刑法各論講義〔第6版〕

刑法各論講義〔第6版〕

松宮孝明 著
定価:3,850円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2024年10月01日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    574
  • ISBN:
    978-4-7923-5431-2
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内容紹介

《目 次》

 

第6版はしがき

参考文献

 

第1部 序論

Lesson 1「刑法各論」とは何か?   3

§ 1 刑法各論の意義と課題   3

1 泥棒に殺人罪を適用しないために (3)

2 「各論」の意味と射程 (4)

3 「法益」の意味 (4)  

4 「各論」学習の方法 (5)

§ 2 刑法各論の「体系」   6

1 「法益」による分類 (6)

2 「静的状態」の保護と「動的自由」の保護 (6)

3 検討の順序 (7)

 

第2部 個人的法益に対する罪(1)─「ヒト」の生命・身体に対する罪─

Lesson 2「人」の「始期」と「終期」   11

§ 1 「人」の「始期」   11

1 その意義 (11)  

2 一部露出説と全部露出説 (12)

3 母体外での生育可能性と「人」 (14)  

4 胎児傷害 (15)

§ 2 「人」の「終期」   16 

1 その意義 (16)  

2 「三徴候説」と「脳死説」 (17)

3 「(全)脳死」の意味 (18)

§ 3 残された問題─受精卵および胚の保護─   19

1 受精卵および胚の法的地位 (19)  

2 立法の必要性 (21)

Lesson 3殺人の罪   24

§ 1 総 説   24

1 殺人の罪の分類 (24)

2 不特定・多数人に対する大量殺人との関係 (24)

§ 2 尊属殺人罪(旧200条)   25

1 最高裁による違憲判決 (25)  

2 尊属犯罪一般の削除 (26)

§ 3 自殺関与・同意殺人   26

1 自殺(未遂)不処罰の根拠と自殺関与の着手時期 (26)

2 自殺と他殺の区別 (28)  

3 同意殺人罪 (30)

4 詐欺または脅迫によって同意が得られた場合 (30)

5 同意に関する行為者の錯誤 (31)

⑥ 安楽死・尊厳死と自殺関与・同意殺人 (32)

§ 4 殺人予備罪   33

 

Lesson 4傷害の罪   36

§ 1 総 説   36

§ 2 傷害罪   36

1 傷害罪の客体 (37)  

2 行為と結果 (37)

3 傷害罪の故意 (39)  

4 傷害罪と被害者の同意 (39)

§ 3 傷害致死罪   41

1 結果的加重犯 (41)  

2 結果的加重犯と危険性説 (41)

§ 4 傷害現場助勢罪   42

§ 5 同時傷害の特例   43

1 本規定の意味 (43)  

2 本規定適用の要件 (44)

3 本規定の適用範囲 (44)

§ ⑥ 暴行罪   45

1 暴行の概念 (46)  

2 「暴行」の多様性 (46)

3 本罪の故意 (47)

§ 7 凶器準備集合罪・同結集罪   47

1 本罪の性格 (47)  

2 共同加害目的 (48)

3 「凶器」 (49)  

4 罪数関係 (50)

 

Lesson 5過失傷害の罪   52

§ 1 総 説   52

§ 2 過失傷害罪、過失致死罪   52

§ 3 業務上過失致死傷罪   53

1 「業務上過失」の定義 (53)  

2 重い法定刑の根拠 (54)

§ 4 重過失致死傷罪   55

§ 5 危険運転致死傷罪   56

1 立法の特色 (56)  

2 行為類型 (58)  

3 共犯と罪数 (60)

4 準危険運転致死傷罪 (61)

§ ⑥ 過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪   62

§ 7 無免許運転による加重?63

§ 8 過失運転致死傷罪? 63

 

Lesson 6堕胎の罪   67

§ 1 総 説   67

1 その本質と保護法益 (67)  

2 堕胎行為 (67)

3 母体保護法との関係 (69)  

