新版 精神保健福祉法講義 第3版
大谷 實 著
定価:3,300円(税込)-
在庫:
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発行:
2017年08月01日
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判型:
A5判 -
ISBN:
978-4-7923-3364-5
内容紹介
目 次
第3版はしがき
主要参考文献
序 章 法および法規 1
1 社会規範と法 1
2 成文法の形成 2
1 法 規 2
2 国の法規 2
(1) 憲 法
(2) 法 律
(3) 命 令
(4) 最高裁判所規則
(5) その他の法規および法規に類似するもの
3 地方公共団体の法規 4
3 不文法の形成 4
1 慣習法 4
2 判例法 5
3 条 理 5
4 各種の法領域 5
1 公法と私法 5
2 実体法と手続法 5
3 国内法と国際法 6
5 法規の効力 6
1 効力の始期 6
2 「悪法も法なり」? 6
3 効力の優劣 7
第1章 精神保健福祉法の基礎 8
第1節 精神保健福祉法の概念 8
1 精神保健福祉法の意義と性格 8
1 精神保健と福祉 8
2 精神保健福祉法の性格 9
(1) 複合的性格
(2) 社会復帰の促進
2 精神保健と関連法規 10
1 精神保健とは 10
2 精神保健に係る法規 11
3 精神障害者の福祉と関連法規 11
1 障害者基本法と精神障害者の福祉 11
2 障害者総合支援法 13
3 精神保健福祉士法 13
4 心神喪失者等医療観察法 14
第2節 精神保健福祉法の歩み 15
1 前 史 15
2 精神病者監護法 17
3 精神病院法 18
4 精神衛生法の制定 20
1 精神衛生法の制定とその背景 20
2 精神衛生法の骨子 20
3 法改正による精神科病院の大増床 21
4 ライシャワー事件と1965年改正 22
5 精神保健福祉法の制定 23
1 精神衛生法から精神保健法へ 23
2 精神衛生法と人権問題 24
3 宇都宮病院事件と外国調査団 25
4 精神保健法の内容 27
5 精神保健福祉法の成立 28
(1) 1993年の改正
(2) 1995年の精神保健福祉法の成立
(3) 1999年の一部改正
(4) 2005年の一部改正
6 精神保健福祉法の大幅見直し 30
1 見直しの理由 30
2 改正の項目 31
第2章 精神保健福祉法の目的および対象者 33
第1節 精神保健福祉法の目的 33
1 精神保健目的と福祉目的 33
1 精神保健福祉法の趣旨 33
2 目的の純化か統合か 34
2 人権保護の趣旨 35
第2節 精神保健福祉行政と精神障害者 36
1 精神障害者の定義 36
2 精神疾患の意義 37
3 精神疾患の例示 39
1 統合失調症 39
2 精神作用物質による急性中毒・依存症 39
3 知的障害 40
4 精神病質 40
5 その他の精神疾患 40
第3章 精神障害者の医療保護 42
第1節 医療保護の意義 42
1 精神科医療の特質 42
2 医療保護の意義 43
第2節 強制医療の正当化根拠 44
1 ポリス・パワーとパレンス・パトリエ 44
2 強制医療の根拠 45
1 憲法上の根拠 45
2 強制医療と人権の保護 46
3 精神障害者の法的地位 47
第4章 精神科病院における医療 48
第1節 精神科医療施設 48
1 医療施設の法規制 48
2 精神科医療施設の種類 49
1 都道府県立精神科病院 49
2 大学,国立・公立・民間(法人)等の精神科病院 50
3 指定病院 51
4 精神科病院の機能分化 51
5 精神科救急医療施設 52
6 精神科診療所 53
第2節 精神科医療関係者 54
1 総 説 54
1 医療関係者の意義 54
2 精神科医療関係者 54
(1) 精神科医
(2) 精神保健指定医
(3) 精神保健福祉士
第3節 精神科医療における医師と患者の関係 60
1 医師の業務と義務 60
1 医師の業務 60
2 医師法上の義務 61
(1) 診療義務
(2) 診断書等に関する義務
3 刑法上の義務 62
(1) 虚偽診断書作成罪
(2) 秘密漏示罪
4 民法上の義務 62
(1) 契約の当事者
(2) 診療契約の内容
(3) 医療侵襲の適法化
(4) 一般医療とインフォームド・
コンセント
(5) 精神科医療とインフォームド・コンセント
第5章 精神科病院入院形態と手続 69
第1節 総 説 69
1 入院の諸形態 69
2 戦後の入院形態の推移 70
