政治経済叢書
国際関係論のニュー・フロンティア
山本武彦 編著
定価:3,300円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2010年12月20日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
404頁 -
ISBN:
978-4-7923-3276-1
内容紹介
目次
序論 国際関係論のニュー・フロンティア
―“無極”化に向かうか(?)、21世紀の国際関係 山本武彦…1
第1部 歴史と理論
第1章 国際関係研究における歴史―その課題、および理論との対話― 田中孝彦…18
1 はじめに 18
1-1 笑えない話 18
1-2 理論と歴史―相互軽視の問題性 19
1-3 国際関係研究の重要課題―世界政治変動の解明と21世紀世界秩序の模索 20
2 国際関係の歴史研究―その類型と発展の軌跡 22
2-1 外交史と国際政治史 22
2-2 国際関係史(International History)―分析視野の拡大 24
2-3 冷戦の終焉と歴史研究の変容 26
2-4 グローバル・ヒストリーの登場―領域国家から脱国家的空間へ 27
3 国際関係の歴史研究における限界と課題 29
3-1 歴史研究の限界 29
3-2 歴史研究の課題と論点 32
4 理論と歴史の対話 35
4-1 理論と歴史の相違 35
4-2 相互軽視と相互排除の誤謬 36
4-3 理論と歴史の相互補完性 38
4-4 どう対話するか 39
5 結 論 45
第2章 平和学の最前線 多賀秀敏…52
1 はじめに 52
2 平和学の変遷 53
2-1 創設期 53
2-2 平和教育の拡大 56
2-3 80年代の平和学 58
3 冷戦の終焉と平和学 60
3-1 「新思考」と平和学 60
3-2 国連を中心とする動き 61
3-3 新たなテロの出現 9.11以降の平和学 64
4 おわりに 65
第3章 国際関係論はなぜ国家に沈黙するのか―主権国家システムの永続性をめぐって― 坪内 淳…82
1 国際関係論は現実を見ているか? 82
1-1 「問題はグローバル化ではないのだよ、愚か者」 82
1-2 国際関係論は国家をどのように論じるべきか―本稿の目的と射程 84
2 主権国家システムとしての世界―その圧倒性と原理的ねじれ 86
2-1 近代国家の誕生と特質―「主権国家・領域国家・国民国家」 86
2-2 主権国家体系の拡大と変質―現実世界との乖離 88
3 国際関係論と国家―国家中心性、そして国家への無関心 90
3-1 前提としての主権国家体系 90
3-2 国家中心前提の共有がもたらしたもの 92
4 主権国家体系へのアプローチの模索 93
4-1 国家をめぐる議論の分断と拡散―衰退、健在、変容? 93
4-2 国家システムの展望なき持続?―「国家の衰退」と「主権国家体系の健在」 96
5 むすび 98
第4章 国際関係論とグローバル・ガバナンス論 奥迫 元…112
1 はじめに――国際関係論の学際性とグローバル化 112
2 グローバル・ガバナンスの特徴と諸問題 113
2-1 グローバル・ガバナンスの概念枠組み 113
2-2 グローバル・ガバナンスとデモクラシー 116
2-3 グローバル・ガバナンスとパワー 118
3 グローバル化時代の政治の再生に向けて 127
第5章 地域機構と「戦争の不在」―E・ハースとJ・ナイの比較地域統合論― 中村英俊…134
1 はじめに 134
2 J・ナイの比較地域統合論 135
2-1 比較地域統合論の登場 135
2-2 J・ナイの地域統合研究 136
3 統合理論と地域紛争:1970年代の理論の衰退 139
3-1 1970年代以降の地域機構と紛争:東アフリカの事例 139
3-2 「戦争の不在」と「安全保障共同体」:異同性 141
3-3 統合理論の衰退とネオ・リベラル制度主義の台頭 143
4 新機能主義の再興:リベラリズムとコンストラクティヴィズムの間で? 145
4-1 E・ハースの新機能主義と1980年代以降の理論動向 145
4-2 地域機構と「戦争の不在」:理論的視座 149