4 立法問題 (69)

§ 2 各犯罪類型   71

1 自己堕胎罪 (71)  

2 同意堕胎罪・同致死傷罪 (71)

3 業務上堕胎罪・同致死傷罪 (72)

4 自己堕胎罪と同意堕胎罪・業務上堕胎罪との共犯関係 (72)

5 不同意堕胎罪・同致死傷罪 (73)

 

Lesson 7遺棄の罪   76

§ 1 総 説   76

1 その性格と保護法益 (76)  

2 遺棄の客体 (77)

3 「遺棄」の意味 (77)

§ 2 各犯罪類型   80

1 遺棄罪 (80)  

2 保護責任者遺棄罪 (80)

3 遺棄致死傷罪 (82)

 

第3部 個人的法益に対する罪(2)─自由に対する罪─

Lesson8 逮捕および監禁の罪─自由に対する罪①─   89

§ 1 総 説   89

§ 2 逮捕・監禁罪   90

1 逮捕と監禁の区別 (90)  

2 本罪の客体と保護法益 (90)

3 逮捕・監禁行為 (92)  

4 「不法に」 (93)

5 逮捕・監禁罪は「継続犯」 (93)

§ 3 逮捕・監禁致死傷罪   94

1 逮捕・監禁致死傷罪の性格 (94)  

2 死傷結果 (94)

 

Lesson 9脅迫の罪─自由に対する罪②─   96

§ 1 総 説   96

1 その性格と保護法益 (96)  

2 「脅迫」の意味 (97)

§ 2 脅迫罪   98

1 脅迫行為 (98)  

2 故 意 (99)

§ 3 強要罪   99

1 強要行為 (99)  

2 未遂─着手時期─ (100)  

3 他罪との関係 (100)

§ 4 特別法の規定   100

1 人質をとっての強要 (100)  

2 集団的脅迫等 (101)

 

Lesson 10略取、誘拐および人身売買の罪─自由に対する罪③─   103

§ 1 総 説   103

1 略取、誘拐および人身売買の罪の構成 (104)

2 本罪の性格と保護法益 (105)

§ 2 未成年者拐取罪   106

1 行 為 (106)  

2 被害者の同意 (107)  

3 親告罪 (107)

4 他の拐取罪との関係 (107)

§ 3 営利目的拐取罪   107

1 営利、わいせつ、結婚または生命もしくは身体に対する加害の目的 (107)

2 甘言と成人被拐取者の同意 (109)

§ 4 身の代金目的拐取罪・要求罪   109

1 本罪の性格と構成 (109)  

2 身の代金要求罪 (110)

§ 5 所在国外移送目的拐取罪・人身売買罪・被略取者等所在国外移送罪   111

§ ⑥ 被略取者引渡し罪   112

 

Lesson 11不同意わいせつ、不同意性交等の罪─自由に対する罪④─   117

§ 1 総 説   117

§ 2 不同意わいせつ罪   119

1 本条の趣旨 (119)  

2 不同意わいせつの手段 (121)

3 「わいせつな行為」の意味─本罪は「傾向犯」か?─ (124)

§ 3 不同意性交等罪   127

1 本罪の趣旨 (127)  

2 不同意性交等の手段 (128)

3 他罪との関係 (130)

§ 4 監護者わいせつ及び監護者性交等罪   130

1 本罪の趣旨 (130)  

2 本罪の主体 (131)  

3 身分のない者による共犯 (131)

§ 5 不同意わいせつ等による致死傷罪   132

1 本罪の性格 (132)  

2 加重結果について故意があるとき (133)

§ 6 16歳未満の者に対する面会要求等罪   134

1 本罪の趣旨(135)  

2 行為と客体(135)  

3 他罪との関係(135)

§ 7 公訴時効期間の特則   136

§ 8 淫行勧誘罪   137

1 本罪の性格 (137)  

2 「営利の目的」と「淫行の常習」 (137)

 

