ビギナーズ刑事政策 第3版補訂版
守山 正・安部哲夫 編著
定価:3,300円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2023年05月01日
-
判型:
A5判並製 -
ページ数:
494頁 -
ISBN:
978-4-7923-5391-9
内容紹介
《目 次》
第3版補訂版はしがき
第3版はしがき
第2版はしがき
はしがき
刑事司法手続(成人)の流れ(図)
非行少年に対する手続の流れ(図)
第1講 刑事政策の概念
1 刑事政策の意義 1
1 用語の由来(1)
2 定義(3)
2 刑事学・犯罪学・刑法学との関係 7
1 刑事学との関係(7)
2 犯罪学との関係(8)
3 刑法学との関係(8)
3 刑事政策の目的・指導理念 10
1 目的(10)
2 指導理念(12)
第2講 刑事政策の歴史
1 古代・中世の犯罪処理 18
1 人間社会における刑事司法の起源(18)
2 私的司法から公的司法への移行(21)
3 公的司法の近代的転換(27)
2 19世紀から20世紀前半にいたる刑事政策 ─古典学派と近代学派─ 29
1 古典学派(30)
2 近代学派(32)
3 戦後の刑事政策 ─刑罰の人道化・改善機能の重視─ 37
1 新社会防衛論(39)
2 反社会復帰思想の台頭(43)
3 新社会防衛論からの反論(44)
第3講 刑事政策の動向
1 現代刑事政策の特徴 46
1 概観(46)
2 刑事立法の時代(47)
2 リスク社会と刑事政策 51
1 リスク社会と厳罰化(51)
2 犯罪問題の政治化と刑罰ポピュリズム(53)
3 刑事政策と私事化(55)
4 犯罪者の「処遇」から「管理」へ(56)
3 刑事政策の関心の変化 57
1 犯罪者への関心(58)
2 被害者への関心(59)
3 犯罪環境への関心(59)
4 秩序違反行為への関心(60)
第4講 犯罪予防 62
1 犯罪予防の意義 62
1 定義(62)
2 歴史的意義(62)
3 事後予防と事前予防(63)
2 犯罪予防のモデル 65
1 犯罪予防モデルの概念化(65)
2 各種の犯罪予防モデル(67)
3 環境犯罪学 73
1 環境犯罪学の出現(73)
2 「イベント」としての犯罪(74)
3 環境犯罪学の実践(75)
4 犯罪予防の私事化 76
1 市民の自衛化(76)
2 民間警備の発達(77)
5 犯罪予防の課題 78
第5講 刑事制裁(刑罰と処分)
1 司法的リアクションとしての刑事制裁 79
1 刑事制裁の意義(79)
2 刑罰と処分(二元主義)(79)
3 保護処分(81)
2 刑罰の本質と目的(役割) 81
1 刑罰の本質(82)
2 刑罰の目的・役割(83)
3 刑罰の種類と課題 85
1 刑罰の種類(85)
2 現行の刑罰制度(86)
3 新たな刑罰制度の検討(87)
4 司法統計に見る刑罰の現状 89
第6講 刑事司法・少年司法機関の役割
1 警察 93
1 役割・責務(93)
2 組織(94)
3 微罪処分(95)
2 検察官 97
1 役割・責務(97)
2 組織(97)
3 起訴猶予(98)
3 裁判所 101
1 役割・責務(101)
2 組織(101)
3 裁判員裁判(101)
4 宣告猶予(102)
5 全部執行猶予(103)
6 刑の一部執行猶予(105)
4 矯正保護機関 107
1 矯正機関─刑事施設(107)
2 更生保護機関(110)
5 少年司法機関 116
1 家庭裁判所・少年鑑別所(116)
2 簡易送致(120)
3 少年院(122)
4 児童自立支援施設(123)
第7講 犯罪被害者の支援と法的地位
1 被害者学の発展と被害者支援の歴史的経緯 127
2 犯罪被害の実態 128
3 被害者に対する経済的支援 130
1 被害者補償制度(130)
2 犯罪者による損害回復(132)
4 被害者の法的地位 135
1 被害者への情報提供(135)
2 2次被害の防止(136)
3 被害者の手続関与(137)
5 被害者に対する直接的支援 141
6 犯罪被害者等基本法と犯罪被害者等基本計画 142
7 修復的司法 143