5 おわりに:北東アジア地域研究へのインプリケーション 151
第6章 国際レジーム論の新地平 宮脇 昇…165
1 レジームの用語法 165
1-1 レジームの定義 165
1-2 レジーム概念と関連する概念 167
2 レジーム論の登場の背景、有用性、批判 168
2-1 背 景 168
2-2 有用性―自律変数としてのレジーム 169
2-3 批判と反論 170
3 レジーム論の展開 172
3-1 研究対象の拡大とガバナンス論 172
3-2 問題構造アプローチの登場 173
3-3 認知的アプローチ 174
4 レジームの履行状況への着目 178
5 非国家主体とレジーム 179
5-1 NGOと認識の共同体 179
5-2 二重のブーメラン効果 179
5-3 二重のブーメランの事例―CSCE 181
5-4 NGOの戦略の失敗の事例 182
6 国際レジームと破約的行動 182
6-1 破約的行動とレジーム論 182
6-2 〈as if game〉 184
6-3 おわりに 186
第 7 章 表象分析への誘い―文化的次元から見る国際関係― 野崎孝弘…193
1 表象教育 193
2 表象分析の視座 195
3 三つの留意点 200
第8章 地域研究と国際関係学のあいだ―中国研究の立場から― 毛里和子…218
1 はじめに 218
2 地域研究はディシプリンだろうか 219
3 地域研究と△△学――アジア研究の場合 221
4 アジアになぜ、「アジアの国際関係理論(IRT)」が生まれないのか? 225
5 中国における地域研究のスタート 227
6 中国の国際関係理論IRT――「中国学派」は生まれるか? 229
7 結びにかえて 233
第2部 国際関係の現実と展望
第9章 人の国際移動とトランスナショナルな空間の形成 都丸潤子…244
1 はじめに 244
2 なぜ、人の国際移動が重要か 244
2-1 グローバリゼーションの原因・結果として 244
2-2 トランスナショナル・アクターとして 245
2-3 より広く、深く、急速で交流的な文化への影響 248
2-4 グローバル・イシューとの重なり 250
2-5 国際関係分析の視座・道具として:人の顔の見える国際関係 251
3 国際移動者のトランスナショナリズムの限界 254
4 トランスナショナリズムの歴史的分析:インド系ディアスポラにみる3次元のトランスナショナリズム 257
4-1 インド系ディアスポラの契約労働移民廃止運動 258
4-2 3次元のトランスナショナリズム 260
4-3 現代のトランスナショナリズムとの継続性と断絶性 262
5 おわりに 265
第10章 急増するFTAとWTO 浦田秀次郎…274
1 はじめに 274
2 世界および東アジアにおける二国間主義および地域主義の台頭 276
2-1 世界におけるFTAの増加 276
2-2 東アジアにおける二国間・複数国間FTAの拡大 279
2-3 WTO体制下における国際貿易自由化とFTA 282
3 FTAの経済効果 283
3-1 FTAの経済効果 283
3-2 FTAの貿易と経済厚生への効果の実証分析 285
4 FTAの多角化 287
5 おわりに 289
第11章 食料安全保障と国際関係 小泉達治・堀口健治…293
1 はじめに―食料安全保障の概念― 293
2 世界食料需給の推移 294
3 世界食料需給逼迫の諸要因 300
3-1 国際食料需給逼迫の諸要因 300
3-2 世界の農産物需要に占めるバイオ燃料使用比率の推移 300
3-3 バイオ燃料が世界食料需給に与える影響についての国際的議論 302
3-4 バイオ燃料が世界食料需給に与える影響 303
4 世界食料需給の展望と国際的対応 303
4-1 各機関による世界食料需給予測 303
4-2 農林水産政策研究所による世界食料需給予測 306
4-3 世界食料需給予測における国際的対応と食料安全保障 307
5 国際貿易機構(WTO)下の国際対応と日本の貢献 309
5-1 国益重視に起因するエネルギーと食料の安全保障ジレンマ 309
5-2 グローバル経済の下でのエネルギーと食料のジレンマ 310
