物権法
大場浩之 著
定価:2,530円(税込)-
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発行:
2023年07月01日
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判型:
A5判上製 -
ページ数:
240頁 -
ISBN:
978-4-7923-2798-9
内容紹介
《目 次》
はしがき
第一部 物権種類論
第一章 民法入門
一 民法とは 3
1 私法の一般法 3
2 パンデクテンシステム 4
二 民法の学修方法について 6
1 予習の重要性 6
2 全体の俯瞰 6
3 重視すべきポイント 7
(1) 具体例との関連づけ 7
(2) 判例の重要性 7
(3) 学説の意義 8
(4) 学問としての民法学 8
4 必須の教材 8
(1) 教科書 8
(2) 多読の勧め 9
(3) 六法 9
(4) 判例集 9
(5) 注釈書 10
(6) 演習書 10
第二章 物権法入門
一 物権法の特徴 11
1 財産法としての物権法 11
(1) 財貨帰属秩序 11
(2) 物権債権峻別論 12
2 物権の種類 13
3 物権法の内容 14
二 物権の意義 15
1 物権の性質 15
(1) 債権との比較 15
(2) 直接性 15
(3) 排他性 15
(4) 絶対性 16
2 物権法定主義 16
(1) 原則 16
(2) 例外 17
三 物権の客体 19
1 物 19
(1) 有体物 19
(2) 不動産・動産 20
(3) 主物・従物 20
(4) 元物・果実 21
2 支配可能性 21
3 特定性 21
4 独立性 22
第三章 占有権
一 総論 23
1 歴史における占有の意義 23
2 占有の淵源 23
3 物権の前提としての占有 24
二 占有権の取得と消滅 24
1 成立 24
(1) 要件 24
(2) 自己のためにする意思 24
(3) 物の所持 25
(4) 代理占有(間接占有) 25
2 態様 27
(1) 自主占有と他主占有 27
(2) 他主占有から自主占有への変更 28
(3) 瑕疵ある占有と瑕疵なき占有 29
3 承継取得 29
(1) 取得方法 29
(2) 瑕疵の承継 30
4 消滅 30
三 占有の効果 31
1 概観 31
2 権利適法の推定 31
3 本権者との関係 31
(1) 具体例 31
(2) 果実収取権 32
(3) 占有物の滅失または損傷 32
(4) 必要費・有益費 33
(5) 類型論 33
4 占有の訴え 33
(1)3つの種類 33
(2) 要件と効果 34
(3) 占有の訴えと本権に基づく訴えの競合 35
5 動物の占有 36
四 準占有 36
第四章 所有権
一 意義 37
二 内容 37
1 原則 37
(1) 完全権 37
(2) 金銭所有権の特殊性 38
2 例外 39
3 土地所有権の範囲 40
三 相隣関係 40
1 土地の特徴 40
2 隣地使用権 41
3 囲繞地通行権 41
(1) 要件 41
(2) 効果 42
4 境界に関する問題 42
(1) ライフライン使用権 42
(2) 水流使用権 43
(3) 障壁 43
(4) 竹木の枝・根 43
(5) 建築制限 44
四 所有権の取得原因 44
1 所有権に特有の取得原因 44
(1) 所有権の取得方法 44
(2) 無主物先占 45
(3) 遺失物拾得 45
(4) 埋蔵物発見 45
2 添付 46
(1) 付合 46
(2) 混和 46
(3) 加工 46
3 添付に関連する諸問題 47
(1) 強行規定 47
(2) 任意規定 47
(3) 不動産の付合 47
(4) 加工 49
五 共有 50
1 意義 50
2 持分権 51
(1) 内容 51
(2) 請求権 51
3 変更・管理・保存 52
(1) 変更 52
(2) 管理 52
(3) 保存 53
4 分割 54
(1) 原則 54
(2) 分割方法 54
5 不動産共有者所在不明のケース 55
(1) 所有者不明不動産などの問題 55
(2) 不明共有者の持分の取得 55
(3) 不明共有者の持分の譲渡 56
六 建物区分所有 56
1 総論 56
2 建物についての権利関係 57
3 敷地に関する権利関係 57
4 管 理 58
5 建替え 58
七 所有者不明不動産と管理不全不動産 58
1 負動産 58
2 所有者不明不動産 59
(1) 所有者不明土地管理命令 59
(2) 所有者不明建物管理命令 59
3 管理不全不動産 60
(1) 管理不全土地管理命令 60
(2) 管理不全建物管理命令 60
4 相続した土地の国庫への帰属 61
第五章 地上権
一 用益物権 62
1 用益物権の種類 62
2 不動産賃借権との関係 62
(1) 用益物権が利用されない理由 62
(2) 借地借家法 63
二 地上権 64
1 意義 64
2 成立 64
3 内容 64
4 消滅 65
第六章 永小作権
一 意義 66
二 成立 66
三 内容 66
四 消滅 67
第七章 地役権
一 意義 68
二 成立 68
三 内容 69
四 消滅 69
第八章 入会権
一 意義 70
二 成立 70
三 内容 70
四 消滅 71
第二部 物権効力論
第一章 優先的効力
一 物権相互間 75
1 成立の先後 75