1 意義(143)
2 種類・態様(143)
3 日本の状況(145)
第8講 死刑
1 死刑の意義 150
1 死刑の意義(150)
2 死刑の機能(150)
3 わが国の死刑制度の歴史(151)
2 わが国の死刑制度 153
1 死刑犯罪(153)
2 執行方法(153)
3 適用・執行状況(155)
3 死刑をめぐる存廃論 157
1 死刑存廃論の論拠(157)
2 死刑に関する判例の立場(158)
4 世界における死刑存廃状況 160
5 死刑制度の代替策・改善策 163
1 代替策(163)
2 改善策(163)
6 近年のわが国の動向 164
第9講 自由刑
1 自由刑の意義・歴史 169
1 刑務所の誕生(169)
2 「受刑者の改善・社会復帰」の追求の歴史(171)
2 わが国の自由刑の現在 179
1 刑務所の過剰収容の問題(179)
2 刑事収容施設法と更生保護法の制定(179)
3 現在の問題(180)
第10講 財産刑
1 財産刑とは何か 185
1 財産刑の種類(185)
2 罰金(186)
3 没収(186)
2 財産刑の現状 187
1 財産刑の言渡し状況(187)
2 労役場留置(189)
3 財産刑の刑事政策的意義と課題 189
1 財産刑の利点(189)
2 財産刑の問題点(190)
4 財産刑の改革 191
1 日数罰金制(191)
2 労役場留置の見直し(192)
5 法人および組織犯罪の処罰 194
1 法人処罰(194)
2 組織犯罪の処罰(195)
第11講 保安処分をめぐる問題
1 保安処分の意義と歴史 198
1 保安処分の意義(198)
2 保安処分の史的展開(199)
2 保安処分の一般的構造 204
1 保安処分の種類(204)
2 刑罰と不定期刑の適用関係(208)
3 わが国における保安処分 210
1 沿革(211)
2 改正刑法草案の保安処分規定をめぐる論議(212)
3 草案の保安処分規定に対する批判(213)
4 心神喪失者等医療観察法の制定(214)
第12講 犯罪者の処遇
1 犯罪者処遇の意義 217
1 意義と目的(217)
2 医療モデル(medicalmodel)から公正モデル(justicemodel)へ(218)
3 受刑者の法的地位(220)
4 犯罪者処遇と国際準則(220)
2 監獄法改正と犯罪者処遇の新展開 222
1 監獄法改正の経緯(222)
2 「受刑者処遇法」の成立と「刑事収容施設法」への展開(224)
3 処遇指標にもとづく処遇(226)
3 社会復帰へ向けた犯罪者処遇 227
1 施設の社会化と処遇の社会化(227)
2 社会内処遇との接近(中間的処遇)(228)
3 矯正と保護の連携(229)
4 福祉型行刑の必要性(231)
第13講 施設内処遇
1 施設内処遇の意味 234
2 刑収法における施設内処遇の内容と基本的特色 235
1 「刑収法」(2007年6月施行)における受刑者処遇の基本原則(235)
2 受刑者処遇の充実強化(235)
3 刑事施設運営の透明性の確保(249)
3 今後の課題と展望 252
1 施設内処遇全般(252)
2 拘禁刑創設による施設内処遇(253)
第14講 社会内処遇
1 意義と展開 260
1 社会内処遇の意義(260)
2 社会内処遇の展開(261)
2 社会内処遇の種類 262
1 わが国における制度(262)
2 外国の制度(266)
3 社会内処遇の現状 269
1 仮釈放の現状(269)
2 保護観察の現状(272)
4 わが国における社会内処遇の担い手 273
1 更生保護の歴史(273)
2 更生保護の機関(274)
3 民間組織(276)
5 社会内処遇の変化 278
1 わが国における変化(278)
2 欧米の動き(281)
第15講 個別犯罪と対策
1 交通犯罪の問題性 283
(1) 交通犯罪 283
1 問題の所在(283)
2 交通犯罪の意義(284)
3 交通犯罪者の変質(284)
2 道路交通および交通犯罪の状況 285
1 道路交通の状況(285)
2 交通犯罪・交通事故の状況(286)
3 交通事故の現代的特徴(288)