5-3 国際備蓄の仕組みと輸入国の自給力の引上げ 311
第12章 経済開発論と平和構築 大門 毅…316
はじめに 316
1 経済開発と平和構築 317
1-1 紛争データ 317
1-2 平和構築論の変遷 319
1-3 人間の安全保障論 320
1-4 紛争の要因分析 321
2 平和構築に対する開発援助機関の取り組み 322
2-1 二国間機関 322
2-2 国際機関 324
3 日本の平和構築支援 327
3-1 援助の歴史 327
3-2 ODA大綱 328
3-3 平和構築支援の現状と課題 330
結 論 333
第13章 記憶のポリティクスとナショナリズム 福岡和哉…336
1 記憶のポリティクスと国際関係論 336
1-1 はじめに:国際問題としての記憶のポリティクス 336
1-2 国際関係論における「ナショナルなもの」 339
2 集合的記憶とネイション 341
2-1 集合的記憶 341
2-2 記憶の共同体としてのネイション 345
3 記憶のポリティクスとナショナリズム 347
3-1 ポジティブ・ナショナリズムとネガティブ・ナショナリズム 347
3-2 国家謝罪と国民主体 351
4 結びに代えて:グローバル時代の記憶のポリティクス 355
第14章 安全保障論のニュー・フロンティア 山本武彦…366
1 安全保障空間の多層化と立体化 366
1-1 交錯する「旧い戦争」と「新しい戦争」―「磁場」変動の中の「戦場」と「現場」 366
1-2 「旧い磁場」から「新しい磁場」へ―進む国際秩序の変容と安全保障 368
1-3 一極的多極構造のなかの混沌 371
1-4 「人間の安全保障」と「個の安全保障」観のグローバル化 374
2 不抜の伝統的安全保障観 v.s. 安全保障共同体の創生 381
2-1 相互確証破壊(MAD)の「暗黙のレジーム」と「警報即発射(LOW)」態勢 381
2-2 不拡散戦略に潜む偽善と拡散の静かなる進行 384
2-3 「安全保障共同体」形成の現実と可能性 386
あとがき
コラム目次
コラム1 時間的にも空間的にも幅広い視野と関心をもとう 129
コラム2 守る気のない約束のコスト 187
コラム3 政治闘争と欠如 201
コラム4 バイオ燃料とは 302
コラム5 世論調査にみる歴史認識 357
序論 国際関係論のニュー・フロンティア
―“無極”化に向かうか(?)、21世紀の国際関係 山本武彦…1
第1部 歴史と理論
第1章 国際関係研究における歴史―その課題、および理論との対話― 田中孝彦…18
1 はじめに 18
1-1 笑えない話 18
1-2 理論と歴史―相互軽視の問題性 19
1-3 国際関係研究の重要課題―世界政治変動の解明と21世紀世界秩序の模索 20
2 国際関係の歴史研究―その類型と発展の軌跡 22
2-1 外交史と国際政治史 22
2-2 国際関係史(International History)―分析視野の拡大 24
2-3 冷戦の終焉と歴史研究の変容 26
2-4 グローバル・ヒストリーの登場―領域国家から脱国家的空間へ 27
3 国際関係の歴史研究における限界と課題 29
3-1 歴史研究の限界 29
3-2 歴史研究の課題と論点 32
4 理論と歴史の対話 35
4-1 理論と歴史の相違 35
4-2 相互軽視と相互排除の誤謬 36
4-3 理論と歴史の相互補完性 38
4-4 どう対話するか 39
5 結 論 45
第2章 平和学の最前線 多賀秀敏…52
1 はじめに 52
2 平和学の変遷 53
2-1 創設期 53
2-2 平和教育の拡大 56
2-3 80年代の平和学 58
3 冷戦の終焉と平和学 60
3-1 「新思考」と平和学 60
3-2 国連を中心とする動き 61
3-3 新たなテロの出現 9.11以降の平和学 64
4 おわりに 65
第3章 国際関係論はなぜ国家に沈黙するのか―主権国家システムの永続性をめぐって― 坪内 淳…82
1 国際関係論は現実を見ているか? 82
1-1 「問題はグローバル化ではないのだよ、愚か者」 82
1-2 国際関係論は国家をどのように論じるべきか―本稿の目的と射程 84
