刑法総論の基礎と応用
-条文・学説・判例をつなぐ-佐久間 修 著
定価:3,850円(税込)-
在庫:
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発行:
2015年10月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
410頁 -
ISBN:
978-4-7923-5160-1
内容紹介
目 次
はしがき (i)
本書の構成と使い方 (viii)
主要文献 (ix)
第1講 実行行為の概念(その1)
──不真正不作為犯………………………………………1
Ⅰ 不真正不作為犯とは何か (2)
Ⅱ 不真正不作為犯の成立要件(その1) (3)
Ⅲ 不真正不作為犯の成立要件(その2) (6)
Ⅳ 不真正不作為犯の成立要件(その3) (9)
Ⅴ 不作為による結果発生と因果関係 (12)
Ⅵ 不作為犯における「行為」 (14)
Ⅶ 犯罪論の基礎と応用 (16)
第2講 実行行為の概念(その2)
──間接正犯と共同正犯…………………………………21
Ⅰ 正犯と共犯の違い (22)
Ⅱ 共同正犯概念の「広がり」 (23)
Ⅲ 間接正犯における実行行為 (25)
Ⅳ 利用行為の態様と道具理論 (27)
Ⅴ 実行共同正犯と共謀共同正犯 (30)
Ⅵ 共同正犯の正犯性と共犯性 (33)
Ⅶ 犯罪論の基礎と応用 (36)
第3講 実行行為の概念(その3)
──「早すぎた結果発生」と「遅すぎた結果発生」
……………………………………………………………………43
Ⅰ 実行行為の開始と終了について (44)
Ⅱ 実行の着手をめぐる諸問題──粗暴犯の場合 (47)
Ⅲ 実行の着手をめぐる諸問題──財産犯の場合 (51)
Ⅳ 具体的な犯行計画と構成要件的故意 (55)
Ⅴ 犯罪論の基礎と応用 (58)
第4講 過失犯の所在と競合
──実行行為と因果関係…………………………………63
Ⅰ 過失犯の現状と根拠規定 (64)
Ⅱ 最近の重要判例と過失理論の変遷 (67)
Ⅲ 過失犯の注意義務と因果関係 (74)
Ⅳ 犯罪論の基礎と応用 (79)
第5講 故意犯における事実の認識
──未必の故意と概括的故意……………………………89
Ⅰ 故意犯の原則と責任主義 (90)
Ⅱ 故意の体系的地位と事実の認識 (94)
Ⅲ 構成要件的故意の種類と態様 (100)
Ⅳ 犯罪論の基礎と応用──事実の認識と故意の射程 (105)
第6講 許された危険と被害者の同意
──構成要件該当性と違法性阻却……………………111
Ⅰ 犯罪阻却原因としての「許された危険」 (112)
Ⅱ 構成要件不該当事由と違法性阻却事由 (114)
Ⅲ 信頼の原則と違法性阻却事由 (117)
Ⅳ 危険運転致死傷罪と「許されない危険」 (120)
Ⅴ 危険の引受けと引受け過失 (124)
Ⅵ 被害者の同意による犯罪不成立 (127)
Ⅶ 犯罪論の基礎と応用 (131)
第7講 事実の錯誤と主観的帰属
──実行故意と既遂犯の成否……………………………135
Ⅰ 故意論と錯誤論 (136)
Ⅱ 故意論からみた事実の錯誤論 (139)
Ⅲ 事実の錯誤と故意の個数 (143)
Ⅳ 異なる構成要件間の錯誤 (147)
Ⅴ 犯罪論の基礎と応用 (150)
第8講 因果関係論の現在
──条件関係と相当因果関係……………………………157
Ⅰ 因果関係の意義とその役割 (158)
Ⅱ 条件関係をめぐる諸問題 (161)
Ⅲ 条件関係と相当因果関係 (166)
Ⅳ 犯罪論の基礎と応用 (170)
第9講 法令行為と正当業務行為
──生命の保護と法秩序の維持………………………179
Ⅰ 構成要件該当性と(実質的)違法性 (180)
Ⅱ 刑法35条の法令行為 (182)
Ⅲ 刑法35条の権利行為 (187)
Ⅳ 刑法35条の正当業務行為 (190)
Ⅴ 犯罪論の基礎と応用 (195)
第10講 正当防衛と緊急避難
──違法論と責任論の交錯………………………………201
Ⅰ 緊急行為による正当化 (202)
Ⅱ 正当防衛と緊急避難の異同 (206)
Ⅲ 防衛・避難のため「やむを得ずにした行為」 (211)
Ⅳ 犯罪論の基礎と応用 (215)
第11講 責任と刑罰(その1)