3 交通犯罪の処理状況 291
1 ダイバージョン政策(291)
2 3種の交通犯罪者(293)
3 交通犯罪者の処遇(295)
4 交通犯罪に対する近年の課題 296
1 悪質交通犯罪者への法的対応(296)
2 一般国民の交通モラルの向上と状況的犯罪予防(301)
(2) 薬物犯罪 303
1 薬物と社会 304
2 薬物使用の歴史と薬物濫用 304
1 薬物使用の歴史(304)
2 薬物濫用の問題点(305)
3 「被害者なき犯罪」の議論(306)
3 規制薬物と規制法令の種類 307
1 興奮剤(307)
2 抑制剤(308)
3 幻覚剤(309)
4 薬物犯罪の状況 312
1 戦後の動向(312)
2 現在の状況(314)
5 薬物犯罪の規制のあり方 314
1 国際的取り組み(314)
2 わが国の取り組み(315)
3 自己使用犯の扱い(316)
(3) 外国人犯罪 320
1 外国人犯罪の現状
1 外国人の在留状況と来日外国人の犯罪(320)
2 来日外国人犯罪の特質(321)
3 外国人犯罪への対策(324)
2 来日外国人犯罪の司法的処理 325
1 司法的処理の概況(325)
2 司法処理における問題点(327)
3 外国人犯罪者の処遇(F指標受刑者の処遇) 328
1 F指標受刑者の矯正処遇(328)
2 外国人受刑者等の保護観察(330)
4 国際受刑者移送法の成立とその運用 331
(4) 組織犯罪 333
1 組織犯罪とは 335
2 暴力団犯罪の現状と対策
1 暴力団犯罪の現状(335)
2 暴力団犯罪への対策(339)
3 その他の組織犯罪と対策 346
4 暴力団受刑者の処遇 348
(5) 高齢者犯罪 352
1 高齢化社会と犯罪 352
1 高齢化社会(350)
2 高齢者と犯罪(350)
2 高齢犯罪者の現状 352
1 高齢犯罪者の検挙状況(352)
2 罪名別の検挙人員(353)
3 起訴の状況(354)
3 高齢犯罪者の処遇 355
1 施設内処遇(355)
2 社会内処遇(358)
4 高齢犯罪者の問題点と対応 359
1 問題点(359)
2 高齢犯罪者への対応(360)
(6) 財政経済犯罪 364
1 財政経済犯罪の意義 364
2 財政経済犯罪の状況 365
3 財政経済犯罪の原因 367
1 社会経済的背景(367)
2 企業犯罪としての財政経済犯罪(368)
4 財政経済犯罪の対策 370
1 コーポレート・ガバナンス(371)
2 自主規制・ソフトローの活用(372)
3 発覚リスクを高める(373)
4 規制内容の明確化(375)
5 各国間の協調(376)
6 制裁の強化(376)
(7) 性犯罪 378
1 性犯罪の問題状況 378
1 問題の所在(378)
2 歴史的経緯(380)
2 わが国における性犯罪の状況 381
1 強姦・強制わいせつ(2017年以前)の発生状況(381)
2 わいせつ目的略取誘拐(383)
3 各都道府県の迷惑防止条例違反(385)
4 子どもに対する性犯罪(385)
5 性犯罪者の特徴(387)
3 性犯罪者への対応 388
1 世界諸国の対応(388)
2 わが国の対応(391)
3 今後の課題(395)
(8) 家庭内・近親者間犯罪 397
1 問題の所在 397
2 児童虐待およびDVの暴力の定義と実態 398
1 児童虐待およびDVの法的定義(398)
2 児童虐待および配偶者間暴力の実態(401)
3 児童虐待およびDVに関する法制度の整備 409
1 児童虐待防止法(2000年施行、2004年第1次改正法、2007年 第2次改正法)(409)
2 DV防止法(2001年施行、2004年第1次改正法、2007年 第2次改正法)(414)
3 相互比較(419)
4 今後の課題 420
(9) 少年非行
1 意義・観点 424
1 少年非行の意義(424)
2 少年非行の見方(425)
2 少年非行の現象 427
1 4つの波(427)
2 非行少年の特徴(429)
3 現代非行の背景 434
1 非行に対する社会の厳罰化(434)
2 家庭の機能障害(435)
3 青少年環境の悪化(436)