Lesson 12住居を侵す罪─自由に対する罪⑤─   140

§ 1 総 説   140

1 その構成 (140)  

2 本罪の性格と保護法益 (140)

3 公共空間と「侵入」 (142)  

4 多元的保護法益論 (144)

§ 2 住居侵入罪   145

1 行為の客体 (145)  

2 「侵入」と居住者の同意 (147)

§ 3 不退去罪   149

1 退去の要求 (149)  

2 不退去行為 (149)

 

第4部 個人的法益に対する罪(3)─人格的法益に対する罪─

Lesson 13秘密に対する罪─人格的法益に対する罪①─   157

§ 1 総 説   157

§ 2 信書開封罪   157

1 保護法益 (157)  

2 成立要件 (158)  

3 親告罪 (158)

§ 3 秘密漏示罪   159

1 行為主体 (159)  

2 「人の秘密」 (160)  

3 漏示行為 (160)

4 共 犯 (161)  

5 罪 数 (161)

 

Lesson 14名誉に対する罪─人格的法益に対する罪②─   163

§ 1 総 説   163

1 名誉の意味 (163)  

2 名誉毀損罪と侮辱罪の区別 (165)

§ 2 名誉毀損罪   165

1 1947(昭和22)年の改正 (165)  

2 「事実の摘示」 (166)

3 「人の名誉」 (167)  

4 公然性 (167)  

5 罪 数 (168)

§ 3 事実の証明   169

1 その趣旨 (169)  

2 「公共の利害に関する事実」 (170)

3 目的の公益性 (170)  

4 ふたつのみなし規定 (171)

5 真実性の証明 (172)  

6 証明の効果 (173)

7 真実証明の法的性質と証明に失敗した場合の効果 (173)

8 摘示事実を真実だと信じていた場合の扱い (177)

§ 4 その他の一般的正当行為   179

§ 5 死者の名誉毀損   180

1 保護法益 (180)  

2 行 為 (180)

§ 6 侮辱罪   180

1 成立要件 (181)  

2 共 犯 (181)  

3 罪 数 (181)

 

第5部 個人的法益に対する罪(4)─経営基盤を脅かす罪─

Lesson 15信用・業務に対する罪   185

§ 1 総 説   185

1 経営基盤を脅かす罪 (185)

2 「自由に対する罪」と「社会的評価に対する罪」への分裂 (186)

3 電子計算機損壊等業務妨害罪の追加 (186)

§ 2 信用毀損罪   187

1 「信用」 (187)  

2 「虚偽の風説の流布」と「偽計」 (188)

3 信用毀損罪の結果 (188)

§ 3 業務妨害罪   189

1 「業務」概念 (189)  

2 「公務」も「業務」か? (190)

3 「虚偽の風説の流布」と「偽計」 (192)  

4 「威力」 (192)

5 業務妨害罪の「結果」 (192)

§ 4 電子計算機損壊等業務妨害罪   193

1 本条の趣旨 (193)  

2 「電子計算機」 (194)

 

第6部 個人的法益に対する罪(5)─財産権に対する罪─

Lesson 16財産権に対する罪(財産犯)総論   197

§ 1 総 説   197

1 財産権のもつ二面性 (197)  

2 財産犯の分類と体系 (198)

3 あらたな財産権の保護領域─知的財産権─ (200)

4 刑法による財産権保護と「法秩序の統一性」 (200)

5 財産犯総論であつかう諸問題 (202)

§ 2 財産犯の客体   202

1 「財物」ないし「物」の意味 (202)  

2 「財産上不法の利益」 (205)

§ 3 財物罪の保護法益   209

1 本権説と所持説 (209)

2 所有権に対する罪か財産権一般に対する罪か? (214)

 

Lesson17 窃盗の罪 ─財産権に対する罪①─   217

§ 1 総 説   217

§ 2 窃盗罪   218

1 財物の「占有」 (218)  

2 窃取行為 (223)

3 「不法領得の意思」 (225)

