
司法試験体系的問題解析 刑事訴訟法 第2版
反町義昭 著
定価:4,950円(税込)-
在庫:
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発行:
2025年03月01日
-
判型:
B5判並製 -
ページ数:
584 -
ISBN:
978-4-7923-5440-4
内容紹介
《目 次》
第2版はしがき i
はしがき iii
参考文献 xiii
第1章 捜査法
序講 捜査法概説 1
[論点解析]捜査の適法性の判断枠組み 1
1 捜査活動の類型 (1)
2 適法性の判断枠組み (1)
第1講 強制処分 3
[論点解析]強制処分の意義──強制処分と任意処分の区別基準── 3
1 強制処分の意義 (3)
2 強制処分該当性の判断基準 (4)
3 強制処分該当性の検討 (11)
4 強制処分の適法性 (14)
5 問題分析 (17)
〈参考判例〉 (24)
第2講 任意捜査 39
【1】 任意処分の適法性(総論) 39
[論点解析]任意捜査の限界──捜査比例の原則── 39
1 捜査比例の原則 (39)
2 比例原則の具体的適用 (41)
【2】 職務質問に伴う停止措置・留め置き 41
[論点解析]停止措置・留め置きの適法性 41
1 行政警察活動の適法性 (41)
2 留め置きの適法性 (43)
〈参考判例〉 (45)
【3】 所持品検査 50
[論点解析]所持品検査の適法性 50
1 許容性(法的根拠)と許容範囲(適法要件) (50)
2 所持品検査の適法性 (51)
3 所持品検査と捜索の識別 (53)
〈参考判例〉 (55)
【4】 写真・ビデオ撮影 62
[論点解析]写真・ビデオ撮影の適法性 62
〈参考判例〉 (66)
【5】 会話傍受・録音 72
[論点解析]会話傍受・録音の適法性 72
〈参考判例〉 (74)
【6】 任意同行・取調べ 76
[論点解析]任意同行・取調べの適法性 76
1 適法性の判断枠組み──二分的判断と二段階判断── (76)
2 任意取調べの相当性 (77)
3 被告人の取調べ (84)
〈参考判例〉 (86)
【7】 おとり捜査 51
[論点解析]おとり捜査の適法性 62
1 おとり捜査の意義 (94)
2 おとり捜査の適法性判断基準 (95)
3 おとり捜査の適法性の検討 (96)
〈参考判例〉 (100)
第3講 逮捕・勾留 107
【1】 現行犯人逮捕 107
[論点解析]「犯罪と犯人の明白性」の認定 107
1 現行犯人逮捕の趣旨・要件 (107)
2 明白性の判断方法及び判断資料 (109)
3 共犯者の現行犯人性 (111)
4 現行犯人逮捕に伴う実力行使 (112)
〈参考判例〉 (113)
【2】 逮捕・勾留の適法性 118
[論点解析]逮捕・勾留の効力と一回性の原則 118
1 逮捕・勾留の効力 (118)
2 一罪一逮捕一勾留の原則 (122)
〈参考判例〉 (127)
【3】 別件逮捕・勾留 130
[論点解析]別件逮捕・勾留の適法性と余罪取調べの限界 130
1 問題の所在 (130)
2 別件逮捕・勾留の適法性 (130)
3 余罪取調べの限界 (133)
4 別件逮捕・勾留の適法性の検討 (136)
5 違法な別件逮捕・勾留後の本件逮捕・勾留(第二次逮捕・勾留の可否) (141)
6 問題分析 (142)
〈参考判例〉 (146)
第4講 捜索・差押え 161
【1】 令状による捜索・差押え 161
[論点解析]捜索差押許可状の効力と関連性 161
1 捜索・差押えの要件 (161)
2 捜索差押許可状の効力範囲 (162)
3 令状効力範囲の検討手順 (166)
4 捜索の関連性──差押対象物存在の蓋然性── (168)
5 問題分析 (169)
6 差押えの関連性──被疑事実との関連性── (176)
7 捜索・差押えの必要性 (181)
〈参考判例〉 (182)
【2】 捜索・差押えの付随処分 192
[論点解析]捜索・差押えの付随処分の適法性 192
1 「必要な処分」の範囲 (192)
2 捜索・差押えの際の写真撮影 (195)
〈参考判例〉 (201)
【3】 逮捕に伴う捜索・差押え 209
[論点解析]無令状捜索・差押えの限界 209
1 無令状捜索・差押えの趣旨 (209)
2 「逮捕する場合」(220条1項)の意義──時間的限界── (210)
3 「逮捕の現場」(220条1項2号)の意義──場所的限界── (211)
4 無令状捜索・差押えの対象──物的限界── (214)
5 問題分析 (215)
〈参考判例〉 (219)
【4】 領置 226
[論点解析]領置の適法性 226
1 領置の意義及び法的性質 (226)
2 領置の適法性 (226)
3 問題分析 (229)
〈参考判例〉 (234)