4 少年非行への対応 437
1 法制度の改善(437)
2 処遇制度の改善(438)
3 非行予防活動(439)
《資 料》
刑事法令年表 441
索引
第3版補訂版はしがき
第3版はしがき
第2版はしがき
はしがき
刑事司法手続(成人)の流れ(図)
非行少年に対する手続の流れ(図)
第1講 刑事政策の概念
1 刑事政策の意義 1
1 用語の由来(1)
2 定義(3)
2 刑事学・犯罪学・刑法学との関係 7
1 刑事学との関係(7)
2 犯罪学との関係(8)
3 刑法学との関係(8)
3 刑事政策の目的・指導理念 10
1 目的(10)
2 指導理念(12)
第2講 刑事政策の歴史
1 古代・中世の犯罪処理 18
1 人間社会における刑事司法の起源(18)
2 私的司法から公的司法への移行(21)
3 公的司法の近代的転換(27)
2 19世紀から20世紀前半にいたる刑事政策 ─古典学派と近代学派─ 29
1 古典学派(30)
2 近代学派(32)
3 戦後の刑事政策 ─刑罰の人道化・改善機能の重視─ 37
1 新社会防衛論(39)
2 反社会復帰思想の台頭(43)
3 新社会防衛論からの反論(44)
第3講 刑事政策の動向
1 現代刑事政策の特徴 46
1 概観(46)
2 刑事立法の時代(47)
2 リスク社会と刑事政策 51
1 リスク社会と厳罰化(51)
2 犯罪問題の政治化と刑罰ポピュリズム(53)
3 刑事政策と私事化(55)
4 犯罪者の「処遇」から「管理」へ(56)
3 刑事政策の関心の変化 57
1 犯罪者への関心(58)
2 被害者への関心(59)
3 犯罪環境への関心(59)
4 秩序違反行為への関心(60)
第4講 犯罪予防 62
1 犯罪予防の意義 62
1 定義(62)
2 歴史的意義(62)
3 事後予防と事前予防(63)
2 犯罪予防のモデル 65
1 犯罪予防モデルの概念化(65)
2 各種の犯罪予防モデル(67)
3 環境犯罪学 73
1 環境犯罪学の出現(73)
2 「イベント」としての犯罪(74)
3 環境犯罪学の実践(75)
4 犯罪予防の私事化 76
1 市民の自衛化(76)
2 民間警備の発達(77)
5 犯罪予防の課題 78
第5講 刑事制裁(刑罰と処分)
1 司法的リアクションとしての刑事制裁 79
1 刑事制裁の意義(79)
2 刑罰と処分(二元主義)(79)
3 保護処分(81)
2 刑罰の本質と目的(役割) 81
1 刑罰の本質(82)
2 刑罰の目的・役割(83)
3 刑罰の種類と課題 85
1 刑罰の種類(85)
2 現行の刑罰制度(86)
3 新たな刑罰制度の検討(87)
4 司法統計に見る刑罰の現状 89
第6講 刑事司法・少年司法機関の役割
1 警察 93
1 役割・責務(93)
2 組織(94)
3 微罪処分(95)
2 検察官 97
1 役割・責務(97)
2 組織(97)
3 起訴猶予(98)
3 裁判所 101
1 役割・責務(101)
2 組織(101)
3 裁判員裁判(101)
4 宣告猶予(102)
5 全部執行猶予(103)
6 刑の一部執行猶予(105)
4 矯正保護機関 107
1 矯正機関─刑事施設(107)
2 更生保護機関(110)
5 少年司法機関 116
1 家庭裁判所・少年鑑別所(116)
2 簡易送致(120)
3 少年院(122)
4 児童自立支援施設(123)
第7講 犯罪被害者の支援と法的地位
1 被害者学の発展と被害者支援の歴史的経緯 127
2 犯罪被害の実態 128
3 被害者に対する経済的支援 130
1 被害者補償制度(130)
2 犯罪者による損害回復(132)
4 被害者の法的地位 135
1 被害者への情報提供(135)
2 2次被害の防止(136)
3 被害者の手続関与(137)
5 被害者に対する直接的支援 141
6 犯罪被害者等基本法と犯罪被害者等基本計画 142
7 修復的司法 143
1 意義(143)
2 種類・態様(143)
3 日本の状況(145)
第8講 死刑
1 死刑の意義 150
1 死刑の意義(150)
2 死刑の機能(150)
