刑法総論
川端 博・明照博章・今村暢好 著
定価:2,640円(税込)-
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発行:
2024年09月01日
-
判型:
A5判並製 -
ページ数:
240頁 -
ISBN:
978-4-7923-5426-8
内容紹介
目 次
はしがき(ⅰ)
凡 例(ⅲ)
参考文献(ⅳ)
第1章 刑法とは何か
1 刑法とは何か 1
⑴ 刑法の意義(1) ⑵ 刑法学(3) ⑶ 刑法の解釈(3)
2 刑法の種類 4
⑴ 種 類(4) ⑵ 法 源(5)
3 刑法典の歴史 6
⑴ 近代に至るまでの刑法の歴史(6)
⑵ 近・現代における刑法の立法(7)
4 刑罰の種類と内容 13
⑴ 刑罰の意義(13) ⑵ 刑罰権(13) ⑶ 刑罰の種類(14)
第2章 刑法の基本原則
1 罪刑法定主義の意義 17
⑴ 意 義(17) ⑵ 罪刑法定主義の思想的背景(18)
⑶ 罪刑法定主義の派生的原則(20)
第3章 刑法の機能と適用範囲
1 刑法の機能 33
⑴ 意 義(33) ⑵ 規制的機能(33) ⑶ 秩序維持機能(34)
⑷ 自由保障機能(37)
2 刑法の適用範囲(刑法の効力) 38
⑴ 時間的適用範囲 (時に関する効力)(38)
⑵ 場所的適用範囲 (土地に関する効力)(41)
⑶ 人的適用範囲 (人に関する効力)(45)
第4章 犯罪論の体系
1 犯罪論とは何か 47
⑴ 意 義(47) ⑵ 統一性の原理(47) ⑶ 包括性の原理(48)
2 犯罪論の概要 49
⑴ 学説の分類(49) ⑵ 諸説の検討(52)
⑶ 通説・判例による犯罪の定義(54) ⑷ 犯罪論と刑法理論(56)
第5章 構成要件該当性
1 構成要件の理論 63
⑴ 構成要件論の沿革(63) ⑵ 現在の構成要件論の輪郭(63)
⑶ 構成要件の種類(64)
2 犯罪の主体 65
⑴ 自然人(65) ⑵ 法 人(66)
3 行為論 68
⑴ 序(68) ⑵ 身体的動作説(68) ⑶ 有意行為論(68)
⑷ 目的的行為論(69) ⑸社会的行為論(69) ⑹ 人格的行為説(69)
⑺ 構成要件的有意行為論(70)
4 因果関係 70
⑴ 因果関係論の意義(70) ⑵ 学 説(71) ⑶ 択一的競合(73)
⑷ 相当性の判断(74) ⑸ 客観的帰属の理論 (客観的帰属論)(75)
5 構成要件的故意 76
⑴ 意 義(76) ⑵ 故意の犯罪論体系上の位置づけ(77)
⑶ 故意の対象(77) ⑷ 故意の種類(78)
⑸ 錯誤による故意阻却(79)
6 構成要件的過失 80
⑴ 新旧過失犯論争(80) ⑵ 新過失犯論(80) ⑶ 信頼の原則(81)
⑷ 業務上過失と刑の加重(82)
7 不作為犯論 82
⑴ 意 義(82) ⑵ 作為との同価値性(83)
⑶ 作為義務の位置づけ(83) ⑷ 作為義務の発生根拠(84)
第6章 違法性
1 違法性の基本概念 87
⑴ 主観的違法性説と客観的違法性説(87)
⑵ 人的不法論と物的不法論(88)
⑶ 人的不法論・物的不法論と刑法の倫理化との関係(89)
⑷ 違法性における事後判断と事前判断(90)
⑸ 可罰的違法性の理論(90) ⑹ 主観的違法要素(91)
2 正当化事由(違法性阻却事由)の意義 94
⑴ 意 義(94) ⑵ 正当化事由の統一的原理(95)
⑶ 違法性阻却事由の種類(96) ⑷ 正当防衛(101)
⑸ 緊急避難の法的性格(105) ⑹ 正当化事情の錯誤(107)
第7章 有責性(責任)
1 責任論における基本観念 113
⑴ 責任の意義(113) ⑵ 責任の判断(114)
⑶ 自由意思と責任(114) ⑷ 責任阻却事由(117)
⑸ 道義的責任論,社会的責任論と法的責任論(118)
⑹ 行為責任論,性格責任論,性格論的責任論および人格責任論(120)
⑺ 心理的責任論と規範的責任論(121)
2 責任能力 123
⑴ 責任能力の内容(123) ⑵ 責任能力の位置づけ(127)
⑶ 責任能力の存在時期(128) ⑷ 原因において自由な行為(128)
3 違法性の認識と違法性の錯誤 131
⑴ 意 義(131) ⑵ 学説・判例(132) ⑶ 故意と過失の限界(134)
4 期待可能性 136
⑴ 意 義(136) ⑵ 判例の立場(137)
⑶ 期待可能性の理論の実践的役割(138)
⑷ 期待可能性の体系上の位置づけ(138)
⑸ 期待可能性の有無の判断基準(139)
⑹ 期待可能性の錯誤(141)
第8章 未遂犯
1 未遂犯の意義 143
⑴ 実行の着手(143) ⑵ 実行の着手に関する学説の状況(144)
⑶ 判例の立場(148) ⑷ 特殊な犯罪類型における実行の着手時期(149)
2 中止未遂(中止犯) 152
⑴ 中止未遂 (中止犯) の法的性格と成立要件(152)
3 不能犯 160
⑴ 意 義(160) ⑵ 不能犯に関する学説(161)
第9章 共 犯
1 共犯の基本概念 165
⑴ 共犯の意義と種類(165) ⑵ 正犯と共犯の区別(165)
⑶ 犯罪共同説と行為共同説(168) ⑷ 共犯の従属性(170)
⑸ 従属性の程度(171)
2 共犯の処罰根拠 173
⑴ 責任共犯説(173) ⑵ 違法共犯説(174)
3 共犯の特殊類型 174
⑴ 必要的共犯(174) ⑵ 共謀共同正犯(176)
⑶ 承継的共同正犯(180) ⑷ 共同正犯関係からの離脱(181)
4 幇助犯の因果関係 183
⑴ 問題の所在(183) ⑵ 幇助犯の因果関係(184)
5 身分犯と共犯 185
⑴ 刑法65条の解釈(185) ⑵ 加減的身分と共犯の具体例(188)
⑶ 消極的身分犯と共犯(188)
⑷ 刑罰阻却的身分 (一身的刑罰阻却事由) と共犯(189)
第10章 罪数論および刑罰論
1 罪数論 191
⑴ 罪数論の意義(191) ⑵ 一罪と数罪の種類(192)
⑶ 単純一罪(192) ⑷ 包括一罪 (包括的一罪)(194)
⑸ 科刑上一罪(195) ⑹ 併合罪(196) ⑺ 単純数罪(197)
⑻ 罪数決定の基準(198) ⑼ 観念的競合における行為の1個性(199)
⑽ 牽連犯における「手段と結果」の関係(202)
⑾ 科刑上一罪における「かすがい現象」(204)
2 刑罰論 207
⑴ 刑罰論における基本観念(207)
⑵ 刑罰権発生のための条件―処罰条件(213)
⑶ 刑の適用(213) ⑷ 加減例(214) ⑸ 刑の執行(215)
⑹ 刑の執行猶予(216) ⑺ 刑罰の消滅(218) ⑻ 保安処分(219)
事項索引 221
判例索引 227