──責任主義の実像と虚像………………………………225
Ⅰ 構成要件・違法と責任の関係 (226)
Ⅱ 責任の本質をめぐる対立 (229)
Ⅲ 責任無能力制度と刑事未成年 (234)
第12講 責任と刑罰(その2)
──原因において自由な行為と責任故意……………245
Ⅰ 原因において自由な行為の理論 (246)
Ⅱ 責任主義と行為=責任同時存在の原則 (249)
Ⅲ 主観的責任要素としての故意・過失 (255)
第13講 責任と刑罰(その3)
──累犯・常習犯と併合罪加重………………………265
Ⅰ 量刑における責任主義 (266)
Ⅱ 刑罰の理論と責任刑法 (270)
Ⅲ 量刑の理論と法定刑の引上げ (272)
Ⅳ 刑法上の累犯(再犯)加重 (274)
Ⅴ 常習犯における違法と責任 (279)
Ⅵ 併合罪加重──新潟女性監禁致傷事件 (281)
Ⅶ 刑罰論の基礎と応用──責任刑と再犯予防 (284)
第14講 共犯と未遂・離脱(その1)
──承継的共犯と共犯関係の解消……………………289
Ⅰ 任意的共犯と可罰性の限界 (290)
Ⅱ 共同正犯における処罰の限界 (295)
Ⅲ 共犯関係からの離脱・解消 (303)
第15講 共犯と未遂・離脱(その2)
──不作為の幇助と中立的行為…………………………315
Ⅳ 従属的共犯としての教唆・幇助 (315)
Ⅴ 過失犯に対する教唆・幇助 (317)
Ⅵ 不作為犯における正犯と共犯 (321)
Ⅶ 犯罪論の基礎と応用──共犯の因果性と中立的行為 (325)
第16講 共犯の錯誤と身分犯の意義(その1)
──主観的要件をめぐる諸問題…………………………333
Ⅰ 共謀の射程と共犯の錯誤 (334)
Ⅱ 法定的符合説からみた共犯の錯誤 (338)
Ⅲ やわらかい犯罪共同説とやわらかい行為共同説 (345)
第17講 共犯の錯誤と身分犯の意義(その2)
──共犯における連帯性と個別性……………………353
Ⅳ 共犯と身分をめぐる諸問題 (353)
Ⅴ 刑法上の身分とは何か (358)
Ⅵ 犯罪論の基礎と応用──違法の連帯性と責任の個別性 (364)
あとがき……………………………………………………………………375
事項索引……………………………………………………………………377
判例索引……………………………………………………………………386
はしがき (i)
本書の構成と使い方 (viii)
主要文献 (ix)
第1講 実行行為の概念(その1)
──不真正不作為犯………………………………………1
Ⅰ 不真正不作為犯とは何か (2)
Ⅱ 不真正不作為犯の成立要件(その1) (3)
Ⅲ 不真正不作為犯の成立要件(その2) (6)
Ⅳ 不真正不作為犯の成立要件(その3) (9)
Ⅴ 不作為による結果発生と因果関係 (12)
Ⅵ 不作為犯における「行為」 (14)
Ⅶ 犯罪論の基礎と応用 (16)
第2講 実行行為の概念(その2)
──間接正犯と共同正犯…………………………………21
Ⅰ 正犯と共犯の違い (22)
Ⅱ 共同正犯概念の「広がり」 (23)
Ⅲ 間接正犯における実行行為 (25)
Ⅳ 利用行為の態様と道具理論 (27)
Ⅴ 実行共同正犯と共謀共同正犯 (30)
Ⅵ 共同正犯の正犯性と共犯性 (33)
Ⅶ 犯罪論の基礎と応用 (36)
第3講 実行行為の概念(その3)
──「早すぎた結果発生」と「遅すぎた結果発生」
……………………………………………………………………43
Ⅰ 実行行為の開始と終了について (44)
Ⅱ 実行の着手をめぐる諸問題──粗暴犯の場合 (47)
Ⅲ 実行の着手をめぐる諸問題──財産犯の場合 (51)
Ⅳ 具体的な犯行計画と構成要件的故意 (55)
Ⅴ 犯罪論の基礎と応用 (58)
第4講 過失犯の所在と競合
──実行行為と因果関係…………………………………63
Ⅰ 過失犯の現状と根拠規定 (64)
Ⅱ 最近の重要判例と過失理論の変遷 (67)
Ⅲ 過失犯の注意義務と因果関係 (74)
Ⅳ 犯罪論の基礎と応用 (79)
第5講 故意犯における事実の認識
──未必の故意と概括的故意……………………………89
Ⅰ 故意犯の原則と責任主義 (90)
Ⅱ 故意の体系的地位と事実の認識 (94)