3 わが国の死刑制度の歴史(151)
2 わが国の死刑制度 153
1 死刑犯罪(153)
2 執行方法(153)
3 適用・執行状況(155)
3 死刑をめぐる存廃論 157
1 死刑存廃論の論拠(157)
2 死刑に関する判例の立場(158)
4 世界における死刑存廃状況 160
5 死刑制度の代替策・改善策 163
1 代替策(163)
2 改善策(163)
6 近年のわが国の動向 164
第9講 自由刑
1 自由刑の意義・歴史 169
1 刑務所の誕生(169)
2 「受刑者の改善・社会復帰」の追求の歴史(171)
2 わが国の自由刑の現在 179
1 刑務所の過剰収容の問題(179)
2 刑事収容施設法と更生保護法の制定(179)
3 現在の問題(180)
第10講 財産刑
1 財産刑とは何か 185
1 財産刑の種類(185)
2 罰金(186)
3 没収(186)
2 財産刑の現状 187
1 財産刑の言渡し状況(187)
2 労役場留置(189)
3 財産刑の刑事政策的意義と課題 189
1 財産刑の利点(189)
2 財産刑の問題点(190)
4 財産刑の改革 191
1 日数罰金制(191)
2 労役場留置の見直し(192)
5 法人および組織犯罪の処罰 194
1 法人処罰(194)
2 組織犯罪の処罰(195)
第11講 保安処分をめぐる問題
1 保安処分の意義と歴史 198
1 保安処分の意義(198)
2 保安処分の史的展開(199)
2 保安処分の一般的構造 204
1 保安処分の種類(204)
2 刑罰と不定期刑の適用関係(208)
3 わが国における保安処分 210
1 沿革(211)
2 改正刑法草案の保安処分規定をめぐる論議(212)
3 草案の保安処分規定に対する批判(213)
4 心神喪失者等医療観察法の制定(214)
第12講 犯罪者の処遇
1 犯罪者処遇の意義 217
1 意義と目的(217)
2 医療モデル(medicalmodel)から公正モデル(justicemodel)へ(218)
3 受刑者の法的地位(220)
4 犯罪者処遇と国際準則(220)
2 監獄法改正と犯罪者処遇の新展開 222
1 監獄法改正の経緯(222)
2 「受刑者処遇法」の成立と「刑事収容施設法」への展開(224)
3 処遇指標にもとづく処遇(226)
3 社会復帰へ向けた犯罪者処遇 227
1 施設の社会化と処遇の社会化(227)
2 社会内処遇との接近(中間的処遇)(228)
3 矯正と保護の連携(229)
4 福祉型行刑の必要性(231)
第13講 施設内処遇
1 施設内処遇の意味 234
2 刑収法における施設内処遇の内容と基本的特色 235
1 「刑収法」(2007年6月施行)における受刑者処遇の基本原則(235)
2 受刑者処遇の充実強化(235)
3 刑事施設運営の透明性の確保(249)
3 今後の課題と展望 252
1 施設内処遇全般(252)
2 拘禁刑創設による施設内処遇(253)
第14講 社会内処遇
1 意義と展開 260
1 社会内処遇の意義(260)
2 社会内処遇の展開(261)
2 社会内処遇の種類 262
1 わが国における制度(262)
2 外国の制度(266)
3 社会内処遇の現状 269
1 仮釈放の現状(269)
2 保護観察の現状(272)
4 わが国における社会内処遇の担い手 273
1 更生保護の歴史(273)
2 更生保護の機関(274)
3 民間組織(276)
5 社会内処遇の変化 278
1 わが国における変化(278)
2 欧米の動き(281)
第15講 個別犯罪と対策
1 交通犯罪の問題性 283
(1) 交通犯罪 283
1 問題の所在(283)
2 交通犯罪の意義(284)
3 交通犯罪者の変質(284)
2 道路交通および交通犯罪の状況 285
1 道路交通の状況(285)
2 交通犯罪・交通事故の状況(286)
3 交通事故の現代的特徴(288)
3 交通犯罪の処理状況 291
1 ダイバージョン政策(291)
2 3種の交通犯罪者(293)
3 交通犯罪者の処遇(295)
4 交通犯罪に対する近年の課題 296
