財政学
新刊
商学双書8

財政学

石田和之・野村容康 著
定価:3,300円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2025年01月10日
  • 判型:
    A5判並製
  • ページ数:
    400
  • ISBN:
    978-4-7923-4270-8
申込リストに入れる

内容紹介

《目 次》

 

はしがき  i

第1部 日本の財政構造と財政制度

第1章 財政学で何を学ぶか? ......... 3

 1 財政学とは......... 3

 2 財政学の変遷......... 5

 3 財政の機能......... 11

 4 現代日本財政の課題......... 14

 Column  森林環境税......... 18

 

第2章 予算制度......... 19

 1 財政と予算の基礎概念と諸原則......... 19

 2 予算の編成・執行と決算......... 29

 3 予算の内容......... 36

 Column  予算の空白......... 42

 

第3章 政府支出の仕組みと現状......... 44

 1 主要経費別分類......... 44

 2 社会保障への支出......... 45

 3 防衛・公共事業・教育への支出  ......... 59

 4 国から地方への支出......... 67

 Column  適切な会計処理......... 75

 

第4章 国際比較から見た日本の財政構造......... 77

 1 政府支出の構造......... 77

 2 政府収入の構造......... 81

 3 財政赤字の現状......... 86

 

第5章 政府の債務と財政の持続可能性......... 91

 1 国債による資金調達......... 91

 2 財政赤字と財政の健全性......... 97

 3 公債の負担論と中立命題......... 106

 Column  債務償還費は経費?......... 109

 

第2部  公共部門の経済学

第6章 市場の効率性と政府......... 113

 1 3 つの経済主体による経済活動......... 113

 2 競争市場の効率性......... 115

 3 政府の必要性をめぐる議論......... 120

 Column  フィッシング(釣り)による市場均衡......... 126

 

第7章 公共財の供給......... 127

 1 公共財とは......... 127

 2 公共財市場......... 131

 3 集合的意思決定......... 138

 4 単純多数決の効率性......... 144

 

第8章 外部性......... 151

 1 外部性による余剰の損失......... 151

 2 外部性の内部化......... 158

 3 便益・費用の帰着と費用負担のあり方......... 160

 Column  J クレジットとカーボン・ニュートラル......... 164

 

第9章 低所得者対策と所得再分配......... 166

 1 所得再分配の根拠となる考え方......... 166

 2 格差の尺度......... 171

 3 所得保障のための現金給付......... 177

 4 補助金と現物給付......... 188

 Column  所得と資産の格差......... 194

 

第10章 政策手段としての財政......... 196

 1 産業政策......... 196

 2 国民所得の決定と乗数効果......... 203

 3 財政・金融政策の効果と有効性(閉鎖経済)......... 208

 4 財政・金融政策の効果と有効性(開放経済)......... 214

 Column  GDP,豊かさ,幸福 ......... 217

 

第3部  租税論

第11章 租税の意義と仕組み......... 221

 1 租税とは......... 221

 2 望ましい税制のあり方......... 222

 3 税制の基本的枠組み......... 231

 Column  Tax Freedom Day ......... 238

 

第12章 租税分析の経済的視点......... 240

 1 税収と税負担......... 240

 2 税負担の転嫁と帰着......... 243

 3 課税の経済的コスト......... 245

 4 課税の価格効果と一括税の効率性......... 252

 

第13章 税制改革の理論......... 254

 1 包括的所得税......... 254

 2 支出税......... 259

 3 二元的所得税......... 264

 Column  二元的累進所得税......... 270

 

第14章 日本の租税体系と税収構造 ......... 272

 1 国税の体系......... 272

 2 地方税の体系......... 275

 3 政府部門全体の税収構造......... 277

 4 租税構造の形成過程......... 280

 Column  消費税は水平的に公平か?......... 289

 

第15章 個人所得課税......... 291

 1 日本の所得税制の特徴......... 291

 2 所得税の算定方法......... 292

 3 確定申告とタックス・コンプライアンス......... 300

 4 個人所得税に関する論点......... 302

 

第16章 法人所得課税......... 310

 1 法人税の仕組み......... 310

 2 法人所得税の意義と二重課税の問題......... 315

 3 中立的な法人課税......... 319

 Column  法人税を負担するのは誰か?......... 328

 

第17章 間接消費課税......... 329

 1 消費課税の分類......... 329

 2 一般消費税の形態......... 332

 3 消費型付加価値税の仕組み......... 336

 4 日本の消費税......... 340

 Column  VAT税収比率......... 345

 

第18章 資産課税......... 347

 1 資産課税の分類......... 347

 2 資産課税の根拠......... 349

 3 資産課税の反対論......... 353

 4 日本の相続税・贈与税......... 355

 

第19章 国際課税......... 363

 1 国際課税原則と二重課税問題......... 363

 2 国際的租税回避への対応......... 367

 3 現代グローバル経済下での課題......... 371

 4 租税回避阻止に向けた国際的取り組み......... 375

 

索引......... 380