§ 3 不動産侵奪罪   230

1 不動産の「侵奪」 (230)  

2 「不法領得の意思」 (231)

§ 4 自己の財物に関する特例   231

1 本規定の趣旨 (231)  

2 本権説と所持説の対立 (232)

3 自己所有物と「不法領得の意思」 (232)

§ 5 親族相盗例   233

1 規定の趣旨 (233)  

2 親族関係 (234)

 

Lesson 18強盗の罪 ─財産権に対する罪②─   238

§ 1 総 説   238

1 強盗の罪の種類 (238)  

2 保護法益 (239)

§ 2 財物強盗罪   239

1 客 体 (239)  

2 暴行・脅迫 (239)

3 強 取 (241)  

4 未遂と既遂 (241)

§  3利益強盗罪   242

1 客 体 (242)  

2 利 得 (242)

§ 4 強盗予備罪   244

§ 5 事後強盗罪   245

1 その性格 (245)

2 窃盗行為と暴行・脅迫との時間的・場所的間隔 (250)

3 本罪の未遂・既遂 (251)

§ 6 昏酔強盗罪   251

§ 7 強盗致死傷罪   252

1 本罪の性格 (252)  

2 強盗致傷・強盗傷人罪 (253)

3 強盗致死・強盗殺人罪 (254)  

4 基本犯と加重結果との関係 (254)

§ 8 強盗・不同意性交等罪及び同致死罪   255

1 本罪の性格 (255)  

2 死亡結果について故意がある場合 (256)

3 致傷の場合 (257)

 

Lesson 19詐欺・恐喝の罪 ─財産権に対する罪③─   262

§ 1 総 説   262

1 詐欺罪の性格と保護法益 (262)

2 国家機関を相手方とする詐欺罪 (263)  

3 詐欺罪等の客体 (266)

§ 2 詐欺罪   266

1 詐欺罪の構造 (266)  

2 欺罔行為 (267)

3 利得目的 (268)  

4 財物の交付 (270)

5 被欺罔者、処分行為者、被害者の関係 (271)

6 不動産の移転時期 (273)

7 財産上の利益 (275)  

8 処分行為 (277)

9 損害の発生 (279)  

10 不法原因給付と詐欺罪 (280)

11 処分行為と損害および利得の直接性 (281)  

12 罪 数 (282)

§ 3 電子計算機使用詐欺罪   283

1 本条の趣旨 (283)  

2 保護法益 (283)

3 客 体 (284)  

4 行 為 (284)

5 本罪の未遂・既遂 (285)

§ 4 準詐欺罪   285

1 本罪の性格 (285)  

2 本罪の成立要件 (285)

§ 5 恐喝罪   286

1 本罪の性格 (286)  

2 脅迫の範囲 (286)

3 権利行使と恐喝罪(ないし詐欺罪) (287)

 

Lesson 20横領の罪 ─財産権に対する罪④─   291

§ 1 総 説   291

1 横領の罪の種類 (291)  

2 横領の罪の性格 (291)

3 保護法益 (293)

§ 2 委託物横領罪   293

1 主 体 (294)  

2 客 体 (294)

3 委託関係 (295)  

4 他人の物 (295)

5 不法原因給付と横領 (298)  

6 盗品等の横領 (299)

7 横領行為 (300)  

8 「不法領得の意思」の窃盗罪への接近 (301)

9 未遂と既遂 (302)

§ 3 業務上横領罪   303

1 本条の趣旨 (303)  

2 「業務」の意味 (303)

§ 4 遺失物等横領罪   304

1 本条の趣旨 (304)  

2 客 体 (304)

3 横領行為 (305)

§ 5 横領罪の共犯、罪数   305

1 共犯関係 (305)  

2 罪数、他の罪との関係 (306)

§ 6 親族間の犯罪に関する特例   306

1 趣 旨 (306)  

2 親族の意義 (307)

3 親族関係を要する範囲 (307)  

