (102)
 2 債務不履行を理由とした解除の要件 (103)
 3 解除の効果 (104)
コラム 法定利率の変動利率制の導入…106

第7講 契約の効果が第三者に帰属する制度 ―代理…109
Ⅰ 代理制度の基本的仕組み…109
 1 代理の基本構造 (109)
 2 法定代理と任意代理 (110)
Ⅱ 有権代理…111
 1 代理の要件 (111)
 2 代理権 (111)
 3 顕名 (115)
 4 代理行為 (116)
Ⅲ 無権代理…118
 1 無権代理の意義 (118)
 2 本人の追認権と追認拒絶権 (118)
 3 相手方の催告権と取消権 (119)
 4 無権代理人の責任 (120)
Ⅳ 表見代理…121
 1 表見代理の意義 (121)
 2 代理権授与の表示による表見代理 (121)
 3 権限外の行為の表見代理 (124)
 4 代理権消滅後の表見代理 (125)
 5 無権代理と表見代理の関係 (127)
コラム 無権代理と相続…127

第8講 時の経過と権利変動 ――時効…129
Ⅰ 時効総説…129
 1 時効制度の意義と存在理由 (129)
 2 時効の援用と時効の利益の放棄 (130)
 3 時効の法的構成 (133)
Ⅱ 取得時効…134
 1 意義 (134)
 2 所有権の取得時効の要件 (134)
 3 所有権以外の財産権の取得時効の要件 (136)
 4 取得時効の効果 (136)
Ⅲ 消滅時効…137
 1 意義 (137)
 2 消滅時効の要件 (138)
 3 消滅時効の効果 (139)
 4 消滅時効に類似する制度 (140)
Ⅳ 時効障害事由 ――時効の更新と時効の完成猶予…140
 1 改正前の時効障害事由 (140)
 2 改正後の時効障害事由 (141)
コラム 職業別の短期消滅時効制度の廃止と消滅時効期間の単純化・統一化…142

第9講 物の所有をめぐる法律関係…143
Ⅰ 物権の意義…143
 1 意義・性質・客体 (143)
 2 物権の種類 (146)
Ⅱ 物権の一般的効力…149
 1 物権的請求権 (149)
 2 優先的効力 (150)
Ⅲ 物権変動…151
 1 物権変動の意義 (151)
 2 所有権の移転時期 ――法律行為に基づく物権変動 (151)
 3 物権変動と対抗要件 (153)
 4 物権の消滅 (159)
コラム 空家や所有者の分からない土地の処遇…159

第10講 契約以外の原因によって生じる債権 ―事務管理・不当利得・不法行為…161
Ⅰ 事務管理・不当利得…162
 1 法定債権または契約外債権 (162)
 2 事務管理 (162)
 3 不当利得 (163)
Ⅱ 不法行為とは何か…166
Ⅲ 一般不法行為…167
 1 民法709条の位置づけ (167)
 2 要件 (167)
 3 効果 (172)
Ⅳ 特殊の不法行為と特別法上の不法行為…175
 1 民法上の特殊の不法行為(民714条?民719条) (175)
 2 特別法上の不法行為規定 (178)
コラム 民法改正と不法行為法 ―生命身体損害の場合の消滅時効…180

第11講 責任財産の保全と債権の担保…183
Ⅰ 責任財産の保全――債権者代位権,詐害行為取消権…183
 1 責任財産保全の意義 (183)
 2 債権者代位権 (184)
 3 詐害行為取消権 (186)
Ⅱ 責任財産拡大による債権の担保 ―保証・連帯保証・連帯債務…190
 1 保 証 (190)
 2 連帯保証――特殊な保証 (193)
 3 連帯債務 (194)
Ⅲ 優先弁済権の確保による債権の担保 ―典型担保(担保物権)・非典型担保…195
 1 物的担保の意義・分類 (195)
 2 物的担保の性質・効力 (196)
 3 典型担保――担保物権 (197)
 4 非典型担保 (201)
コラム 保証人保護の方策の拡充 ―保証意思宣明公正証書…203

第12講 家族の法① ――親族法…205
Ⅰ 親族…206
 1 親族の範囲 (206)
 2 親族関係の効果 (207)
Ⅱ 婚姻…207
 1 婚姻の成立 (207)
 2 婚姻の無効・婚姻の取消し (208)
 3 婚姻の効果 (209)
 4 夫婦財産制 (210)
 5 離婚 (210)
 6 内縁 (213)
Ⅲ 親子…214
 1 実子 (214)
 2 養子 (216)
Ⅳ 親権…218
 1 親権 (218)
 2 親権の内容 (219)
 3 親権の喪失・停止 (220)
Ⅴ 後見・保佐・補助…221
 1 未成年後見 (221)
 2 成年後見 (222)
Ⅵ 扶養…223
コラム 家族関係の紛争解決手続…223

第13講 家族の法② ――相続法…225
Ⅰ 相続とは…226
Ⅱ 相続人…226
 1 相続人の種類と相続順位 (226)
 2 相続欠格と相続人の廃除 (227)
 3 相続人の不存在 (228)
Ⅲ 相続の承認および放棄…228
 1 総論 (228)
 2 相続の承認 (229)
 3 相続の放棄 (229)
Ⅳ 相続分…230
 1 指定相続分 (230)
 2 法定相続分 (230)
 3 具体的相続分の算定 (231)
Ⅴ 遺産の共有とその分割…233
 1 遺産共有 (233)
 2 遺産分割 (233)
Ⅵ 遺言…235
 1 総論 (235)
 2 遺言の方式 (235)
 3 遺言の効力 (238)
 4 遺言の検認と執行 (238)
 5 遺言の撤回 (239)
 6 遺贈 (239)
Ⅶ 配偶者の居住の権利…240
 1 制度創設の趣旨 (240)
 2 配偶者居住権 (240)
 3 配偶者短期居住権 (241)
Ⅷ 遺留分…242
 1 遺留分 (242)
 2 遺留分侵害額請求 (243)
コラム 家族法のホットトピック ―児童虐待・無戸籍者問題…244

第14講 民事裁判の概要…247
Ⅰ民事紛争解決のための諸制度…247
 1 裁判によらない紛争解決 (247)
 2 民事裁判 (248)
Ⅱ民事裁判と民法のかかわり…250
 1 紛争の発生 (250)
 2 民事裁判の存在理由 (251)
 3 民事裁判における審理の内容 (252)
 4 弁論主義の根拠とその補完 (256)
 5 証明責任 (257)
 6 ゼロサム的な紛争解決としての民事裁判 (259)
Ⅲ実体法と手続法…259
コラム 民事裁判のIT化…260

文献案内…261
事項索引…269
判例索引…275