2 主権国家システムとしての世界―その圧倒性と原理的ねじれ 86
2-1 近代国家の誕生と特質―「主権国家・領域国家・国民国家」 86
2-2 主権国家体系の拡大と変質―現実世界との乖離 88
3 国際関係論と国家―国家中心性、そして国家への無関心 90
3-1 前提としての主権国家体系 90
3-2 国家中心前提の共有がもたらしたもの 92
4 主権国家体系へのアプローチの模索 93
4-1 国家をめぐる議論の分断と拡散―衰退、健在、変容? 93
4-2 国家システムの展望なき持続?―「国家の衰退」と「主権国家体系の健在」 96
5 むすび 98
第4章 国際関係論とグローバル・ガバナンス論 奥迫 元…112
1 はじめに――国際関係論の学際性とグローバル化 112
2 グローバル・ガバナンスの特徴と諸問題 113
2-1 グローバル・ガバナンスの概念枠組み 113
2-2 グローバル・ガバナンスとデモクラシー 116
2-3 グローバル・ガバナンスとパワー 118
3 グローバル化時代の政治の再生に向けて 127
第5章 地域機構と「戦争の不在」―E・ハースとJ・ナイの比較地域統合論― 中村英俊…134
1 はじめに 134
2 J・ナイの比較地域統合論 135
2-1 比較地域統合論の登場 135
2-2 J・ナイの地域統合研究 136
3 統合理論と地域紛争:1970年代の理論の衰退 139
3-1 1970年代以降の地域機構と紛争:東アフリカの事例 139
3-2 「戦争の不在」と「安全保障共同体」:異同性 141
3-3 統合理論の衰退とネオ・リベラル制度主義の台頭 143
4 新機能主義の再興:リベラリズムとコンストラクティヴィズムの間で? 145
4-1 E・ハースの新機能主義と1980年代以降の理論動向 145
4-2 地域機構と「戦争の不在」:理論的視座 149
5 おわりに:北東アジア地域研究へのインプリケーション 151
第6章 国際レジーム論の新地平 宮脇 昇…165
1 レジームの用語法 165
1-1 レジームの定義 165
1-2 レジーム概念と関連する概念 167
2 レジーム論の登場の背景、有用性、批判 168
2-1 背 景 168
2-2 有用性―自律変数としてのレジーム 169
2-3 批判と反論 170
3 レジーム論の展開 172
3-1 研究対象の拡大とガバナンス論 172
3-2 問題構造アプローチの登場 173
3-3 認知的アプローチ 174
4 レジームの履行状況への着目 178
5 非国家主体とレジーム 179
5-1 NGOと認識の共同体 179
5-2 二重のブーメラン効果 179
5-3 二重のブーメランの事例―CSCE 181
5-4 NGOの戦略の失敗の事例 182
6 国際レジームと破約的行動 182
6-1 破約的行動とレジーム論 182
6-2 〈as if game〉 184
6-3 おわりに 186
第 7 章 表象分析への誘い―文化的次元から見る国際関係― 野崎孝弘…193
1 表象教育 193
2 表象分析の視座 195
3 三つの留意点 200
第8章 地域研究と国際関係学のあいだ―中国研究の立場から― 毛里和子…218
1 はじめに 218
2 地域研究はディシプリンだろうか 219
3 地域研究と△△学――アジア研究の場合 221
4 アジアになぜ、「アジアの国際関係理論(IRT)」が生まれないのか? 225
5 中国における地域研究のスタート 227
6 中国の国際関係理論IRT――「中国学派」は生まれるか? 229
7 結びにかえて 233
第2部 国際関係の現実と展望
第9章 人の国際移動とトランスナショナルな空間の形成 都丸潤子…244
1 はじめに 244
2 なぜ、人の国際移動が重要か 244
2-1 グローバリゼーションの原因・結果として 244
2-2 トランスナショナル・アクターとして 245
2-3 より広く、深く、急速で交流的な文化への影響 248
2-4 グローバル・イシューとの重なり 250
2-5 国際関係分析の視座・道具として:人の顔の見える国際関係 251
3 国際移動者のトランスナショナリズムの限界 254
