日本法の中の外国法
早稲田大学比較法研究所叢書 41

日本法の中の外国法

基本法の比較法的考察
早稲田大学比較法研究所 編
定価:3,056円(税込)
  • 在庫:
    在庫がありません
  • 発行:
    2014年03月31日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    320
  • ISBN:
    978-4-7923-3322-5
在庫なし

書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。

内容紹介

 目次
 はしがき 楜澤能生 ⅰ
序説-日本法の中の外国法 田口守一 1
  Ⅰ はじめに…1 
  Ⅱ 日本法の中の外国法…2
   1 日本法への2つのアプローチ…2
   2 基本法の比較法的考察…3
  Ⅲ 比較法学の連続性…3
   1 早稲田大学比較法研究所叢書…3
   2 2つの前提…4
  Ⅳ 外国法の継受と日本法の形成…5
   1 外国法の継受…5
   2 日本法の形成…6
  Ⅴ 日本法の発信…8
   1 日本法の特殊性と普遍性…8 
   2 日本法の発信…9 
  Ⅵ むすび-比較法の課題-…10
1 憲法のなかの「外国」 石川健治 13
  Ⅰ はじめに…13
  Ⅱ 「国際法上は日本,憲法上は外国」…15
  Ⅲ 国土と憲法学…20
  Ⅳ 「境界線の思想家」清宮四郎…27
  Ⅴ 「帝国」国制の構造分析…32
  Ⅵ 外地法研究と戦後憲法理論の因縁…36
2 財産概念について-フランス法からの示唆- 横山美夏 47
  Ⅰ はじめに…47
  Ⅱ 財産概念と資産理論…49
   1 民法典と資産理論…49
   2 オブリ=ローの学説…51
   3 資産と財物との関係…55
   4 資産理論と日本民法典…56
  Ⅲ 財産概念をめぐる現代フランスの法状況…57
   1 資産理論をめぐる学説の進展…57
   2 資産の単一不可分性と立法の対応…60
  Ⅳ 資産概念と所有…64
   1 排他的帰属関係と所有…64
   2 資産の所有と財物の所有…65
  Ⅴ 物権法改正準備草案…67
  Ⅵ おわりに-日本法への示唆-…69
  「資産(patrimoine)」理論は日本民法学にとってどのような意味をもつのか
   -横山報告へのコメント 瀬川信久 81
3 日本家族法-フランス法の視点から- 水野紀子 99
  Ⅰ 家族法学の傾向?大きな物語と家族法…99
  Ⅱ フランス家族法200年の歴史…112
  Ⅲ 日本家族法の特徴…120
  Ⅳ おわりに?民法の意義と日本民法の限界…125
「家族法の将来に向けた総合的検討の必要性」-水野報告へのコメント 岩志和一郎 135
4 外国法(学)の継受という観点から見た日本の刑法と刑法学 井田良 139
  Ⅰ はじめに…139
  Ⅱ 日本刑法への外国法の影響…140
   1 刑法典への影響…140
   2 学説への外国法(学)の影響…145
   3 ドイツ学説の継受は刑法学に何をもたらしたか…149
  Ⅲ 外国学説との付き合い方-悪い例…154
  Ⅳ なぜ何のための外国法研究か…156
 比較法的観点からみた日本刑法の特徴-ウルトラハイブリッド刑法としての日本刑法-
  -井田報告へのコメント 甲斐克則 163
「刑法学の比較法的研究」の現代的意義-井田報告へのコメント 高橋則夫 171
5 日本商法の源流・ロェスレル草案
 -「ロェスレル型」株式会社を例として-高田晴仁 175
  Ⅰ 「ドイツ人がドイツ語で書いた商法草案」だからドイツ法か…175
  Ⅱ HermannRoeslerとは誰か…176
  Ⅲ 「ロェスレル型」-株式会社の機関構造…177
   1 取締役会(Directoren)…178
   2 監査役会(Aufsichtsrath)…181
  Ⅳ 「ロェスレル型」と一層制・二層制…185
  Ⅴ 1950年商法改正によるアメリカ法の継受 -ガバナンス改革-…187
   1 取締役会の継受…187
   2 「会社を代表すべき取締役」…188
   3 監査役の廃止…190
  Ⅵ 祖先と末裔,,VorfahrenundNachkommen“ 
   -「ロェスレル型」と決別できるか…191
「ロェスレル法典-日本商法の源流」-高田報告へのコメント 上村達男 205
6 わが国におけるオーストリア民事手続法の受容
  -「手続集中」理念と大正民事訴訟法改正- 松村和徳 213
 Ⅰ はじめに-研究対象とその目的-…213
 Ⅱ オーストリア民事訴訟法の特色…215
   1 フランツ・クラインの訴訟観…216
   2 オーストリア民事訴訟法の特色…218
 Ⅲ 大正民事訴訟法改正におけるオーストリア民事訴訟法受容のプロセス…227
   1 明治期における改正議論…227
   2 大正期における改正議論…230
   3 小括-大正民事訴訟法改正とオーストリア民事訴訟法-…248
 Ⅳ 日本和議法の母法としてのオーストリア和議法…253
 Ⅴ おわりに…256
 オーストリア1895年民事訴訟法と大正15年民事訴訟法改正
  -松村報告へのコメント 加藤哲夫 269
7 外国法の継受という観点から見た日本の刑事訴訟法と刑事手続 川出敏裕 279
 Ⅰ はじめに…279
 Ⅱ 明治維新から戦前の時代…279
 Ⅲ 新刑事訴訟法制定とその後の時期…283
 Ⅳ 1990年代後半以降の時期…287
 Ⅴ おわりに…294