2 公示の先後 75
二 債権との関係 76
1 原則 76
2 例外 77
3 物権債権峻別論への批判 78
(1) 物権債権峻別論の揺らぎ 78
(2) 物権と債権の再定義 78
(3) ius ad rem(ユス・アド・レム) 79
第二章 物権的請求権
一 根拠 80
1 具体例 80
2 占有の訴えとの対比 81
二 要件 81
1 違法な侵害 81
2 相手方 82
(1) 具体例 82
(2) 原則と例外 83
三 態様 84
1 3つの種類 84
2 物権的返還請求権 84
3 物権的妨害排除請求権 84
4 物権的妨害予防請求権 85
四 法的性質 85
五 物権的請求権と債権的請求権の競合 86
六 物権的請求権同士の競合 87
1 具体例 87
2 行為請求権説 88
3 忍容請求権説 88
4 侵害除去と費用負担の分離 88
(1) 侵害除去 88
(2) 費用負担 89
第三部 物権変動論
第一章 物権変動総論
一 物権変動の意義 93
1 物権変動の原因 93
(1) 物権変動一般 93
(2) 意思表示に基づく物権変動 94
(3) その他の原因に基づく物権変動 94
(4) 承継取得と原始取得 94
2 公示の原則の採用 95
(1) 具体例 95
(2) 公示制度 96
(3) 公示の原則の意義 96
3 公信の原則の不採用 97
(1) 公信の原則の意義 97
(2) 公信の原則の採用例 98
(3) 私見 99
二 意思表示による物権変動 100
1 意思主義 100
(1) 民法176条 100
(2) 形式主義との対比 100
(3) 私見 101
2 物権行為の独自性 103
(1) 物権行為と債権行為 103
(2) 物権行為の無因性 103
(3) 判例・通説 104
(4) 物権行為の独自性を肯定する見解 104
(5) 私見 105
3 物権変動の発生時期 107
(1) 前提 107
(2) 学説の経緯 107
(3) 判例 108
(4) 判例の内在的理解 109
(5) 私見 110
第二章 不動産物権変動
一 不動産登記制度 111
1 登記記録 111
(1) 不動産登記法 111
(2) 登記記録の内容 111
2 登記手続 115
(1) 原則としての当事者による申請 115
(2) 共同申請の原則 115
(3) 登記識別情報 115
(4) 登記原因証明情報 116
(5) 登記官の審査権限 116
(6) 登記記録の閲覧 116
二 不動産登記をめぐる問題 117
1 登記請求権 117
(1) 問題の所在 117
(2) 具体例 118
(3) 中間省略登記 119
2 登記の有効要件 121
(1) 具体例 121
(2) 判例 122
3 仮登記 122
(1) 仮登記の種類 122
(2) 仮登記の効力 122
(3) 仮登記の法的性質 123
三 不動産物権変動の対抗問題 123
1 対抗の意義 123
(1) 二重譲渡・二重契約 123
(2) 判例 125
(3) 学説 126
2 登記を要する物権変動の範囲 128
(1) 問題の所在 128
(2) 取消しと登記 130
(3) 解除と登記 134
(4) 相続と登記 136
(5) 取得時効と登記 144
(6) 判例の実相 149
3 登記を要する第三者の範囲 149
(1) 制限説の採用 149
(2) 客観的範囲 151
(3) 主観的範囲 156
四 無権限取引からの第三者の保護 165
1 問題の所在 165
2 民法94条2項の類推適用 166
(1) 権利外観法理 166
(2) 具体例 167
(3) 公信力との違い 175
(4) 対抗法理・無権利法理 175
第三章 動産物権変動
一 動産物権変動における公示の原則 176
1 引渡し 176
(1) 対抗要件 176
(2) 現実の引渡し 176
(3) 簡易の引渡し 177
(4) 占有改定 178
(5) 指図による占有移転 178
(6) 不完全な公示方法 179
(7) 民法178条の適用範囲 180
2 動産譲渡登記ファイルへの登記 180
(1) 特例法 180
(2) 要件 181
(3) 効果 181
(4) 手続 181
二 動産の即時取得(善意取得) 182
1 要件 182
(1) 前提 182
(2) 目的物が動産であること 184
(3) 取引行為によること 185
(4) 前主が無権限者であること 185
(5) 相手方が善意無過失であること 186
(6) 平穏・公然に占有を始めたこと 186
2 効果 189
3 盗品および遺失物の場合 190
(1) 例外としての民法193条 190
(2) 例外の例外としての民法194条 191
4 民法178条と192条の関係 192
(1) 登記と占有の違い 192
(2) 具体例 193
(3) 民法192条の適用範囲 193
第四章 明認方法
一 立木 195
1 構成部分 195
2 慣習 195
3 立木法 196
二 明認方法による対抗 196
1 明認方法の具備 196
2 明認方法の客体 196
3 具体例 197
(1) 二重譲渡 197
(2) 立木の留保 197
第五章 物権の消滅
一 具体例 199
二 混同による消滅 199
1 原則 199
2 例外 200
あとがき 201
事項索引 203
判例索引 215
条文索引 217