第5講 接見交通 242
[論点解析] 接見指定の適法性 242
1 接見指定の要件──「捜査のため必要があるとき」(39条3項本文) (242)
2 接見指定の内容──「防御の準備をする権利を不当に制限する」(39条3項但書) (242)
3 接見指定の適法性の検討 (243) 〈参考判例〉 (245)
第2章 公訴・公判
第6講 訴因 251
【1】 訴因の特定 251
[論点解析]訴因の明示と「罪となるべき事実」の特定 251
1 訴因の記載事項 (251)
2 訴因の特定 (252)
3 「罪となるべき事実」の記載 (255)
〈参考判例〉 (261)
【2】 訴因変更の要否 266
[論点解析]訴因変更の要否の判断基準──“訴因の同一性”── 266
1 審判対象論 (266)
2 訴因変更の要否 (267)
3 訴因変更の要否の検討 (271)
4 縮小認定の理論 (274)
5 問題分析 (275)
〈参考判例〉 (301)
【3】 訴因変更の可否 293
[論点解析]訴因変更の可否の判断基準──「公訴事実の同一性」── 293
1 訴因変更の可否 (293)
2 「公訴事実の同一性」の判断基準 (294)
3 問題分析 (298)
〈参考判例〉 (209)
第7講 公判前整理手続 306
[論点解析]公判前整理手続の概要と公判手続の特則 306
1 手続の概要──争点及び証拠の整理── (306)
2 証拠開示制度 (307)
3 公判手続の特則 (308)
〈参考判例〉 (312)
第3章 証拠法
第8講 伝聞法則 317
【1】 伝聞証拠 317
[論点解析]伝聞証拠の意義──伝聞と非伝聞の区別基準── 317
1 伝聞法則の基礎 (317)
2 伝聞法則の趣旨・根拠 (317)
3 伝聞証拠の意義 (320)
4 伝聞法則の適用手順 (328)
5 伝聞例外の要件 (331)
6 問題分析 (334) 〈参考判例〉 (344)
【2】 犯行計画メモ 349
[論点解析]共謀過程におけるメモの立証上の使用方法 349
1 共謀過程で作成されたメモ (349)
2 問題分析 (351)
〈参考判例〉 (367)
【3】 再伝聞 376
[論点解析]再伝聞の処理 376
1 再伝聞の意義 (376)
2 再伝聞の処理 (376)
3 供述録取書──録取の伝聞過程と署名・押印の機能── (378)
4 多重伝聞過程の処理手順 (379)
5 問題分析 (383)
〈参考判例〉 (397)
【4】 実況見分調書 404
[論点解析]実況見分調書の証拠能力 404
1 実況見分調書の性質 (404)
2 立会人の指示説明 (405)
3 再現状況報告書・写真撮影報告書 (407)
4 「捜査報告書」の性質 (412)
5 問題分析 (413)
〈参考判例〉 (430)
【5】 供述録音(録画) 441
[論点解析]供述録音(録画)の証拠能力 441
1 現場録音(録画)と供述録音(録画) (441)
2 問題分析 (442)
〈参考判例〉 (448)
【6】 弾劾証拠 451
[論点解析]証明力を争う証拠 451
1 証明力を争う「証拠」の意義──弾劾証拠── (451)
2 「自己矛盾供述の存在」の証明方式 (453)
3 「証明力を争う」の意義──増強証拠と回復証拠── (455)
4 問題分析 (457)
〈参考判例〉 (462)
第9講 自白法則 467
【1】 自白法則 467
[論点解析]自白の証拠能力──自白法則── 467
1 自白に対する法的規制 (467)
2 自白法則の根拠 (467)
3 自白法則と排除法則の関係 (469)
4 自白の派生証拠 (475)
5 黙秘権保障の意義 (480)
〈参考判例〉 (484)
【2】 補強法則 490
[論点解析]自白の証明力──補強法則── (490)
1 補強法則の趣旨 (490)
2 補強法則の内容 (491)
3 共犯者の自白 (493)
〈参考判例〉 (495)
第10講 違法収集証拠排除法則 498
[論点解析]違法収集証拠の証拠能力 498
1 違法収集証拠排除法則 (498)
2 先行手続の違法──派生証拠の証拠能力── (501)
3 問題分析 (504)
〈参考判例〉 (513)
第11講 証拠の関連性 526
【1】 同種前科・類似事実 526
[論点解析]悪性格の立証 526
1 悪性格立証の禁止 (526)
2 同種前科・類似事実の関連性 (526)
3 問題分析 (529)
〈参考判例〉 (535)
【2】 科学的証拠 540
[論点解析]科学的証拠の証拠能力 540
1 科学的証拠の問題性 (540)
2 科学的証拠の証拠能力 (540)
〈参考判例〉 (543)
補章 刑事訴訟法論述例 545
【司法試験問題一覧〈問題・解析対応表〉】 561
判例索引 562