4 トランスナショナリズムの歴史的分析:インド系ディアスポラにみる3次元のトランスナショナリズム 257
4-1 インド系ディアスポラの契約労働移民廃止運動 258
4-2 3次元のトランスナショナリズム 260
4-3 現代のトランスナショナリズムとの継続性と断絶性 262
5 おわりに 265
第10章 急増するFTAとWTO 浦田秀次郎…274
1 はじめに 274
2 世界および東アジアにおける二国間主義および地域主義の台頭 276
2-1 世界におけるFTAの増加 276
2-2 東アジアにおける二国間・複数国間FTAの拡大 279
2-3 WTO体制下における国際貿易自由化とFTA 282
3 FTAの経済効果 283
3-1 FTAの経済効果 283
3-2 FTAの貿易と経済厚生への効果の実証分析 285
4 FTAの多角化 287
5 おわりに 289
第11章 食料安全保障と国際関係 小泉達治・堀口健治…293
1 はじめに―食料安全保障の概念― 293
2 世界食料需給の推移 294
3 世界食料需給逼迫の諸要因 300
3-1 国際食料需給逼迫の諸要因 300
3-2 世界の農産物需要に占めるバイオ燃料使用比率の推移 300
3-3 バイオ燃料が世界食料需給に与える影響についての国際的議論 302
3-4 バイオ燃料が世界食料需給に与える影響 303
4 世界食料需給の展望と国際的対応 303
4-1 各機関による世界食料需給予測 303
4-2 農林水産政策研究所による世界食料需給予測 306
4-3 世界食料需給予測における国際的対応と食料安全保障 307
5 国際貿易機構(WTO)下の国際対応と日本の貢献 309
5-1 国益重視に起因するエネルギーと食料の安全保障ジレンマ 309
5-2 グローバル経済の下でのエネルギーと食料のジレンマ 310
5-3 国際備蓄の仕組みと輸入国の自給力の引上げ 311
第12章 経済開発論と平和構築 大門 毅…316
はじめに 316
1 経済開発と平和構築 317
1-1 紛争データ 317
1-2 平和構築論の変遷 319
1-3 人間の安全保障論 320
1-4 紛争の要因分析 321
2 平和構築に対する開発援助機関の取り組み 322
2-1 二国間機関 322
2-2 国際機関 324
3 日本の平和構築支援 327
3-1 援助の歴史 327
3-2 ODA大綱 328
3-3 平和構築支援の現状と課題 330
結 論 333
第13章 記憶のポリティクスとナショナリズム 福岡和哉…336
1 記憶のポリティクスと国際関係論 336
1-1 はじめに:国際問題としての記憶のポリティクス 336
1-2 国際関係論における「ナショナルなもの」 339
2 集合的記憶とネイション 341
2-1 集合的記憶 341
2-2 記憶の共同体としてのネイション 345
3 記憶のポリティクスとナショナリズム 347
3-1 ポジティブ・ナショナリズムとネガティブ・ナショナリズム 347
3-2 国家謝罪と国民主体 351
4 結びに代えて:グローバル時代の記憶のポリティクス 355
第14章 安全保障論のニュー・フロンティア 山本武彦…366
1 安全保障空間の多層化と立体化 366
1-1 交錯する「旧い戦争」と「新しい戦争」―「磁場」変動の中の「戦場」と「現場」 366
1-2 「旧い磁場」から「新しい磁場」へ―進む国際秩序の変容と安全保障 368
1-3 一極的多極構造のなかの混沌 371
1-4 「人間の安全保障」と「個の安全保障」観のグローバル化 374
2 不抜の伝統的安全保障観 v.s. 安全保障共同体の創生 381
2-1 相互確証破壊(MAD)の「暗黙のレジーム」と「警報即発射(LOW)」態勢 381
2-2 不拡散戦略に潜む偽善と拡散の静かなる進行 384
2-3 「安全保障共同体」形成の現実と可能性 386
あとがき
コラム目次
コラム1 時間的にも空間的にも幅広い視野と関心をもとう 129
コラム2 守る気のない約束のコスト 187
コラム3 政治闘争と欠如 201
コラム4 バイオ燃料とは 302
コラム5 世論調査にみる歴史認識 357