4 後見人と親族間の犯罪に関する特例(307)

 

Lesson21 背任の罪 ─財産権に対する罪⑤─   310

§ 1 総 説   310

§ 2 背任罪の本質   311

1 権限濫用説と背信説 (311)  

2 事務処理違反説 (312)

§ 3 背任罪の成立要件   312

1 背任罪の主体─事務処理者─ (312)  

2 背任行為 (314)

3 財産上の損害 (315)  

4 利得・加害の目的 (315)

5 背任罪の共犯 (316)

§4 背任と委託物横領の関係   317

1 具体例 (317)  

2 諸学説 (318)

3 結 論 (318)

 

Lesson 22盗品等に関する罪─財産権に対する罪⑥─   321

§ 1 盗品罪の種類と性格   321

1 盗品罪の種類 (321)  

2 本罪の性格 (322)

§ 2 盗品罪の本質   322

1 「追求権説」と「違法状態維持説」 (322)  

2 「盗品等」の意味 (323)

§ 3 本罪の主観的要件   326

1 盗品性の認識 (326)  

2 不法領得の意思 (326)

3 本犯者との「合意」の要否 (327)

§ 4 共犯と罪数   327

1 本犯と盗品罪 (327)  

2 盗品罪相互の関係 (327)

§ 5 親族等の間の犯罪に関する特例   328

1 本条の趣旨 (328)

2 誰との間に親族関係があれば適用されるのか? (329)

 

Lesson 23毀棄および隠匿の罪─財産権に対する罪⑦─   332

§ 1 現行法の構成   332

§ 2 各犯罪類型   333

1 公用文書毀棄罪 (333)  

2 私用文書毀棄罪 (334)

3 建造物等損壊罪・同致死傷罪 (335)  

4 器物損壊罪 (337)

5 自己の物の損壊等 (339)  

6 境界損壊罪 (339)

7 信書隠匿罪 (340)

 

第7部 社会的法益に対する罪

Lesson 24社会的法益に対する罪・総説   345

§ 1 社会的法益の意義   345

§ 2 社会的法益に対する罪の分類   345

1 公共危険犯、偽造の罪、風俗犯 (345)

2 あへん煙に関する罪と飲料水に関する罪 (346)

 

Lesson 25公共の安全に対する罪① ─公共危険犯・総説、騒乱の罪─   349

§ 1 公共危険犯・総説   349

1 騒乱の罪の位置づけ (349)  

2 抽象的危険犯と具体的危険犯 (349)

§ 2 騒乱の罪の構成   350

1 その構成 (350)  

2 保護法益 (351)

§ 3 騒乱罪   351

1 主 体 (351)  

2 行 為 (351)

3 主観的要件─「共同暴行の意思」─ (352)  

4 共犯、罪数 (354)

§ 4 衆不解散罪   354

 

Lesson 公共の安全に対する罪② ─放火および失火の罪、出水および水利に関する罪─   357

§ 1 放火および失火の罪・総説   357

1 放火罪の諸類型 (357)  

2 放火罪の保護法益 (359)

§ 2 放火罪の基本的諸問題   359

1 抽象的危険犯と具体的危険犯 (359)  

2 「焼損」概念 (359)

3 罪 数 (361)   

4 現住性と非現住性 (362)   

5 被害者の同意 (362)

§ 3 放火罪の各犯罪類型   362

1 現住建造物等放火罪 (362)  

2 非現住建造物等放火罪 (363)

3 建造物等以外放火罪 (365)  

4 延焼罪 (367)

5 消火妨害罪 (367)  

6 激発物破裂罪 (368)

7 ガス等漏出罪 (368)  

8 失火罪、業務上失火・重失火罪等 (369)

§ 4 出水および水利に関する罪   370

1 出水および水利に関する罪 (370)  

2 出水罪 (370)

3 水利妨害罪 (371)

 