第2節 任意入院 71
1 任意入院の意義 71
1 任意入院制度の背景 71
2 努力義務規定 72
2 任意入院の要件と手続 72
1 任意入院の要件 72
2 任意入院・退院の手続 74
(1) 権利の告知
(2) 退院の制限
3 任意入院者の処遇 79
(1) 開放的処遇の原則
(2) 隔離と拘束
第3節 措置入院 80
1 総 説 80
1 措置入院の意義 80
2 医療保護の端緒 81
2 申請・通報・届出 82
1 申 請 82
(1) 申請の主体・対象
(2) 申請の方法
2 通 報 83
(1) 警察官の通報
(2) 検察官の通報
(3) 保護観察所長の通報
(4) 矯正施設の長の通報
3 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者に係る通報 84
4 精神科病院の管理者の届出 84
3 指定医の診察 85
1 診察実施の意義 85
2 診察の要件 85
(1) 「調査上」の意義
(2) 自傷他害のおそれ
3 診察の実施 86
4 指定医の判定 88
4 知事による入院措置 88
1 措置入院の要件 88
2 措置権の行使 90
3 緊急措置入院 91
5 措置入院の費用 92
第4節 医療保護入院 92
1 総 説 92
1 医療保護入院の意義 92
2 同意入院から医療保護入院へ 93
2 医療保護入院の要件と手続 94
1 指定医の診察 94
2 本人の不同意と同意能力 95
3 家族等の同意 95
4 同意権者 97
5 入院手続 99
6 知事への届出 100
第5節 応急入院 102
1 総 説 102
1 応急入院の意義 102
2 応急入院と措置入院・医療保護入院との関係 103
2 応急入院の要件と手続 104
1 対象者と指定病院 104
2 医療保護の依頼による入院 104
3 精神科救急医療体制の整備 105
4 移送制度 106
1 趣 旨 106
2 移送の手順 107
3 移送制度の現状 108
第6節 精神科病院における患者の処遇 109
1 総 説 109
1 精神科医療と行動制限 109
2 背 景 109
3 行動制限規定の明確化 110
2 精神科病院における患者の処遇 111
1 処遇の基本理念 111
2 行動制限 111
(1) 行動制限の主体
(2) 行動制限の対象者
3 行動制限の態様 112
(1) 意 義
(2) 通信・面会の制限
(3) 患者の隔離
(4) 身体的拘束
(5) 外出の禁止
4 診療録への記載 115
5 指定医の病院管理者への報告等 115
3 無断退去者に対する措置 116
1 意 義 116
2 管理者の通知と警察官の措置 116
(1) 管理者の通知
(2) 警察官の措置
第6章 入院患者の人権保護 118
第1節 人権保護制度の必要性 118
1 精神科病院における医療保護と人権の制限 118
2 患者の法的地位 119
第2節 入院患者の人権救済 120
1 総 説 120
2 行政上の監督・救済制度 121
1 報告徴収制度 121
(1) 主 体
(2) 内 容
2 定期の報告による審査制度 122
(1) 措置入院者に関する報告義務
(2) 医療保護入院者に関する報告義務
3 精神医療審査会による審査 123
(1) 定期報告があった場合
(2) 医療保護入院の届出があった場合
(3) 審 査
(4) 審査結果に基づく知事の措置
3 処遇改善命令制度 125
1 意 義 125
2 処遇改善命令 125
(1) 意 義
(2) 命令の中身
3 退院命令等 126
4 命令違反に対する措置 126
4 不服申立制度 127
1 意 義 127
2 退院等の請求 128
3 請求の内容 128
4 請求の方法 129
5 請求による審査 129
(1) 事前手続
(2) 全件審査主義
6 精神医療審査会による審査 130
(1) 意見聴取
(2) 審査結果
(3) 審査結果の通知
(4) 知事の措置
(5) 請求者に対する通知
第3節 精神医療審査会の組織および運営 131
1 精神医療審査会の性格 131
1 意 義 131
2 法的性格 132
3 審査の適正の担保 132
2 組 織 133
1 構 成 133
2 審 査 134
3 精神医療審査会の今後の課題 135
第4節 行政法上および人身保護法上の救済制度 137
1 行政不服審査法との関係 137
2 行政事件訴訟との関係 138
3 人身保護法との関係 139
第7章 地域精神保健と福祉 141
