犯罪学講義 第3版
上田 寛 著
定価:2,970円(税込)-
在庫:
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発行:
2013年03月20日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
304頁 -
ISBN:
978-4-7923-1978-6
内容紹介
目 次
第3版へのはしがき
はしがき
犯罪学の課題、対象と体系1
1 犯罪学とは何か 1
2 犯罪学の対象 2
3 犯罪学の意味と科学におけるその位置 5
犯罪現象をいかに捉えるか10
1 今日の犯罪現象 10
2 犯罪現象の国際化 18
3 暗数の問題 21
犯罪原因論の理論枠組み25
1 犯罪に関わる個人的特質と環境的・社会的な条件 25
2 「原因」か「要因」か 27
3 統一的な犯罪原因論の可能性について 30
人間の生物学的な要素が犯罪に及ぼす影響34
1 犯罪に関わる生物学的要素 34
2 性差・年齢と犯罪 35
3 遺伝的素質と犯罪 39
4 性染色体の異常と犯罪 42
精神の障害と犯罪45
1 問題の性格 45
2 精神障害とは何か 46
3 精神障害と犯罪 47
4 関連するいくつかの問題(余論) 53
環境的な要因と犯罪57
1 大脳活動を取り囲む環境—生化学的な犯罪学研究 58
2 自然環境と犯罪 60
経済的諸条件と犯罪69
1 考察のための前提条件 69
2 経済変動・経済発展と犯罪 71
3 貧困・失業と犯罪 73
4 戦争と犯罪(余論) 76
地域社会・学校・家庭と犯罪・非行79
1 地域社会と犯罪・非行 79
2 学校と犯罪・非行 83
3 家庭と犯罪・非行 85
都市化と犯罪、マスメディア・文化環境と犯罪89
1 都市化と犯罪 89
2 マスメディアと犯罪 92
3 文化環境と犯罪 95
犯罪対策のシステム、機構と活動98
1 犯罪対策のシステム 98
2 警察・検察機関、裁判所による犯罪処理 102
刑罰制度、刑罰としての生命刑と自由刑111
1 刑罰制度 111
2 生命刑 113
3 自由刑 117
刑罰としての身体刑、名誉刑と財産刑124
1 身体刑 124
2 名誉刑 125
3 財産刑 126
保安処分の諸問題133
1 保安処分の概念と種類 133
2 保安処分の歴史 135
3 事実上の保安処分 137
4 優生手術の問題 141
自由刑にともなう犯罪者の施設内処遇143
1 刑罰の執行から犯罪者の処遇へ 143
2 刑事施設 145
3 施設内処遇の内容 148
刑務作業と施設内処遇の将来154
1 刑務作業 154
2 自由刑の新しい執行方法 158
3 監獄法改正問題/未決拘禁の問題 160
社会内処遇の諸問題164
1 社会内処遇とは何か 164
2 社会内処遇の実施にあたる機関 166
3 保護観察 167
4 社会内処遇のその他の方法 170
犯罪学の成立と発展173
1 犯罪と犯罪学──問題の端緒 173
2 犯罪学の成立と展開 178
アメリカ犯罪社会学の展開185
1 文化的学習理論 186
2 緊張理論 188
3 統制理論 190
今日の犯罪学の諸潮流192
1 ラベリング理論 193
2 ニュー・クリミノロジーの理論 194
3 環境犯罪学の展開 196
4 アボリショニズムと修復的司法論 198
犯罪の予防202
1 犯罪・非行の予測 203
2 Case-work 的な非行予防活動 204
3 警察による犯罪防止活動 205
4 犯罪の予防のための社会の組織化 207
5 環境設計による犯罪予防(C. P. T. E. D.) 208
6 「割れた窓」理論 210
7 性犯罪者の再犯の防止(余論) 211
被害者学と被害者補償制度の諸問題214
1 被害者学の成立と発展 215
2 被害者補償制度の諸問題 219
3 その他の被害者支援の施策 224
特殊な犯罪・犯罪者類型とその対策(1)227
1 少年非行の諸問題 227
2 ホワイトカラー犯罪・経済犯罪 237
特殊な犯罪・犯罪者類型とその対策(2)241
1 組織暴力団の犯罪 241
2 犯罪としての薬物濫用 246
特殊な犯罪・犯罪者類型とその対策(3)254
1 コンピュータ犯罪からインターネット犯罪、「ハイテク犯罪」へ 254
2 テロ犯罪、国際的組織犯罪 262
犯罪学はどこへ行くか272
1 近年の犯罪現象の動態の意味するもの 272
2 犯罪学の課題としての安全 276
3 犯罪学におけるパラダイムの転換 280
索 引282