Lesson 27公共の安全に対する罪③ ─往来を妨害する罪─   373

§ 1 総 説   373

§ 2 各犯罪類型   373

1 往来妨害罪・同致死傷罪 (373)

2 往来危険罪・過失往来危険罪 (374)

3 汽車等転覆・破壊罪・同致死傷罪 (376)

4 往来危険による汽車転覆罪 (378)

 

Lesson 28公衆の健康に対する罪   382

§ 1 総 説   382

§ 2 あへん煙に関する罪   382

1 あへん煙輸入罪 (383)  

2 あへん煙吸食器具輸入罪 (383)

3 税関職員によるあへん煙輸入罪 (383)

4 あへん煙吸食罪・場所提供罪 (384)  

5 あへん煙等所持罪 (384)

§ 3 飲料水に関する罪   385

1 浄水汚染罪 (385)  

2 水道汚染罪 (385)

3 浄水毒物等混入罪 (386)  

4 浄水汚染等致死傷罪 (386)

5 水道毒物等混入罪・同致死罪 (386)  

6 水道損壊・閉塞罪 (387)

 

Lesson 29公共の信用に対する罪① ─偽造罪総説、文書偽造の罪─   390

§ 1 総 説   390

1 各種偽造罪の犯罪類型 (390)  

2 保護法益 (391)

§ 2 文書偽造の罪に関する共通問題   392

1 「偽造」の定義─形式主義と実質主義─ (392)  

2 「文書」の概念 (394)  

3 作成者 (395)  

4 (作成)名義人 (396)

5 代理・代表名義の冒用 (397)  

6 肩書き詐称・資格冒用 (399)

7 虚無人名義と通称使用 (400)  

8 虚偽文書の作成(無形偽造) (403)

9 有形偽造の「間接正犯」 (403)  

10 変 造 (403)

11 「行使」および「行使の目的」 (404)

§ 3 詔書偽造罪・公文書偽造罪・同行使罪   405

1 詔書偽造罪 (405)  

2 公文書偽造罪 (405)  

3 補助公務員 (406)

§ 4 虚偽公文書作成罪・公正証書原本等不実記載罪   407

1 虚偽公文書作成罪 (407)  

2 虚偽作成の間接正犯 (407)

3 公正証書原本等不実記載罪 (408)

§ 5 私文書偽造罪・虚偽診断書作成罪・同行使罪   409

1 私文書偽造罪 (409)  

2 名義冒用の「同意」? (410)

3 虚偽診断書作成罪 (410)

§ 6 電磁的記録不正作出罪・不正電磁的記録供用罪   410

1 総 説 (411)  

2 電磁的記録不正作出・供用罪 (411)

3 公的電磁的記録不正作出罪 (412)  

4 不正電磁的記録供用罪 (412)

 

Lesson 30公共の信用に対する罪② ─その他の偽造罪─   414

§ 1 通貨偽造の罪   414

1 保護法益 (414)  

2 本罪の諸類型 (415)

3 通貨偽造罪・偽造通貨行使罪 (415)

4 偽造通貨収得罪・収得後知情行使罪・通貨偽造等準備罪 (417)

§ 2 有価証券偽造の罪   420

1 保護法益 (420)  

2 「有価証券」 (420)

3 有価証券偽造罪 (421)  

4 偽造有価証券行使罪 (421)

§ 3 支払用カード電磁的記録に関する罪   423

1 保護法益 (424)  

2 本罪の諸類型 (424)

§ 4 印章偽造の罪   426

1 保護法益 (426)  

2 本罪の諸類型 (427)

§ 5 不正指令電磁的記録に関する罪   429

 

Lesson31 風俗に対する罪   431

§ 1 総 説   431

1 「風俗犯」の分類 (431)  

2 「風俗」という保護法益 (431)

§ 2 わいせつの罪   432

1 総 説 (432)  

2 公然わいせつ罪・わいせつ物頒布罪 (433)

3 重婚罪 (437)