Ⅲ 構成要件的故意の種類と態様 (100)
Ⅳ 犯罪論の基礎と応用──事実の認識と故意の射程 (105)
第6講 許された危険と被害者の同意
──構成要件該当性と違法性阻却……………………111
Ⅰ 犯罪阻却原因としての「許された危険」 (112)
Ⅱ 構成要件不該当事由と違法性阻却事由 (114)
Ⅲ 信頼の原則と違法性阻却事由 (117)
Ⅳ 危険運転致死傷罪と「許されない危険」 (120)
Ⅴ 危険の引受けと引受け過失 (124)
Ⅵ 被害者の同意による犯罪不成立 (127)
Ⅶ 犯罪論の基礎と応用 (131)
第7講 事実の錯誤と主観的帰属
──実行故意と既遂犯の成否……………………………135
Ⅰ 故意論と錯誤論 (136)
Ⅱ 故意論からみた事実の錯誤論 (139)
Ⅲ 事実の錯誤と故意の個数 (143)
Ⅳ 異なる構成要件間の錯誤 (147)
Ⅴ 犯罪論の基礎と応用 (150)
第8講 因果関係論の現在
──条件関係と相当因果関係……………………………157
Ⅰ 因果関係の意義とその役割 (158)
Ⅱ 条件関係をめぐる諸問題 (161)
Ⅲ 条件関係と相当因果関係 (166)
Ⅳ 犯罪論の基礎と応用 (170)
第9講 法令行為と正当業務行為
──生命の保護と法秩序の維持………………………179
Ⅰ 構成要件該当性と(実質的)違法性 (180)
Ⅱ 刑法35条の法令行為 (182)
Ⅲ 刑法35条の権利行為 (187)
Ⅳ 刑法35条の正当業務行為 (190)
Ⅴ 犯罪論の基礎と応用 (195)
第10講 正当防衛と緊急避難
──違法論と責任論の交錯………………………………201
Ⅰ 緊急行為による正当化 (202)
Ⅱ 正当防衛と緊急避難の異同 (206)
Ⅲ 防衛・避難のため「やむを得ずにした行為」 (211)
Ⅳ 犯罪論の基礎と応用 (215)
第11講 責任と刑罰(その1)
──責任主義の実像と虚像………………………………225
Ⅰ 構成要件・違法と責任の関係 (226)
Ⅱ 責任の本質をめぐる対立 (229)
Ⅲ 責任無能力制度と刑事未成年 (234)
第12講 責任と刑罰(その2)
──原因において自由な行為と責任故意……………245
Ⅰ 原因において自由な行為の理論 (246)
Ⅱ 責任主義と行為=責任同時存在の原則 (249)
Ⅲ 主観的責任要素としての故意・過失 (255)
第13講 責任と刑罰(その3)
──累犯・常習犯と併合罪加重………………………265
Ⅰ 量刑における責任主義 (266)
Ⅱ 刑罰の理論と責任刑法 (270)
Ⅲ 量刑の理論と法定刑の引上げ (272)
Ⅳ 刑法上の累犯(再犯)加重 (274)
Ⅴ 常習犯における違法と責任 (279)
Ⅵ 併合罪加重──新潟女性監禁致傷事件 (281)
Ⅶ 刑罰論の基礎と応用──責任刑と再犯予防 (284)
第14講 共犯と未遂・離脱(その1)
──承継的共犯と共犯関係の解消……………………289
Ⅰ 任意的共犯と可罰性の限界 (290)
Ⅱ 共同正犯における処罰の限界 (295)
Ⅲ 共犯関係からの離脱・解消 (303)
第15講 共犯と未遂・離脱(その2)
──不作為の幇助と中立的行為…………………………315
Ⅳ 従属的共犯としての教唆・幇助 (315)
Ⅴ 過失犯に対する教唆・幇助 (317)
Ⅵ 不作為犯における正犯と共犯 (321)
Ⅶ 犯罪論の基礎と応用──共犯の因果性と中立的行為 (325)
第16講 共犯の錯誤と身分犯の意義(その1)
──主観的要件をめぐる諸問題…………………………333
Ⅰ 共謀の射程と共犯の錯誤 (334)
Ⅱ 法定的符合説からみた共犯の錯誤 (338)
Ⅲ やわらかい犯罪共同説とやわらかい行為共同説 (345)
第17講 共犯の錯誤と身分犯の意義(その2)
──共犯における連帯性と個別性……………………353
Ⅳ 共犯と身分をめぐる諸問題 (353)
Ⅴ 刑法上の身分とは何か (358)
Ⅵ 犯罪論の基礎と応用──違法の連帯性と責任の個別性 (364)
あとがき……………………………………………………………………375
事項索引……………………………………………………………………377
判例索引……………………………………………………………………386