第1節 地域精神保健福祉活動 141
1 地域精神保健福祉の意義と目標 141
1 地域精神保健福祉の意義 141
2 地域精神保健福祉活動の目標 142
3 良質・適切な医療提供するための「指針」 142
(1) 意 義
(2) 「指針」に定める事項
(3) 「指針」の意義と課題
2 地域精神保健福祉活動の担い手 144
1 精神保健福祉行政 144
(1) 国
(2) 都道府県・指定都市
(3) 保健所
(4) 市町村
(5) 精神保健福祉センター
2 地域精神保健福祉の個々の担い手 146
(1) 精神科医
(2) 精神保健福祉士
(3) 保健師
(4) 精神科認定看護師
(5) 作業療法士
(6) 管理者
(7) 衛生教育指導員
第2節 退院の準備と手続 148
1 退院の準備 148
1 相談と援助 148
2 退院後生活相談員 149
3 廃止された保護者の引取義務 149
2 退 院 150
1 措置入院者の仮退院 150
(1) 要 件
(2) 期 間
2 措置入院者の退院 151
(1) 入院措置解除の要件
(2) 退院措置
(3) 緊急措置入院者の場合
(4) 相模原障害者施設殺傷事件と措置入院制度の改正
3 医療保護入院者の退院 154
4 応急入院者の退院 154
3 精神障害者の退院促進 155
1 社会的入院者問題 155
2 全国の状況 155
第3節 保健指導と福祉 156
1 精神保健福祉相談と指導 156
1 意 義 156
2 相談の方法等 157
2 訪問指導 158
1 意 義 158
2 訪問指導の対象 158
3 訪問指導の方法 159
4 訪問指導に関する記録等の整備・保管 159
3 精神障害者保健福祉手帳 159
1 総 説 159
2 申請・交付 160
4 患者クラブ活動の援助 161
第4節 社会復帰対策 162
1 社会復帰対策の流れ 162
2 精神障害者社会復帰促進センター 163
1 指定等 163
2 業 務 163
3 障害者総合支援法と精神障害者の社会復帰 164
1 障害者総合支援法の仕組み
164
2 地域生活支援事業 165
3 自立支援給付 165
(1) 介護事業
(2) 訓練等給付
(3) 地域生活支援・相談支援
(4) 通院医療
4 今後の課題 170
4 社会復帰・福祉対策 171
1 障害福祉サービス 171
(1) 介護給付
(2) 訓練等給付
2 地域相談支援 171
(1) 地域移行支援
(2) 地域定着支援
3 地域生活・相談支援事業 172
(1) 地域生活支援事業
(2) 相談支援事業
第8章 精神保健福祉法に関連する諸課題 173
第1節 心神喪失者等医療観察法 173
M デ3用 数字=1,タイトル=心神喪失者等医療観察法の意義
,ノンブル= 173
1 法の趣旨 173
2 制度の概要 174
3 医療観察法の性質 175
2 審 判 176
3 処 遇 179
1 入院医療 179
2 通院医療 179
3 退院または入院継続 180
4 保護観察所の役割 180
5 入院決定と措置入院との関係 181
第2節 薬物乱用 181
1 薬物乱用の意義 181
1 薬物乱用とは 181
2 薬物乱用の有害性 182
3 薬物乱用と法規制 182
2 薬物乱用の推移 183
1 第1次覚せい剤乱用期 183
2 麻薬事犯の動向と第2次覚せい剤乱用期 184
3 第3次覚せい剤乱用期 185
4 薬物乱用の現状 185
3 薬物乱用の防止対策 186
1 乱用防止対策のあゆみ 186
2 乱用防止対策の内容 187
(1) 啓発活動の強化
(2) 取締りの強化
(3) 厳正な処罰
(4) 精神科医療による再乱用防止
(5) 現状の問題点
第3節 アルコール依存症 192
1 アルコール問題の現状 192
1 わが国のアルコール消費量 192
2 アルコール依存症等の患者 192
2 アルコール関連問題 193
1 アルコール関連問題とその実態 193
2 アルコール精神疾患 194
(1) アルコール依存症
(2) アルコール精神病
(3) 急性アルコール中毒
3 アルコール関連問題対策 196
1 アルコール関連問題対策のあゆみ 196
2 アルコール中毒診断会議 196
3 1985年「意見」 197
4 アルコール問題対策の今後 197
1 対策の進め方 197
(1) 第1次予防
(2) 第2次予防
(3) 第3次予防
第4節 老人の精神障害 199
1 老人の精神障害の意義と対策のあゆみ 199
1 老人の精神障害とその対策 199
2