§ 3 賭博および富くじに関する罪   438

1 賭博罪・常習賭博罪・賭博場開張罪 (438)  

2 富くじ罪 (440)

§ 4 礼拝所および墳墓に関する罪   440

1 総 説 (440)  

2 死体損壊罪の保護法益 (441)

3 礼拝所不敬罪・説教妨害罪 (443)

4 墳墓発掘罪・死体損壊罪・墳墓発掘死体損壊罪 (443)

 

第8部 国家的法益に対する罪

Lesson 32国家的法益に対する罪・総説   449

§ 1 国家的法益の意味   449

§ 2 国家的法益に対する罪の分類   450

1 国家的法益に対する罪の3分類 (450)

2 国家の作用に対する罪の分類 (451)

3 公務の執行を妨害する罪の中の「経済犯罪」 (451)

4 偽証の罪・虚偽告訴の罪の性格 (452)  

5 汚職の罪の性格 (452)

 

Lesson33 国家の存立・国交に関する罪   455

§ 1 総 説   455

§ 2 内乱に関する罪   455

1 内乱罪 (456)  

2 総則共犯規定の適否 (458)

3 内乱予備および陰謀 (458)  

4 内乱幇助 (459)

§ 3 外患に関する罪   459

1 外患誘致罪 (459)  

2 外患援助罪 (460)

3 外患予備および陰謀 (460)

§ 4 国交に関する罪   461

1 外国国章損壊罪 (461)  

2 私戦予備および陰謀 (462)

3 中立命令違反罪 (462)

 

Lesson 34公務執行妨害の罪   464

§ 1 総 説   464

1 保護法益 (464)  

2 「経済犯罪」の性格をもつもの (464)

§ 2 公務執行妨害罪・職務強要罪   465

1 本罪の意味 (465)  

2 職務を執行するに「当たり」 (465)

3 職務執行の「適法性」 (466)

4 「適法性」に関する行為者側の錯誤 (470)

5 暴行・脅迫 (470)  

6 職務強要罪 (471)

§ 3 その他の公務に対する罪   471

1 封印破棄罪・強制執行妨害目的財産損壊罪・強制執行行為妨害罪・

  強制執行関係売却妨害罪・加重封印等破棄罪 (472)

2 公契約関係競売等妨害罪・談合罪 (474)

 

Lesson 35司法作用に対する罪   478

§ 1 総 説   478

1 沿 革 (478)  

2 保護法益 (478)

§ 2 逃走の罪   479

1 逃走の罪の分類 (480)  

2 逃走罪・加重逃走罪 (480)

3 被拘禁者奪取罪 (481)

4 逃走援助罪・看守者等による逃走援助罪 (482)

§ 3 犯人蔵匿および証拠隠滅の罪   484

1 総 説 (484)  

2 犯人蔵匿罪 (484)

3 証拠隠滅罪 (486)  

4 証人威迫罪 (488)

5 蔵匿罪、隠滅罪をめぐる特殊問題 (489)

§ 4 偽証の罪   492

1 偽証罪 (492)  

2 虚偽鑑定罪 (495)

§ 5 虚偽告訴の罪   495

 

Lesson 36汚職の罪   498

§ 1 総 説   498

§ 2 職権濫用の罪   498

1 その構成 (499)  

2 公務員職権濫用罪 (499)

3 特別公務員職権濫用罪・同暴行陵虐罪 (501)

§ 3 賄賂の罪   503

1 賄賂罪の本質 (503)  

2 賄賂罪の諸類型 (505)

3 「賄賂」の意味 (505)  

4 「職務に関し」 (506)

5 (単純)収賄罪・受託収賄罪 (509)  

6 事前収賄罪 (510)

7 第三者供賄罪 (511)  

8 加重収賄罪 (511)

9 事後収賄罪 (512)  

10 あっせん収賄罪 (512)

11 贈賄罪 (513)  

12 没収・追徴 (514)

 

事項索引   519

判例索引   529