1 悪質交通犯罪者への法的対応(296)
2 一般国民の交通モラルの向上と状況的犯罪予防(301)
(2) 薬物犯罪 303
1 薬物と社会 304
2 薬物使用の歴史と薬物濫用 304
1 薬物使用の歴史(304)
2 薬物濫用の問題点(305)
3 「被害者なき犯罪」の議論(306)
3 規制薬物と規制法令の種類 307
1 興奮剤(307)
2 抑制剤(308)
3 幻覚剤(309)
4 薬物犯罪の状況 312
1 戦後の動向(312)
2 現在の状況(314)
5 薬物犯罪の規制のあり方 314
1 国際的取り組み(314)
2 わが国の取り組み(315)
3 自己使用犯の扱い(316)
(3) 外国人犯罪 320
1 外国人犯罪の現状
1 外国人の在留状況と来日外国人の犯罪(320)
2 来日外国人犯罪の特質(321)
3 外国人犯罪への対策(324)
2 来日外国人犯罪の司法的処理 325
1 司法的処理の概況(325)
2 司法処理における問題点(327)
3 外国人犯罪者の処遇(F指標受刑者の処遇) 328
1 F指標受刑者の矯正処遇(328)
2 外国人受刑者等の保護観察(330)
4 国際受刑者移送法の成立とその運用 331
(4) 組織犯罪 333
1 組織犯罪とは 335
2 暴力団犯罪の現状と対策
1 暴力団犯罪の現状(335)
2 暴力団犯罪への対策(339)
3 その他の組織犯罪と対策 346
4 暴力団受刑者の処遇 348
(5) 高齢者犯罪 352
1 高齢化社会と犯罪 352
1 高齢化社会(350)
2 高齢者と犯罪(350)
2 高齢犯罪者の現状 352
1 高齢犯罪者の検挙状況(352)
2 罪名別の検挙人員(353)
3 起訴の状況(354)
3 高齢犯罪者の処遇 355
1 施設内処遇(355)
2 社会内処遇(358)
4 高齢犯罪者の問題点と対応 359
1 問題点(359)
2 高齢犯罪者への対応(360)
(6) 財政経済犯罪 364
1 財政経済犯罪の意義 364
2 財政経済犯罪の状況 365
3 財政経済犯罪の原因 367
1 社会経済的背景(367)
2 企業犯罪としての財政経済犯罪(368)
4 財政経済犯罪の対策 370
1 コーポレート・ガバナンス(371)
2 自主規制・ソフトローの活用(372)
3 発覚リスクを高める(373)
4 規制内容の明確化(375)
5 各国間の協調(376)
6 制裁の強化(376)
(7) 性犯罪 378
1 性犯罪の問題状況 378
1 問題の所在(378)
2 歴史的経緯(380)
2 わが国における性犯罪の状況 381
1 強姦・強制わいせつ(2017年以前)の発生状況(381)
2 わいせつ目的略取誘拐(383)
3 各都道府県の迷惑防止条例違反(385)
4 子どもに対する性犯罪(385)
5 性犯罪者の特徴(387)
3 性犯罪者への対応 388
1 世界諸国の対応(388)
2 わが国の対応(391)
3 今後の課題(395)
(8) 家庭内・近親者間犯罪 397
1 問題の所在 397
2 児童虐待およびDVの暴力の定義と実態 398
1 児童虐待およびDVの法的定義(398)
2 児童虐待および配偶者間暴力の実態(401)
3 児童虐待およびDVに関する法制度の整備 409
1 児童虐待防止法(2000年施行、2004年第1次改正法、2007年 第2次改正法)(409)
2 DV防止法(2001年施行、2004年第1次改正法、2007年 第2次改正法)(414)
3 相互比較(419)
4 今後の課題 420
(9) 少年非行
1 意義・観点 424
1 少年非行の意義(424)
2 少年非行の見方(425)
2 少年非行の現象 427
1 4つの波(427)
2 非行少年の特徴(429)
3 現代非行の背景 434
1 非行に対する社会の厳罰化(434)
2 家庭の機能障害(435)
3 青少年環境の悪化(436)
4 少年非行への対応 437
1 法制度の改善(437)
2 処遇制度の改善(438)
3 非行予防活動(439)
《資 料》
刑事法令年表 441
索引