
イスラーム法研究入門
柳橋博之 監修/小野仁美・狩野希望・早矢仕悠太・堀井聡江 編集委員
定価:3,300円(税込)-
在庫:
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発行:
2025年03月10日
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判型:
A5判並製 -
ページ数:
324 -
ISBN:
978-4-7923-3455-0
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内容紹介
《目 次》
刊行にあたって ⅰ
第1章 イスラーム法とその研究史 堀井聡江(桜美林大学リベラルアーツ学群教授) 1
1.イスラーム法とは 1
2.研究史 10
3.文献目録 36
第2章 イスラーム法学研究 43
2-1.ハナフィー派 早矢仕悠太(アジア経済研究所図書館ライブラリアン) 43
1.ハナフィー派学祖と法的推論 43
2.「ハナフィー派」の形成 46
3.中央アジアにおける法学派拠点の形成:学説整理と選択 48
4.権威学説を評価する 52
5.オスマン帝国法制と後期ハナフィー派 54
6.文献目録 58
2-2.マーリク派 早矢仕悠太 64
1.マーリク派法学の背景とその方法論 64
2.エジプトにおけるマーリク派法学 66
3.イフリーキヤへのマーリク派法学の導入 66
4.マーリク派法学の二次的発展 68
5.地域固有の法学説の展開 72
6.文献目録 77
2-3.シャーフィイー派 柳橋博之(東京大学名誉教授) 83
1.シャーフィイー 83
2.主要な法学者と著作 85
3.シャーフィイー派の拡大 92
4.他の学問分野との関係 95
5.文献目録 96
column:ペダンチックなシャーフィイー派 100
2-4.ハンバル派 小野仁美(東京大学大学院人文社会系研究科助教) 102
1.現代の研究者によるハンバル派研究 103
2.アフマド・ブン・ハンバル 105
3.ハンバル派の主要な法学者と著作 107
4.現代へのハンバル派の影響 111
5.文献目録 114
column:法学派としてのハンバル派の認知 117
2-5.ザーヒル派 狩野希望(学習院大学文学部哲学科非常勤講師) 120
1.消滅した法学派 120
2.ザーヒル派法学の特徴 121
3.ザーヒル派の学派史 124
4.ザーヒル派の研究史 135
5.文献目録 137
第3章 ハディース研究 柳橋博之 141
1.はじめに 141
2.イスラーム世界における理解 142
3.著 作 149
4.欧米におけるハディース研究 154
5.文献目録 159
第4章 文書研究 167
4-1.総論 三浦徹(お茶の水女子大学名誉教授) 167
1.法廷文書 167
2.19世紀ダマスクスの法廷文書 170
3.法廷文書研究の拡大と深化 174
4.訴訟と裁判 178
5.むすび――イスラーム法の刷新 181
6.文献目録 182
4-2.オスマン時代のシャリーア法廷関係史料 大河原知樹(東北大学大学院国際文化研究科教授) 188
1.はじめに――オスマン時代のシャリーア法廷関係史料の性格と様式 188
2.シャリーア法廷台帳 188
3.シャリーア法廷文書 196
4.オスマン時代のシャリーア法廷関係史料の所蔵・アクセス環境 202
5.おわりに――シャリーア法廷関係史料の研究と注意点 208
6.文献目録 211
4-3.ロシア帝政期中央アジアのシャリーア法廷文書 磯貝健一(京都大学大学院文学研究科教授) 217
1.帝政期法廷文書研究の意義 217
2.文書へのアクセス 218
3.法廷文書の種別と書式 222
4.研究状況と今後の課題 232
5.文献目録 238
4-4.カージャール朝期法廷文書(イラン) 阿部尚史(お茶の水女子大学文教育学部准教授) 243
1.はじめに 243
2.カージャール朝期の法廷史料の研究動向 244
3.カージャール朝期イランの法学者 246
4.カージャール朝期のシャリーア法廷 248
5.カージャール朝期のシャリーア法廷文書 250
6.結びにかえて――カージャール朝法廷文書を用いた研究の現状 261
7.文献目録 263
column:アミールカビーリヤーン文書 266
4-5.モロッコの公証人文書~東洋文庫所蔵皮紙文書を中心に 佐藤健太郎(北海道大学大学院文学研究院教授) 268
1.はじめに 268
2.モロッコの公証人文書 268
3.東洋文庫所蔵皮紙文書の来歴と概要 271
4.証書の構成 272
5.証書の内容 274
6.他料紙の参照 277
7.カーディーの認証 280
8.文書の成立と展開過程 282
9.おわりに 288
10.文献目録 289
column:インテリアとしての古文書 290
事項人名索引 293
あとがき 307
執筆者紹介 309